新築外構工事で「こうすればよかった」と後悔しない!よくある失敗例から対策を学ぼう
新築住宅の外構やエクステリアの施工は、さまざまな失敗が起こり得ます。
外溝工事でどんな失敗があるのかを知っておけば、事前の対策が可能になるでしょう。
この記事では、新築住宅の外構工事でよくある失敗例と取るべき対策について解説します。
希望のマイホームを実現するために、ぜひお役立てください。
新築外構は2人に1人が失敗している
外構・エクステリアパートナーズが実施した調査では、「新築外構は2人に1人が失敗や不便さを感じている」という驚きの結果が出ています。
調査概要・調査対象: 過去にソーラーパートナーズへ登録した全国の男女
・期間:2022年6月4日~6月9日(自社実施)
・回答数:237名
・調査方法:インターネットによる調査
具体的には、駐車場や庭、玄関・アプローチ周辺、建物周りやフェンス・塀・生垣などの工事に関する失敗が多いようです。
失敗を避けるためには細部まで熟考し、設計・施工することが大切なのです。
外構で「こうすればよかった」となった場所は?
圧倒的に回答数が多かったのは「駐車場関連の工事」でした。
「コンクリートにすればよかった」「もう少し広くすればよかった」といった意見が多く寄せられました。
駐車スペースやカーポートに関する失敗
駐車スペースやカーポートの失敗で多いのが、「スペースが狭い」「カーポートの柱が邪魔」といった使い勝手に関することです。
費用を優先して安易に決めてしまい、後で後悔するケースも少なくありません。
また、「隣の家に雨水が落ちてしまう」「見た目がいまいち」といった後悔もありえるので、満足度の高い駐車スペースを実現するために、失敗例と対策方法について見ていきましょう。
駐車スペースが狭く車の乗り入れがしづらい
毎日使う駐車スペースは、十分な広さがないと使いづらくなります。
都心部など限られた土地に住宅を建てる場合、駐車スペースを削りすぎてしまい、乗り入れしづらくなるケースはよくあります。
設計時点では十分に考えていても「実際に作ったら狭かった」となる可能性があるため、実際に車を使う際の動線を具体的にイメージすることが重要です。
車の出し入れや乗り降りがしやすいスペースの使い方を考えましょう。
また、将来的な車のサイズ変更もある程度考慮しておくと無難です。
家族が増えた際に、コンパクトカーからSUVなどに乗り換えた場合に支障がでる可能性があります。
車1台分の駐車スペースは「間口2.5m×奥行5m」以上が目安で、さらに人が行き来できるゆとりを持たせておくと、柔軟に対応しやすいでしょう。
下記の記事ではカーポートの設置で後悔しない為の5つのチェックリストを用意しているのでチェックしてみることをおすすめします。
カーポートの屋根から雨水や雪が隣の敷地に入ってしまう
カーポートの屋根の向きやサイズによっては、屋根から落ちる雨水や雪が隣の敷地に流れ込んでしまい、隣の家の外壁を汚す、ベランダを水浸しにするといった事態を招きかねません。
設置によって隣人とトラブルにならないよう、法令を遵守できる範囲でカーポートの設置を検討する必要があります。
カーポートは建築基準法上で建築物とみなされるため、隣地境界線から50cm以上離して設置するよう民法で定められています。
柱が自宅の敷地内でも、上空から見て屋根が道路にはみ出ていれば法令違反です。
最悪の場合、カーポートの撤去や作り直しが必要となるため、隣地との兼ね合いも考慮した上でカーポート設置を検討しましょう。
カーポートの柱が導線の邪魔になる
カーポートの柱が、導線を邪魔してしまう場合があります。
カーポートは屋根を柱で支えるため、商品によっては柱の本数が多く、車の出し入れや乗り降りがしにくい状態を作り出してしまいます。
この問題は、カーポート商品の選択によって解決できる可能性があります。
狭い土地にカーポートを設置する場合は、柱を道路の後方に設置する後方支持タイプがおすすめです。
左右に柱がないため、車のドアの開閉にも支障が出にくいでしょう。
また、1本柱タイプのカーポートなら駐車スペースをより広く確保できます。
カーポートの対応台数や耐雪性能などの機能面も重要なため、希望する条件で実現可能なカーポートを探すために外構業者と相談すると良いでしょう。
下記の記事ではカーポートの位置で失敗しやすい7つの典型例をご紹介しています。
殺風景な印象になってしまう
駐車スペースやカーポートを作ったことで、殺風景な外構になってしまうケースもあります。
自宅の外壁や窓のサッシ、フェンスなどのエクステリアと、カーポートの色合いやテイストが合っていないと、カーポートだけ浮いた印象になってしまう可能性があります。
カーポートの種類やカラーを選ぶ際に安易に決めてしまったが故に、実際に施工された後で後悔するケースも少なくありません。
木造で自然を活かした住宅なら、木目調のカーポートを選ぶ、といったように住宅やエクステリアとの相性を考慮し、全体の一部として馴染むよう施工することが大切です。
また、地域によっては「防火に対する規制」があり、カーポートに使える素材が限定されている場合があります。
希望するカラーやデザインが使えない可能性もあるため、土地が該当していないか事前に自治体に問い合わせておきましょう。
コンクリート部分をもっと広くしておくべきだった
土や砂利よりコンクリート部分を増やせばよかったという声が駐車場工事の後悔として一番声が上がりました。
コンクリートにすればよかった理由として、
・草刈りが大変
・砂利が散らばって気になる
・植物の世話が手間
・犬や猫に排泄物される
といったことが挙げられます。
一番多いのはやはり雑草処理が大変という点です。
こまめに管理する時間・手間を避ける方ならよいでしょう。
ただし、そうでない方にとっては雑草処理は大変なため、前もってコンクリートにしておくのが吉と言えるかもしれません。
予算・今後の管理の手間を含めて検討してみることをおすすめします。
庭やウッドデッキに関する失敗
続いて、庭やウッドデッキに関する失敗例を紹介します。
緑に囲まれたマイホームは見た目の雰囲気も良いため、こだわる人も多いでしょう。
ただ、お手入れが大変だからと放置してしまった結果、雑草や植栽が伸び放題となり、見た目が悪くなる場合があります。
また、水栓やコンセントの位置、ウッドデッキの使い勝手も重要です。
雑草が生えてきてしまう
駐車スペースのコンクリートや芝生は、適度にお手入れしていないと雑草が伸びてしまいます。
車が停まる部分だけのコンクリートは、全面コンクリートより低コストですが、周りに雑草が生えやすいため注意が必要です。
さらにコストを抑えられる砂利は、隙間から生えてくる雑草のお手入れが大変と感じる人が多いでしょう。
また、青々とした芝生も新築住宅の憧れとして人気がありますが、定期的なメンテナンスが行われないと、生命力の強い雑草によって台無しになってしまいます。
メンテナンスの手間や時間をかけたくない場合は、砂利よりもコンクリートを選び、施工する面積を広くするなどの対策を検討しましょう。
芝生の場合は、天然芝の代わりに人工芝や除草砂利を埋めるといった対策が有用です。
水栓やコンセントがなくて不便
車の洗車やガーデニングなど屋外の作業で水道を使う場合は、水栓の設置も検討しましょう。
子どもが外で遊んだ後や、ペットの散歩後に手足を洗うなどの用途でも水栓が必要です。
また、DIYや車の簡単なメンテナンスに便利なように、屋外コンセントも設置を検討する必要があります。
ウッドデッキでのバーベキューやベランダの高圧洗浄にも、コンセントがあるとスムーズです。
必要な場所に水栓やコンセントを設置できるか、事前に検討しておきましょう。
竣工後に追加工事で設置しようとしても、電線や水道管の位置によっては工事が難しい可能性もあるため、新築時の外構工事に入れておくと無難です。
植栽の手入れが手に負えなくなる
ガーデニングや芝生を作ったものの、手に負えず生い茂ってしまうケースもよくあります。
植栽をお手入れする時間がないために雑草だらけになる、木が大きくなりすぎて日当たりが悪くなるといった問題も考えられます。
また、家庭菜園や花壇などの香りによって害虫が増え、近隣からクレームが入る可能性もあります。
定期的な枯れ葉の掃除や植栽のお手入れができるか、よく考えて取り入れることが大切です。
緑を増やす目的であれば、お手入れの少ないシンボルツリーもおすすめです。
種類によっては虫がつきにくく、フェンスや塀としても役立ちます。老後の楽しみとしてガーデニングを考えるなら、先に除草砂利などを敷いて整地しておくと、時間ができた時に作業を始めやすいでしょう。
下記の記事では新築の庭づくりで失敗しないための3つのポイントを詳しく解説しているので、庭づくりに力を入れていきたい方はチェックしてみて下さい。
ウッドデッキの使い勝手が悪い
ウッドデッキは、物干しや子どもの遊び場など実用性がある上、おしゃれなために人気のエクステリアですが、失敗例も多いのが現状です。
ギリギリのサイズで設置できたものの「狭くて使い勝手が悪い」というパターンが多く見られます。
また、独特の風合いが魅力的な天然木を選んだものの、メンテナンスが行き届かずに木の腐食やシロアリの被害が出る可能性もあります。
狭い庭や玄関側よりも、十分な広さが確保できる場所に設置することが大切です。また、天然木よりもメンテナンスのしやすい人工木を選ぶと管理しやすいでしょう。
玄関までのアプローチに関する失敗
玄関周辺やアプローチの工事では、床の素材選びや導線の距離などに関する失敗が多く見られます。
また、小さな子どもや高齢者がいる場合は、階段や段差が急だと歩きづらく不便に感じる可能性があります。
夜間の明るさをどう確保するかも、玄関まわりの工事で重要です。
アプローチが雨に濡れると滑りやすい
玄関アプローチの床に使う素材によっては、雨に濡れると滑りやすくなり、転倒などのリスクがあるため注意が必要です。
商品や仕様にもよりますが、ツルツルとした表面のタイルや水はけが悪い素材は避けるべきでしょう。
滑りにくい素材としては、インターロッキングや洗い出しといった仕上がりがおすすめです。
インターロッキングは通常のコンクリートよりも低価格で施工でき、豊富なカラーバリエーションから選べます。
タイルの中には滑り止めの効いた屋外用タイルもあります。
駐車場から玄関までが遠い
駐車場や門扉と玄関の導線を考えなかったために、距離が遠くなってしまうパターンも多く見られます。
門扉にポストを付けている場合、雨の中郵便物を取りに行くことが億劫に感じるでしょう。
また、買い物で荷物が多いときの移動もストレスとなる可能性があります。
駐車場や門扉を含めて、外構の導線を検討する必要があります。
距離を近づけることだけでなく、ポストや門扉が導線を妨げないかもよく確認しましょう。
段差が急で歩きにくい
小さな子どもや高齢者は、階段や段差があると歩きにくく感じます。
つまずきや転倒といった事故にもつながるため、段差を設ける際には安全性やユニバーサルデザインを意識しましょう。
例えば、外構の段差や階段は、スロープにすることで足腰の弱い人も楽に移動できます。
また、手すりを設置しておくとより利便性が高まります。
バリアフリー工事では、竣工後のリフォームで補助金を受けられる場合がありますが、階段よりもスロープの方が広さを要することもあり、新築時に玄関アプローチの使い方を考慮しておくと良いでしょう。
おしゃれな玄関先や玄関前の階段設置の際のポイントはこちらの記事で解説しています。
夜が暗く歩きづらい
夜間に明るさを確保するためには、照明も重要です。
日が落ちてからの外出や帰宅の際に、照明がないと暗くて不便に感じるでしょう。
また、泥棒や不審者による被害を避ける意味でも、外構の照明は重要な役割を果たします。
昼間だけでなく、夜間の暗い時間帯にも新築予定の土地を訪問して、明るさを確認しておけば照明の必要性を理解できるでしょう。
人感センサー付きのライトは、必要なタイミングだけ照明が付き、セキュリティ対策としても有用です。
フェンスや目隠しに関する失敗
フェンスや目隠しによる失敗例として、設置することで効果は得られたものの、日当たりや風通しが悪くなってしまう場合があります。
逆に、外構費用を節約するために仕切りのないオープン外構にした結果、防犯性に不安を感じて後悔するパターンもあります。
雨風への強度が不十分で破損してしまう可能性もあるため、費用対効果をよく検討する必要があるでしょう。
日当たりが悪くなってしまう
フェンスや目隠しの役割は、近隣からの視線を遮断することですが、同時に日光や風通しを遮ってしまわないよう注意が必要です。
高さ1.8m〜2.0mの一般的な目隠しフェンスを設置すれば、外から見られる心配は軽減されますが、同時に採光が取れにくい可能性があります。
建物にどのように日光が入っているかを設置を検討する段階で確認しておくことが大切です。
日陰になる可能性が高い場合は、フェンスや目隠しの高さが低い商品を検討しましょう。
オープン外構にしたところ防犯性で心配がある
フェンスや目隠しなどを設けない「オープン外構」は、風通しが良く、外構費用を抑えられる点がメリットですが、一方で防犯面で不安が残ります。
オープン外構は、敷地に垣根がないため、誰でも出入りしやすい状況を作り出します。
そのため、近所の子どもや野良猫が浸入してしまい、トラブルになる可能性もあります。
敷地のアウトラインにフェンスを設けるクローズ外構は、防犯性やプライバシーを重視したい場合に最適です。
防犯性を確保しつつ予算を抑えたい場合は、必要な場所だけ柵や垣根を設置するセミクローズドやセミオープン外構を検討すると良いでしょう。
オープン外構であっても、センサーライトや監視カメラを設置するだけでも防犯性は高まります。
強度が足りずに台風や強風で破損してしまう
カーポートと同様に、フェンスにも耐風圧強度の設定があります。
強度が不十分だと強風によって破損や倒壊のリスクが出てくるため、フェンス選びの段階で確認する必要があります。
大型台風の可能性が高い地域では、標準仕様ではなく耐風性能の高いタイプが望ましいでしょう。
なお、フェンスを支える柱の施工ピッチを狭めることで、耐風圧強度を高められる場合品もありますが、素人判断は難しいため施工実績のある外構業者と相談した上で取り入れることをおすすめします。
外構業者選びに関する失敗
最後に外構の業者選びに関する失敗例を紹介します。
業者選びで外構が成功するか・失敗するかといっても過言ではありません。
失敗事例から対策方法までご紹介します。
値段にこだわりすぎた
「安かろ悪かろう」という言葉がありますが、外構工事でもその傾向があります。
特に新築外構では住宅側に予算を割いてしまい外構に残されている予算がかなり少ないといったケースは珍しくありません。
そのため、できるだけ安く済ませてしまおうという気持ちになってしまい値段ありきで工事をしてしまうことが原因です。
どの商品・サービスにも言えることですが相場からかけ離れた値段の安さは必ず「質」に影響します。
「外構業者が意図や支持を把握できておらずイマイチな出来になってしまった」
「施工不良や雑な工事になったためやり直した」
「経験・ノウハウがない工事だったらしくコンクリートを打ち直すことになった」
このようなミスを防ぐためにも値段にこだわりすぎないことは禁物です。
どうしても予算が足りない場合、一部のみ工事を行い後から少しづつ工事をする方が返って満足度の高い工事になるでしょう。
相見積もりをとって他の業者も選択にいれるべきだった
基本的に外構工事はハウスメーカーから紹介される業者さんにお願いするケースが多いです。
ただし、外構工事は業者によって別物のプランになるといってもよいでしょう。
外構工事はオーダーメイドだからこそ、業者の特性・弱み・強みが発揮されるためです。
・庭デザインイメージ
・使われているエクステリア製品
・価格
・工事内容
業者によってでる特色は上のように多くの項目で異なるため他の業者さんでも一度相見積もりをしてみることをおすすめします。
新築の外構工事で失敗しないためには業者選びが重要!
新築住宅の外構工事での失敗を避けるためには、建物との兼ね合いや防犯性、実用性などあらゆる要素を考慮して、施工計画を立てる必要があります。
建物の施工が完了してから外構工事に取り掛かるのが一般的ですが、設計段階からプランニングしておくことで、住みやすさや外観の印象にも満足できるマイホームが仕上がるでしょう。
外構工事で失敗の原因となりやすい費用の問題を解消するためには、実績豊富な業者に依頼することが重要です。
「外構・エクステリアパートナーズ」では、外構工事に特化した業者から最大3社まで一括見積もりを依頼できます。
最適な業者を見つけるために、まずは下記よりご要望をお聞かせください。