庭はコンクリートと砂利どちらにすべき?メリット・デメリット徹底比較

結論から言えば、庭をコンクリートにするか砂利にするかは重視するポイント次第です。
実用性やメンテナンス性を最優先するならコンクリート舗装が適しています。
一方、初期費用の安さや施工の手軽さを重視するなら砂利敷きが有力な選択肢です。
コンクリートの施工をする場合、費用だけでなく、コンクリート施工が得意な業者かどうか必ず確認してください。
コンクリート工事は施工ミスがあってもやり直しが効かないためです。
もし、駐車場2~3台分のコンクリートの塗り直しを行うと、撤去費用も20万円近くかかり本来の工事費の3倍近い費用を払うことになってしまいます。
駐車場工事は下記3つ点を必ず抑えて下さい。
- 複数社から見積を取ってしっかり比較検討する
- 自社施工業者に依頼する
- 工事内容に合わせた得意な業者に依頼する
「外構業者」と言っても「左官はちょっと苦手・・」という会社もあるので左官工事が得意な業者さんに依頼するようにしましょう。
この記事では駐車場のコンクリート工事費用から、工事を失敗しない3つのコツについて解説します。
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庭はコンクリートと砂利どちらにすべき?

まずはコンクリート舗装と砂利敷きの違いを簡単に比較します。
以下の表に、重視するポイントごとに適した舗装方法をまとめました。
重視するポイント | おすすめの舗装 | 主な理由 |
---|---|---|
実用性・利便性 | コンクリート | 耐久性が高く雑草処理や清掃の手間が少ない 雨の日でも靴裏に泥などがつきにくい |
費用の安さ・手軽さ | 砂利・砕石 | 単価が安く DIY 施工も可能 広い範囲でも低コストで敷設可能 施工のハードルが低い |
上記のように、使い勝手を取るならコンクリート、費用優先なら砂利が適しています。
それぞれの詳しいメリット・デメリットを解説していきます。
実用性・利便性を重視するならコンクリート

庭の実用性や利便性を重視するなら、コンクリートが選択肢として有力です。
コンクリートは耐久性が高く人や車が頻繁に通る場所でも長期間にわたり安心して使用できます。
雑草が生えず雨の日もぬかるみができないため、日々の手入れや掃除をしたくない方にも適しています。
例えば駐車場やアプローチをコンクリートにしておけば、泥はねで車体や靴が汚れる心配もなく、いつも清潔な状態を保てます。
多少初期費用はかかりますが、その分耐久性と管理のしやすさという大きなメリットが得られるでしょう。
庭にコンクリートを使うメリット
- 耐久性が高く重い車の駐車にも耐える
- 雑草が生えず泥汚れも防げる
- 表面が平坦で歩きやすく安全
- モダンな雰囲気も出せる
コンクリートは強度と手入れの容易さが最大の魅力です。
車を停めても地面が凹んだりタイヤ痕が残ったりしにくく、雨が降っても泥はねやぬかるみが起きません 。
結果として庭全体の清潔さを保ちやすく、雑草取りからも解放されます。
また平らで頑丈な地面は高齢者や小さなお子さんのいる家庭でも安心して歩けるバリアフリーな空間になります。
コンクリートの色はグレーということもあり使い方によってはモダンでおしゃれな雰囲気を出すことも可能です。
庭にコンクリートを使うデメリット
- 初期費用が高く施工コストが大きい
- 一度施工すると撤去や変更が困難
- 真夏は照り返しで地面が非常に熱くなる
コンクリートは費用面で、掘削や下地作りなど工程が多1㎡あたり約1万円以上と砂利より高額です。
そのため、広い庭を全てコンクリートにすると予算を圧迫しやすいため注意しましょう。
また一度打設すると簡単に剥がせないため、将来レイアウトを変えたくなっても大掛かりな撤去工事と費用がかかります。
さらに夏場はコンクリート表面が直射日光で高温になり、強い照り返しでも眩しく感じます。
費用の安さ・手軽さを重視するなら砂利・砕石

初期費用を抑えたい、手軽に施工したいという場合は砂利(砕石)敷きが適しています。
砂利は材料費自体が安価で、施工もコンクリートのような専門技術を要さないため1㎡あたり数千円程度と低コストで済みます。
実際、業者に依頼しても1㎡あたり約2,000~4,000円で施工できるケースがあり、DIYで自分で敷けばさらに費用を節約できます。
また砂利は袋詰めやトラックで容易に入手でき、思い立ったときにすぐ施工しやすいのも魅力です。
例えば50㎡の庭を砂利にする場合でも、コンクリートなら30~50万円かかるところが砂利なら約1/3の予算で済むこともあります。
低コスト・省力で広い範囲を覆える砂利敷きは、とにかく予算を抑えて雑草対策したいといったニーズにうってつけと言えるでしょう。
庭に砂利を使うメリット
- 施工費用が安く大面積でも経済的
- 作業が簡単でDIYでも敷設可能
- 雨水が地面に浸透し水たまりができにくい
- 踏むと音が鳴り防犯対策にもなる
砂利敷き最大のメリットはコストの安さと手軽さです。
材料となる砂利は比較的安価で入手しやすく、施工も複雑な技術を必要としないため外構工事初心者でも扱いやすい素材です。
実際、専門業者に依頼 しても1㎡あたり数千円程度で済み、DIYなら防草シートと砂利を敷くだけで簡単に庭づくりができます。
機能面でも、地面に隙間がある砂利は雨水を地中に逃がしやすく、水はけが良いので泥濘や水たまりの心配が少ないです。
さらに人が歩くとジャリジャリと音が出るため自然な防犯アラーム効果も期待できます。
このように低コストで施工が容易かつ雑草防止や防犯にも役立つ点が、庭に砂利を敷く大きなメリットと言えるでしょう。
庭に砂利を使うデメリット
- 地面が安定せず歩きにくい
- 落ち葉やゴミの掃除がしにくい
- 防草シートを敷いても隙間から雑草が生えることがある
- 砂利が飛び散ったり沈んだりして定期補充が必要
砂利敷きには上記のようなデメリットもあります。
まず歩行性の悪さで、砂利は踏むと足元で動くため平坦なコンクリートに比べ歩きづらく、ベビーカーや自転車の移動にも不向きです。
特に女性の場合はヒール靴だと砂利にヒール先が沈み込んで歩きにくいといった声もあります。
また砂利の隙間に落ち葉やゴミが入り込むと掃除がしにくいうえ、完璧に雑草を防げるわけではなく時間とともに所々から草が顔を出すこともあります。
駐車場用途では、車の出入りで砂利が跳ねて車体を傷つけるケースがあり、日常的な使用頻度が高い場所ほどデメリットが気になりやすくなります。
庭をコンクリート・砂利を使う際の費用を比較
庭をコンクリートにする場合と砂利にする場合で、具体的な費用相場も大きく異なります。
一般的な施工業者に依頼した場合の**単価(㎡あたり費用)**の目安は次の通りです。
舗装方法 | 費用相場(㎡あたり) |
---|---|
コンクリート舗装 | 約8,000~15,000円 |
砂利敷き(砕石敷き) | 約2,000~5,000円 |
※地域や下地の状況、砂利の種類、コンクリートの厚み・業者によっても変動しますが、おおよその目安として上記範囲になります。
砂利はコンクリートの約1/3以下の単価で施工でき、広い面積ほど費用差も大きくなります。
■ 例:50㎡の庭全面を施工する場合
- コンクリート:50万円以上
- 砂利:15~20万円程度
ただし、コンクリートは耐久年数が長く頑丈なので、将来的な補修や張り替えコストは少なく済む傾向があります。
一方の砂利は雑草が生えたり経年で平坦さが失われたり、減耗したりするため、初期費用と長期の維持費まで含めて検討すると良いでしょう。
砂利よりコンクリートが適しているケース・箇所

砂利敷きよりもコンクリート舗装が適している代表的なケース・場所は次の通りです。
- 駐車場として使う場合
- 子どもの遊び場・庭遊びスペース
- 日常の通路・アプローチ
- 雑草処理などのメンテナンスを最小限にしたい場合
駐車場として使う場合

駐車スペースに関しては、コンクリートがおすすめです。
コンクリートは車の重みに耐えられる強度を持ち、重量のある車両を毎日停めても地面が沈下・変形しにくいので駐車場に適しています。
凹凸による走行への影響も抑えられます。
さらに雨の日でも泥はねがほとんど起こらず、掃除が簡単なので、車を常に綺麗な状態で保ちやすいです。
一方、砂利敷きの駐車場は車重で砂利が沈み込んでデコボコしやす、車の出入りのたびに石が跳ねて周囲に散らばったり雨の日は土が靴裏につき社内を汚してしまうこともあります。
コンクリートは予算が無くてどうしてもできない場合を除いてコンクリートにするのが無難でしょう。
外構工事の失敗では圧倒的に回答数が多かったのは「駐車場関連の工事」でした。
「コンクリートにすればよかった」「もう少し広くすればよかった」といった意見が多く寄せられました。
子どもの遊び場・庭遊びスペース

お子さんが遊ぶ庭スペースには、安全性と清潔さの点でコンクリート舗装が適しています。
平坦で硬いコンクリートの上なら三輪車や自転車に乗ったりボール遊びをしたりしやすく、転びにくい安定したスペースとなります。
砂利と違って泥や砂埃が立たず雑草も生えないため清潔で、服や手足が汚れる心配も少なく思い切り遊ばせられます。
ただし、コンクリート自体は硬い素材ですので、可能であれば転倒時の衝撃を和らげるラバーマットや遊ぶスペースが決まっていれば人工芝を敷くなど安全対策を併用するとベターです。
日常の通路・アプローチ

家の出入口や庭へのアプローチ(通路)など日常的によく歩く通路部分は、コンクリート舗装が便利です。
コンクリートなら表面が滑らかで歩きやすく、ベビーカーや自転車の出入りもスムーズに行えます。
ヒールのある靴でも沈み込む心配がなく安定して歩行でき、雨の日でも靴底が泥だらけになることがありません。
特に玄関までのアプローチが砂利だとつま先が沈んで歩きにくく、女性のヒールでは非常に不便です。
また、メンテンスの面でも掃き掃除をしようとしても石ごと動いてしまい落ち葉が集めにくいなど管理面の煩わしさもあります。
アプローチはコンクリートのみだと無骨になる印象もタイルやピンコロ石などを用いてアクセントを入れると見た目も華やかになります。
雑草処理などのメンテナンスを最小限にしたい場合

庭の雑草対策や清掃の手間を極力減らしたい場合も、コンクリート舗装が適しています。
コンクリートで地面を覆ってしまえば土が露出しないため、基本的に雑草が生えてくることはなく庭の手入れから解放されます。
特に共働きで忙しいご家庭や、お年寄りで頻繁な草むしりが難しい場合には大きな恩恵となるでしょう。
砂利敷きの場合、防草シートを下に敷いていても砂利の隙間から雑草がポツポツ生えてきてしまうことがあります。
完全に草取り不要とはいかず、年月が経てばシートの劣化も相まって草が目立つようになるケースもあります。
維持管理の手間を最小限に抑えたいなら、最初からコンクリートで舗装してしまった方が結果的に楽と言えるでしょう。
コンクリートより砂利が適しているケース・箇所

コンクリートより砂利が適しているケースは下記の通りです。
- 予算を最優先したい場合
- 将来的にレイアウト変更の可能性がある場合
- 和風の庭など自然な景観を演出したい場合
- 家周囲の防犯性を高めたい場合
予算を最優先したい場合

とにかく費用を抑えることが最優先であれば、砂利敷きが適しています。
砂利は単価が安く、同じ面積を施工する場合コンクリートの数分の一の予算で済みます。
舗装方法 | 費用相場(㎡あたり) |
---|---|
コンクリート舗装 | 約8,000~15,000円 |
砂利敷き(砕石敷き) | 約2,000~5,000円 |
例えば「広い庭全体を安価に整備したい」「新築で外構予算をあまり割けない」といった場合、砂利なら最低限の雑草対策と見た目の向上を低コストで実現できます。
コンクリート舗装は初期費用が大きいため予算が限られる場合には難しいですが、砂利なら費用面のハードルが低く計画しやすいでしょう。
なお、防草シート代や砂利の材料費はかかるものの、それでもコンクリートよりはるかに安価です。
将来的にレイアウト変更の可能性がある場合

庭を一時的に整備したい場合や、将来リフォーム・模様替えする可能性がある場合は砂利の方が柔軟です。
砂利敷きはコンクリートと比較して必要に応じて後から容易に撤去できるため、庭のレイアウトを変更しやすいメリットがあります。
例えば子どもが小さいうちはとりあえず砂利を敷いて雑草対策しておき、将来遊具やウッドデッキを設置する際に砂利をどかして基礎工事をするといった対応がスムーズです。
そのため「今は使い道が決まっていないが雑草防止だけしたい場所」などは、最初からコンクリートで固めてしまうより砂利敷きや防草シート×信仰芝などで様子を見る方が将来的な無駄がなくなる可能性があります。
和風の庭など自然な景観を演出したい場合

庭のデザイン面で自然の風合いを重視する場合は、砂利が適したケースもあります。
白や黒、茶色など砂利石の色・種類は豊富にあり、選ぶ石によって和風にも洋風にも雰囲気を調整できます。
特に日本庭園風の落ち着いた庭にしたい場合、砂利や玉砂利を敷き詰めることで自然で趣のある景観を演出できます。
コンクリートは無機質で殺風景になりがちな反面、砂利なら石の質感が映えて植栽や灯篭とも調和しやすい風合いが強みになります。
家周囲の防犯性を高めたい場合

防犯対策を意識する場合も、砂利敷きが効果を発揮します。
砂利の上を人が歩くとジャリジャリと音が鳴るため、空き巣など不審者が敷地内に侵入した際に足音で気づきやすいという利点があります。
実際、防犯砂利(踏むと音が大きい特殊な砂利)という製品が市販されているほど、砂利敷きは侵入抑止に有効とされています。
コンクリート舗装だと足音が立ちにくく静かに歩けてしまうため、防犯性の点では砂利に劣ります。
特に家屋周りの細い通路や窓下など、死角になりやすい場所にあえて砂利を敷いておくとセンサー代わりになって安心です。
面積が広く全面コンクリートにすると費用が掛かりすぎる場合

敷地全体をコンクリートで舗装しようとすると、面積が大きいほど費用負担も膨らみます。
そのような場合は、エリアごとに素材を使い分ける組み合わせプランがおすすめです。
例えば駐車場や玄関アプローチといった車や人が頻繁に通る部分には耐久性重視でコンクリートを採用し、庭の植栽まわりや建物裏手のスペースにはコストの安い砂利を敷く、といった形もよいでしょう。
コンクリートと砂利にする場所は業者との打合せで相談して最適なプランを練っていきましょう。
家の裏・人目につかないところ

建物裏側や普段あまり人目に触れない場所の地面は、コスト面・防犯面を重視して砂利にするのも適しています。
ただし、砂利だけでは時間の経過とともに雑草が生えてくる可能性があるため、メンテナンス性を重視するなら防草シートを下に敷いておくのが必須です。
砂利と防草シートを組み合わせれば、裏庭でも長期間きれいな状態を保ちやすくなるでしょう。
庭の舗装はコンクリート・砂利の両方を検討するのもおすすめ
住宅の外構で使われる舗装材としては、耐久性やデザイン性に優れるコンクリートが圧倒的に多く採用されています。
それぞれの舗装材には異なるメリット・デメリットや単価相場がありますので、特徴を理解した上でプランに取り入れることで予算を別のところに使えるなど満足感の高い外構工事でできるでしょう。
外構工事は複数の施工会社から相見積もりを取り、価格や提案内容を比較検討するのがおすすめです。
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