「ドットコンプラス」全解説!令和の虎やヒロミのリフォームで話題の商品を施工見学してきた結果
いま令和の虎であった小澤社長が、REAL BALUEにも出演して話題の「ドットコンシリーズ」は穴のあいたドットコン/隙間の空いたドットコンプラスの2種類あります。
2025年12月13日に開催されたドットコンプラス施工見学会で確認した内容を踏まえて分かりやすく解説します。
初期タイプのドットコンではなく、改良型のドットコンプラスを中心に解説します。
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ドットコンは「ドットコン」と「ドットコンプラス」の2種類
ドットコンシリーズは2つのラインナップ「ドットコン」「ドットコンプラス」があります。
それぞれのコンセプトと、どんな方におすすめかをまとめました。
| 商品名 | ドットコン | ドットコンプラス |
|---|---|---|
| イメージ |
|
|
| 主な特徴 |
空いた穴から雨水がそのまま地面へ浸透します。 パネル内部の空隙により1枚あたり最大14ℓの雨水を貯留可能。 |
空いた隙間から雨水がそのまま地面へ浸透します。 パーツの組み合わせにより正方形・長方形・六角形のデザインが可能。 |
| こんな方におすすめ | 駐車場に傾斜をつけたくない方。ガーデニングの趣味がある方 | デザイン性を重視する方。カラーコンクリートやスタンプコンクリートにも興味のある方。 |
ドットコンは世界初の透水貯留浸透コンクリート
実際にいまお問い合わせをいただく方の多くが、その見た目のインパクトに惹かれてのものです。
もちろんそのこれまでになかったデザイン性もさることながら、ドットコンの最大の特徴は世界初の透水貯留浸透コンクリートであることです。
透水貯留浸透コンクリートとは
雨水が地面へ浸透できるようにされたコンクリートのこと。
あくまでデザイン性はその機能を追求した結果できたものであり、副産物と言えます。
まずはその本来の特徴を見ていきたいと思います。
ドットコンの特徴①「透水」
まず1つ目の特徴はその透水コンクリートであるということです。
普通の土間コンは水をはじきますので透水性はありませんが、ドットコンはその穴や隙間から透水させることができます。
透水性コンクリートとしては他にも商品があり、ドライテック、オコシコン、オワコンが有名です。
ドットコンの特徴①「貯留」
ドットコンの最大の特徴がこの雨水を貯留できるコンクリートであるということです。
通常の透水コンクリートは、そのまま地面に雨水を浸透させていきますが、ドットコン、ドットコンプラスの場合は、その型枠内部に空隙があるため、そこに雨水を一時貯留することが可能です。
急激な豪雨でも1㎡あたり10ℓ~14ℓを一時貯留できるため、徐々に地面に浸透させていくことができます。
ドットコンの特徴①「水平施工」
通常の土間コンは透水性がないため、道路の側溝などに排水するために水勾配と呼ばれる角度を付けています。
ドットコンは透水させ地面に直接雨水を浸透させていく仕組みなので、この排水設備に向けての角度を付けていく必要がありません。
ドットコン・ドットコンプラスはどの会社の商品?どこで買えるの?
ドットコン・ドットコンプラスを販売しているのが、コンクリートポンプ車の保有台数が東京都ナンバー1の小澤総業株式会社のグループ会社であるPUMP MAN株式会社(ともに代表取締役は小澤辰矢氏)になります。
本社は東京都あきる野市。圏央道のICが近くにあるので広域にも出やすく、都心部に比べて安価な土地があるので駐車場や資材置き場の確保にも良いのだと思います。
施工見学会時に気前よく撮影に協力してくださった小澤社長です。
ドットコン・ドットコンプラスはその捨て型枠を購入し、現場にて各施工店が施工する形になります。
PUMP MAN株式会社はあくまでドットコンという捨て型枠のメーカーというポジションです。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 会社名 | PUMPMAN株式会社 |
| 所在地 | 東京都あきる野市下代継25-3 |
| 設立 | 2013年7月 |
| 事業内容 | 透水性コンクリートパネル「Dotcon」の開発・製造・販売 |
ドットコンプラスの施工手順
2025年12月13日、東京都あきる野市の隣、日の出町にてドットコンプラスの施工見学会があるというので行ってきました。
その様子を交えながら、施工手順の解説をしていきたいと思います。
ドットコンプラスの施工手順①「パーツ組み立て」
通常の土間コンクリート工事は、土を掘り、砕石をまき、砕石を固めます。
ここまでの工程は通常の土間コンとドットコンプラスでは違いはありません。
ここから通常の土間コンクリート工事は、コンクリートを敷設する一帯を木でできた型枠で囲い、ワイヤーメッシュを通し、コンクリートを流し込みます。
ドットコンプラスはそれ自体が型枠の役割を果たすので、通常の型枠工事は不要になります。
正方形や、長方形、六角形が作れるのでその形に合わせてワイヤーメッシュとドットコンプラスのパーツを組み合わせて形を作っていきます。
ドットコンプラスの施工手順②「コンクリート流し込み」
コンクリートを流し込み、表面を仕上げる工程は、通常の土間コンと違いはありません。
ドットコンプラスの施工手順②「隙間を開ける」
コンクリートがある程度固まったら、ドットコンプラスのパーツの最上部にはめ込んである緑色のゴムチューブを剥がして完成です。
ドットコンプラスのメリット
ドットコンプラスのメリットを改めて考えてみたいと思います。
外構エクステリアパートナーズは主に一戸建てのユーザーさんにご利用いただいているので、あくまで一般的な個人の一戸建て所有者から見てのメリットは下記の形です。
- タイル調に見える
- 色を付けるとオシャレにできる
- 柄を付けるともっとオシャレ
ドットコンプラスのメリット①「タイル調に見える」
ドットコンプラスはその形状の特徴から、格子状か蜂の巣状になります。
これは遠目から見ればタイルのように見えるデザインになるということです。
一般的にコンクリートは駐車場部分に施工されます。タイルでは車の加重に耐えられないため、駐車場部分にタイルは施工できませんでした。
ところがドットコンプラスではそのデザインを取り入れることができるため、これまでにないおしゃれな駐車場にすることができます。
ドットコンプラスのメリット「雨水浸透ますを付けなくてよい」

雨水浸透ますや浸透トレンチの設置が義務付けられている市区町村が、特に都市部では多くなっています。
これらは当然美観を損ねるものですので、これらを設置しなくてよいことが、よりドットコンプラスのデザインの優位性を際立たせます。
またこれらの設置に対して助成金を出している自治体も多く存在します。今後ドットコンプラス自体に同様の助成金が出る可能性が高く、その際には施工費を抑えることが可能になります。
※雨水浸透ます等の代わりとなるかどうかの判断は、各行政単位での判断となりますので事前にご確認ください。
ドットコンプラスのメリット③「色を付けるとオシャレにできる」
ドットコンプラスで使われるコンクリートは、通常の土間コンに使われるものと変わりません。
ですので何もしなければ普通のコンクリートと同じ風合いで、格子状か蜂の巣状のデザインになります。
しかしここに色を付けると元々タイル調に見えることから、より一層オシャレな見た目に変わります。
カラー材をふりかけ、コテで馴染ませ、またカラー材をふりかけ、馴染ませを繰り返して色を付けていきます。根気がいる作業です。
ドットコンプラスのメリット④「柄を付けるともっとオシャレ」
ドットコンプラスに限らず、コンクリートに柄を付ける技術があります。
スタンプコンクリートと呼ばれるもので、柄のついたゴムを乾く前のコンクリートに押し付けて、柄を付けていくものです。
アプローチなどで採用されることが多いのですが、ドットコンプラスはこのスタンプコンクリートとの相性が抜群に良いです。
ドットコンプラスのデメリット・懸念点
デメリットとは短所とか欠点を指しますので、正直まだ発売されたばかりの商品で施工例も少ないため、デメリットというよりも懸念点という言い方の方が合っていると思います。
- 長期施工実績がない
- 施工実績のある会社が少ない
- 目詰まりのメンテナンスが必
ドットコンプラスのデメリット①「長期施工実績がない」
ドットコンプラスは2025年10月18日、一番最初の施工見学会にて初施工実績となった新商品です。
如何せん施工実績も少ないですし、なにより施工後年数が経った実績がありません。
施工後に思いもよらぬ不具合が発生するリスクは当然あります。これは新商品ならではのデメリットなので、いづれ時間が解決するものになります。
ドットコンプラスのデメリット②「施工実績のある会社が少ない」
いまこの記事を書いている2025年12月18日時点では、全国でドットコンプラスを施工したことのある企業は数えるほどだと思います。
これから普及していくと考えられますが、しばらくは自分の家を施工してもらう場合、施工企業もはじめてドットコンプラスを施工するというケースが多いと思います。
特段通常の土間コンと比べて特殊な技術などを要するものではありませんが、はじめての作業は神経を使いますし、思いもよらぬミスも起きるかもしれません。
手際が悪くなってしまう事も含めて、大目に見る寛容さを持って検討してみると良いと思います。
ドットコンプラスのデメリット②「目詰まりのメンテナンスが必要」
ドットコンプラスの透水用の隙間は画像の通りで、指を横にすると入る位の隙間です。
中は末広りに広がってる空間ですので、それこそ高圧洗浄機のケルヒャーで中を掃除したりができますが、落ち葉とかが多い場所ですと、定期的なメンテナンスが必要になると思います。
ドットコンプラスはどこに頼めばいいの?
施工見学もしてわかりましたが、通常の土間コン施工と比べて特殊な技能が必要な訳ではありません。
ですので実際施工IDのような研修や資格等も必要ありません。
もしドットコンプラスだけを施工したい場合はPUMP MAN株式会社に連絡をすれば施工店を紹介してくれますし、
新築一式やリフォーム外構で他に色々とある中で駐車場などをドットコンプラスにしたい場合は、その旨を外構専門店に伝えてみてください。
チャレンジ精神のある外構専門店は相談に乗ってくださると思います。






