庭を駐車場にする費用と安く抑える4つのコツ〜助成金や税金も解説
庭を駐車場にリフォームする場合、庭の解体・撤去と駐車場の設置が必要です。
解体・撤去費用は、5〜100万円とかなり幅があります。
庭を駐車場にするにあたって抑えておきたいポイントは下記の2点です。
- 複数社から見積を取ってしっかり比較検討する
- 庭に高低差がある場合、対応可能な企業に依頼する
- 自社施工業者に依頼する
撤去が工事に含まれてくると工事費用は100~180万円ほどになってしまう場合もあるため
見積比較を行い割高で行わないようにしましょう。
この記事では、さまざまな理由から庭を駐車場にしようと検討している方に向けて、必要な費用感と費用を安く抑えるコツを解説します。
あわせて、利用できる助成金や忘れてはいけない税金についてもお伝えしますので、駐車場設置の参考にしてください。
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庭を駐車場にリフォームする際にかかる費用
庭を駐車場にする際、多くの場合は石垣や塀などを壊して駐車スペースを確保します。
そのため、リフォームには外構の撤去費用と駐車場を設置する費用が必要です。
それぞれのリフォームにかかる費用概算を紹介します。
石垣を壊して駐車場にする場合の費用
石垣や庭石などの解体・撤去費用は、運べる程度まで砕いた石の総重量で決まります。
費用の目安は、1kgあたり20〜40円ほどです。
使っている石材の量で費用が決まるため、家を石垣で囲んでいる場合と土台の一部のみ石垣にしている場合では費用が大きく異なります。
石垣を解体した後、地面を舗装するのみのオープン駐車場を設置する費用は1台分約14万円〜が目安です。
屋根を付けたりカーゲートを設置したりする場合は、追加で費用がかかります。
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塀を壊して駐車場にする場合の費用
ブロック塀の解体・撤去費用は5〜15万円ほどを見込んでおきましょう。
ブロック塀を解体した後は、石垣の場合と同じく約14万円〜の舗装費用がかかります。
ブロック塀を壊す場合、解体後に廃材の撤去・処理、さらに掘り返した土を埋め戻す作業が必要です。
解体・撤去費用には人件費や運送費、廃材処分費が含まれています。
ブロック塀の解体・撤去費用は平米単価5,000〜1万円が目安です。
ブロック塀の大きさによって人件費や廃材処分費が変わり、諸経費が加わるケースもあります。
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高低差のある庭を駐車場にする場合の費用
道路との高低差がある庭を駐車場にする場合、擁壁工事が入ると100万円以上の予算が必要です。
まず擁壁や庭を解体して削り、駐車場予定地と道路の高さをそろえます。
擁壁に高さがある場合は、それに応じて費用も高くなります。
新設した駐車場には、建物敷地内への階段やスロープを設置しましょう。
傾斜がきつくなる場合は、手すりを付けたほうが安心です。
また、擁壁駐車場の場合はオープン駐車場の場合で約150万円~が目安です。
坂の途中の立地で駐車場内に高低差がある場合は、カーポートの一方の柱を高さ調整するだけで対応できる場合もあります。
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【項目別】庭を駐車場にする費用
庭を駐車場にする場合、以下の費用がかかります。
- 塀や石垣・門の撤去
- 舗装
- カーゲート
- 駐車場設備
それぞれの費用目安について解説します。
塀や石垣・門の撤去にかかる費用
塀や石垣・門の撤去にかかる費用は、廃材の量や重さによって決まります。
先にお伝えしたとおり、石垣や庭石などの石材は1kgあたり20~40円ほど、ブロック塀は平米単価5,000~1万円ほどが目安です。
そのほか、庭を解体する場合は植木の撤去も必要となります。
庭の植木を撤去して埋め戻すには、3m×5m程度のスペースで15~20万円はかかるでしょう。
かなり大きな木の場合、伐根・運搬作業に重機が必要となり、1本で10万を超える費用がかかるケースもあります。
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【舗装材別】舗装にかかる費用
庭を解体して駐車スペースを設けただけでは、まだ駐車場とはいえません。
土のままだと土ぼこりや泥で近隣を汚す可能性があるため、スペースの舗装が必要です。
舗装タイプによって費用が異なりますので、予算にあわせて検討しましょう。
舗装材 | 費用 |
---|---|
砂利 | 約4万円~ |
アスファルト | 約14万円~ |
コンクリート | 約20万円~ |
砕石
砕石は、駐車場の舗装方法として最も安価で手軽です。
1台分のスペースなら費用は4万円ほどとリーズナブルに抑えられます。
施工当日から駐車できるのもメリットだといえるでしょう。
しかし、タイヤの跡が残りやすいというデメリットもあります。
車のわだちに水がたまると砕石が流出する可能性があるため、日々のメンテナンスが欠かせません。
また、風で砕石が飛んでしまう危険性もあります。
飛散した砕石が車を傷つけないよう注意が必要です。
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アスファルト
アスファルト舗装の費用は、1台分のスペースで14万円ほどです。
コンクリート舗装よりも費用を抑えられ、水はけがよく静音性に優れているのがアスファルトのメリットです。
固まるまでの数時間は待つ必要がありますが、施工当日からの駐車が可能です。
ただし、業者によってはアスファルトを扱えないことがあるため、事前に確認しておきましょう。
デメリットは、道路のような見た目でデザイン性に乏しい点と、劣化によって表面がはがれてくることです。
コンクリート
駐車場の舗装方法のなかで最もきれいなのがコンクリート舗装です。
そのぶん費用は高く、1台分のスペースで20万円ほどが目安となります。
コンクリート舗装は耐久性が高く、メンテナンスの手間がかかりません。
表面が平らで水はけが良く、汚れても水でさっと洗い流せます。
デザイン性に優れているのも、コンクリートのメリットのひとつです。
個性を演出したいなら、コンクリート製のブロックをレンガ調に組み合わせるインターロッキングを取り入れてみましょう。
インターロッキングブロックは色やサイズが豊富にあるため、思いどおりのデザインを実現できます。
デザインにこだわるほどに費用が高くなる点と、コンクリートが固まるまでの数日間は駐車ができない点に注意が必要です。
【タイプ別】カーゲートにかかる費用
防犯のため、駐車場の入り口にはカーゲートを設置します。
カーゲートには、簡易的なチェーンポール、跳ね上げ式のオープンゲート、外部を遮断するシャッターなどがあります。
タイプによって費用も異なるため、防犯性と予算の兼ね合いで考えましょう。
タイプ | 金額 |
---|---|
チェーンポール | 約8万円~ |
オープンゲート | 約13万円~ |
シャッター | 約50万円~(電動は約70万円~) |
チェーンポール
チェーンポールはポールを立ててチェーンを渡すシンプルなゲートで、設置費用は8万円ほどが目安です。
費用を抑えて防犯性を高められ、開放感があるのがチェーンポールの魅力です。
ただし、車の出し入れの度にチェーンを取り外す手間がかかります。
自宅駐車場に設置するチェーンポールは、着脱式と埋め込み式の2種類です。
着脱式なら、使わないときは外しておけます。
埋め込み式は、チェーンポール自体を地面に埋め込みます。
ポールの保管場所を考える必要はありませんが、着脱式よりも費用は高めです。
オープンゲート
オープンゲートは13万円ほどで設置できます。
ゲートを上部に引き上げるため、ゲートを収納する必要がありません。
ただし、引き上げる高さを調整することが難しく、車高が高かったりルーフボックスを搭載したりしている場合は注意が必要です。
また、さまざまなデザインがあるため、見た目や自宅との相性にこだわって選べます。
チェーンポールに比べて防犯性が高いのもメリットのひとつです。
電動タイプやゲート下にガードをつけてペットの飛び出しを防げるタイプもあります。
シャッター
シャッターは駐車場と外部を遮断できるため、最も防犯性が高いカーゲートです。
設置金額は50万円ほどで、電動タイプだと70万円ほどとなります。
シャッター部分は、中が見えないスラットタイプと中が見えるグリルタイプがあります。
さまざまなデザイン、特徴のシャッターがあるため、自分の好みや予算に合わせて選びましょう。
外構全体や自宅と雰囲気を合わせれば、高級感のある外構デザインを作れます。
外壁とコーディネートするなど、こだわりの見せどころです。
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【タイプ別】駐車場にかかる費用
庭に作る駐車場には以下の3つのタイプがあります。
- オープン
- カーポート
- ガレージ
車をどれくらい守りたいか、どれくらい楽に乗り降りしたいかによって費用が変わります。
それぞれの特徴と費用を解説しますので、駐車場タイプを選ぶときの参考にしてください。
タイプ | 金額 |
---|---|
オープン | 約10~15万円 |
カーポート | 約35万円〜45万円 |
ガレージ | 約90万円~ |
オープン駐車場
オープン駐車場は、舗装のみのシンプルな駐車場です。
設置費用は10~15万円ほどで、比較的費用を抑えて駐車場を作れます。
ただし、屋根や壁などで車が覆われていないため、住環境によっては防犯性が気になるところです。
防犯性を高めたいのなら、前述したチェーンポールを設置しましょう。
その場合、チェーンポール費用約8万円が追加となります。
庭の解体や廃材の撤去、舗装、加えてチェーンポールを設置する場合は、総額で50万円程度を見ておきましょう。
カーポート
カーポートは屋根と柱だけがあるタイプの駐車場で、設置費用は35〜45万円ほどとなります。
カーポートは、屋根があるため雨や雪から車を守れます。
玄関先からカーポートまで屋根が続いていれば、車の乗り降り時に濡れなくてすむため便利です。
また、駐車場の場所によっては、鳥のフンが落ちてきたり紫外線の影響を受けたりします。
屋根があれば、そういった上からの飛来物から車を守れます。
屋根があっても入り口は開いていますので、防犯性を高めるためにはカーポートに併せてカーゲートの設置がおすすめです。
ガレージ
ガレージは屋根と3方向の壁で車を囲うタイプの駐車場です。
車を入れる倉庫を作ると考えると分かりやすいでしょう。
車をしっかり囲むため費用が高く、設置費用は90万円以上となります。
ガレージのメリットは、しっかり囲まれているため防犯性が高いことです。
盗難やいたずら防止はもちろん、雨や雪、紫外線からも車を守れます。
しかし、建築物扱いとなるガレージは、基礎工事や土間打ち工事などが必要です。
そのため、設置完了までに日数がかかります。
事前に設置完了までのスケジュールを確認しておきましょう。
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庭を駐車場にリフォームする費用を安く抑える4つのコツ
庭を駐車場にリフォームする費用はタイプによって異なり、30〜100万円以上とかなり幅があります。
できるだけ費用を抑えるため、以下の4つのコツを紹介します。
- ①舗装する部分を限定的にする
- ②見えないところには費用をかけない
- ③相見積もりをとる
- ④助成金を活用する
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
①舗装する部分を限定的にする
最も安価なオープン駐車場でも、コンクリートで舗装すると費用がかさんでしまいます。
砂利だと費用は抑えられますが、風で飛んだり雨で流れたりするかもしれません。
それぞれメリットデメリットがあるため、どちらにするか悩む方もいるでしょう。
その場合、舗装する部分を限定的にすることで解決できます。
たとえば、タイヤが乗る部分だけをコンクリート舗装にして、ほかは砂利にします。
そうすると、全面コンクリートより予算を抑えつつ、デザイン性を高められるでしょう。
②見えないところには費用をかけない
費用を抑えるためには、見えないところには費用をかけないという思い切りも必要です。
道路から見える範囲は化粧コンクリートでデザイン性を高め、見えないところはできるだけ費用を抑えましょう。
見えないところは費用を削ってコストダウンを図り、人の目に触れやすいところはこだわりを反映させるなど、お金の使い方にメリハリをつけることが重要です。
③相見積もりをとる
庭を駐車場にリフォームする際は、必ず複数業者から相見積もりを取りましょう。
外構工事は、ハウスメーカーから紹介された業者の言い値で進んでしまうケースがあります。
一社の金額だけでは、それが妥当な金額なのか判断できません。
複数業者から見積もりをもらうことで、適正価格を見極められるでしょう。
その結果、全体的な予算を抑えられる場合があります。
庭の解体費用などは、庭の状態や廃材の量によって金額が変わります。
そのため、目安金額で費用を想定しても、実際には追加費用が必要となるかもしれません。
庭を駐車場にリフォームした実績を豊富に持つプロのアドバイスがあれば、予算を抑えてより良い駐車場を作れます。
④助成金を活用する
庭を駐車場にリフォームするにあたって、助成金が使えるケースがあります。
費用負担を抑えられますので、助成金が使える場合は積極的に活用しましょう。
利用できる可能性がある補助金や助成金は、以下の2つです。
- ブロック塀等撤去費補助金
- 民有地緑化助成制度
「ブロック塀等撤去費補助金」は、塀の倒壊による被害防止のため、ブロック塀の撤去費用を補助する制度です。
実施しているのは各地方自治体で、条件や申請期間などがそれぞれで異なります。
補助限度額は10〜15万円ほどです。
「民有地緑化助成制度」では、緑化にかかる施工費用の一部が助成されます。
駐車場の緑化も補助対象です。
緑化面積の条件があるため、庭を解体する場合はどこに緑を増やすのかもあわせて考えておく必要があります。
同じく地方自治体が実施していますので、条件や申請方法を確認してみましょう。
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庭を駐車場にリフォームする際の注意点
駐車場にするために庭を解体すると、リフォームを途中で止めるのは難しくなります。
注意点を事前に押さえて、後から変更になることがないリフォーム計画を立てましょう。
庭を駐車場にリフォームする際の注意点を2つお伝えします。
ガレージには建築確認申請と固定資産税が必要なことを理解しておく
ガレージは「建物」と見なされるため、建築確認申請が必要です。
そして、ガレージ設置後には固定資産税がかかります。
建築確認申請には2万円〜5万円ほどが必要であり、施工業者などに申請を代行してもらう場合はさらに委託費用がかかります。
ガレージの固定資産税は、建築費や販売価格の60%に1.4%をかけた程度が目安です。
建物と見なされるポイントは、3方向以上の壁と屋根で囲まれているかどうかです。
壁のないカーポートは建物にはあたりません。
また、土地への定着性や面積などの条件もあるため、建築確認申請が必要かどうかは専門家に判断してもらうのがおすすめです。
駐車しやすさを最優先する
駐車場には、見た目以上に機能性が求められます。
日常的に車の出し入れをするため、駐車しやすい状態になっているかを検討しましょう。
たとえば、駐車場のスペースは車体のサイズに加えて周囲1m前後の余裕が必要です。
また、駐車場スペースに自転車を置く場合、車の出し入れを邪魔しないかもチェックしてみましょう。
周囲の道路状況を考慮して、駐車場から道路にスムーズに出入りできるかも考えておきたいポイントです。
あわせて、夜間の利便性を考え、照明を用意しておくことをおすすめします。
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庭に駐車場を作る際のよくある質問
DIYで庭に駐車場を作れるでしょうか?
DIYで庭に駐車場を作るのは不可能ではありませんが、かなり難易度が高いため、おすすめはできません。
安全性や後のメンテナンスを考えると、専門の業者に相談したほうが安心です。
庭に駐車場を作る場合、不要なものを撤去して舗装するだけでよいと思うかもしれません。
しかし、植木は根元から撤去する必要があり、サイズによっては重機がないと伐根・運搬は難しいでしょう。
さらに、ガス管や水道管にも気を付ける必要があります。
また、地域によっては建築協定で建築する建物の基準が決まっていることがあります。
納得して理想の駐車場を作るためにも、専門知識を持った施工業者に依頼しましょう。
庭を駐車場にする場合はプロに相談してみよう
既存の庭を駐車場にリフォームする場合、解体・撤去と駐車場の設置の二段階で考える必要があります。
解体も設置も、庭や周囲の状況によって適切な方法が異なります。
後からより良い方法が見つかると、二度手間となり、かえって費用がかさんでしまうでしょう。
コストを抑えつつ満足度の高い駐車場にするためには、プロの目から見た判断が必要です。
駐車場のイメージが固まったら、実現できるかも含めて外構工事の専門業者であるプロに相談してみましょう。
コストを抑える方法やより良いプランを提案してくれます。
庭を駐車場にしようと考えている方は、ぜひ一度見積もりを依頼してみてください。