バーベキューができる庭づくりのポイント!スペースの確保や必要なものを解説

庭でバーベキューを楽しむためには、あらかじめ庭をバーベキュー向きに整えておくことが大切です。
バーベキューのできる庭で意識したいポイントは下記の5つです。
- 十分なスペースとレイアウトを確保する
- バーベキュー向きの地面素材を選ぶ
- 庭に水栓設備を設置する
- 菜園スペースでとれた野菜も食べるのも一つの楽しみ方
- ご近所からの視線を遮る目隠しをつくる
この庭でバーベキューをするためのコツや注意点を解説します。
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バーベキュースペースに適した庭づくりのポイント

バーベキュースペースに適した庭づくりのポイントは下記のとおりです。
- 十分なスペースとレイアウトを確保する
- バーベキュー向きの地面素材を選ぶ
- 庭に水栓設備を設置する
- 菜園スペースでとれた野菜も食べるのも一つの楽しみ方
- ご近所からの視線を遮る目隠しをつくる
十分なスペースとレイアウトを確保する
まずバーベキューをするスペースのあるレイアウトを作りましょう。
最低限必要なスペースとして下記の2つがあります。
- コンロを置くスペース
- 座る場所
バーベキューをするには、まずコンロ(バーベキューグリル)を置くための十分なスペースと食事をするための座る場所を確保することが重要です。
人数別に必要な目安のスペースとしては下記の通りです。
- 4人:約5~6畳(3m×3m)程度の広さ
- 6人以上:約8畳(約3.6×3.6メートル)
レイアウトを考える際は、動線と安全面にも配慮します。
座る場所については、テーブルや椅子を余裕をもって配置できる広さをとり、ゆったりと食事ができるスペースを庭に作り出します。
バーベキュー向きの地面素材を選ぶ
バーベキューをする場所の地面は、火や油に強く、汚れても掃除がしやすい素材を選ぶことが大切です。
ポイントとして下記の4つを意識しておくと思わぬ失敗をしにくいです。
- 油が飛び散ってもシミにならない
- 炭や火の粉が落ちても地面が燃えたり溶けたりしない
- 食材汚れを洗い流しやすい
- コンロや椅子が安定して置ける
下記に代表的な地面素材を挙げ、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
コンクリート

■ メリット
- 耐火性が高く、火の粉・高温に強い
- 油汚れを落としやすく、水洗い清掃が容易
- 面がフラットで機材や椅子が安定
■ デメリット
- 見た目が無機質になりやすい
- 夏場に表面温度が上がりやすい
- 部材高騰により施工費が上昇傾向
タイルデッキ

■ メリット
- 耐熱・耐油性に優れ、拭き取りや水洗いが簡単
- デザインが豊富で外観性が高い
■ デメリット
- 施工費がコンクリートより高くなりがち
ウッドデッキ

■ メリット
- 居室の延長としてくつろぎやすい
- 見た目が温かく、素足の歩行感が良い
■ デメリット
- 直火・火の粉・油に弱く、上での調理は非推奨
- 天然木はメンテナンスが必要/樹脂製は夏季高温化しやすい
人工芝・天然芝

■ メリット
- クッション性があり、見た目が爽やか(人工芝は通年緑)
- コンクリートに比べると照り返しが少ない
■ デメリット
- 調理面に不向き(天然芝は焦げ・枯れ、人工芝は溶け・変形)
- 油染みが落ちにくく目立ってしまう可能性がある
砂利(砕石)

■ メリット
- 施工費用が安い
- 簡単に施工できる
■ デメリット
- 安定性が低い
- 落ちた油は掃除しにくい
庭に水栓設備を設置する

バーベキューを本格的に楽しむなら、庭に水栓(水道設備) を設置しておくと格段に便利になります。
屋外に蛇口が一つあるだけでも、手や食器を洗ったり、調理に使う野菜を洗ったり、炭火を消火したりと様々な場面で役立つでしょう。
特にバーベキュー後は洗い物が増えますが、屋内のキッチンまで運ぶ手間が省けて片付けが楽になります。
ホースを繋げば使用後のコンロや鉄板、汚れたコンクリートやタイルを丸洗いできるので、庭を清潔に保ちやすいです。
立水栓(地面に据え付けるタイプの蛇口)はデザインも様々あり、庭の雰囲気に合わせて選べます。
また余裕があればーデンシンク(屋外シンク)付きの水栓柱にすると、さらに便利になります。
シンクがあれば野菜を洗ったり調理したりするのも庭で完結できますし、食器類もその場で洗えるので、屋内を汚す心配が減るでしょう。
より庭でバーベキューを楽しむための+αの庭づくり
基本の庭づくりに加えて、さらに庭でのバーベキューを快適にするためのプラスアルファの工夫も紹介します。
余裕があればぜひ検討してみたい設備やアイテムです。
これらを取り入れることで、庭でのバーベキューがより快適で便利なアウトドアリビングへとランクアップするでしょう。
目隠しフェンス

先述の目隠し対策を本格的にするなら、おしゃれな目隠しフェンスの設置がおすすめです。
ウッド調や樹脂製のフェンスを取り付ければ視線を遮るだけでなく、庭の雰囲気づくりにも一役買います。
高さ約1.6〜2mのフェンスが一般的で、適切な高さのフェンスでプライベート空間を確保できます。
既存のブロック塀の上にフェンスを継ぎ足す形で施工することも可能です。
目隠しフェンスがあると近隣からの視線を気にせずに済み、バーベキュー中も落ち着いて過ごせるでしょう。
ただし風通しや採光にも影響するため、完全に隙間のない壁状にするより、ルーバーや格子状で適度に風が通るデザインにするのがポイントです。
素材によってメンテナンス頻度も異なるので、耐久性の高いものを選べばお手入れの負担も少なくて済みます。
日よけの設置

屋外でのバーベキューでは日差し対策も重要です。
直射日光では暑いですが、庭に日よけを設置すると快適さが格段にアップします。
設置方法はいくつかあり、簡単にはガーデンパラソルを立てるだけでも日陰を作れます。
また、建物の外壁と柱を使ってシェード(タープ)を張る方法も安価で人気です。
本格的にはオーニング(日よけの開閉式テント)やテラス屋根を取り付ければ、強い日差しだけでなく急な雨でも安心してバーベキューを続けられる最強のアイテムになります。
バーベキュー道具用の物置

バーベキュー用品をスマートに収納するには、庭に物置(収納庫)があると非常に便利です。
使用後のコンロや炭、折りたたみ椅子、テーブル、クーラーボックスなどかさばる道具類も、物置にしまっておけば雨風から守られますし、家の中を汚すこともありません。
特に炭を使う場合は使い切らずに残ることも多いですが、庭の物置に保管できれば室内に持ち込まなくて済み安心です。
また次にバーベキューをするときも物置から出すだけなので準備が楽になります。
物置は庭のスペースに余裕があれば、小型のものでも設置しておくと重宝するでしょう。
「バーベキュー専用収納」としてだけでなく、ガーデニング用品やアウトドアグッズ・スタッドレスタイヤの保管にも使えるので無駄になりません。
夜でも明るい照明

夕方から夜にかけてのバーベキューをより楽しむなら、 庭の照明 もしっかり準備しましょう。
日が暮れると手元が見えづらくなり危険ですし、せっかくの料理も美味しそうに見えません。
庭にあらかじめ照明設備を設置しておけば、暗くなっても安全かつ快適にバーベキューを続けられます。
照明はシーンに応じて使えるよう複数配置するのがおすすめです。
例えば、調理スペースを明るく照らすワークライトと、食事スペースをふんわり照らすガーデンライトを組み合わせると雰囲気も出ます。
最近はソーラー充電式のガーデンライトも手軽に設置できるものもあります。
庭の照明はバーベキュー用途だけでなく、防犯面の向上や夜の庭を演出するアイテムとしても役立ちます。
庭用の家具(ガーデンファニチャー)
庭でのバーベキューを快適にするガーデンファニチャー(屋外用の家具)にもこだわりましょう。
屋外用のテーブルセットやチェアを用意すれば、庭がそのまま第二のダイニングになります。
耐候性の高い家具を選べば普段は出しっぱなしでも問題なく、いちいち室内から運ぶ手間も省けます。
特に、タカショーでは庭の一つの空間ととらえる提案をしており「庭-KAGU」というブランドもあります。
人数や用途に応じて、大きなテーブルやベンチ、リクライニングチェアなどを組み合わせると良いでしょう。
ガーデンファニチャーが充実していれば、バーベキューの時だけでなく普段のティータイムや読書などアウトドアリビング的な使い方もできて暮らしが豊かになります。
予算やスペースがあればぜひ検討したい商品です。
菜園スペースでとれた野菜も食べるのも一つの楽しみ方

家庭菜園で育てた新鮮な野菜をその場でバーベキュー調理して味わうのは、庭ならではの醍醐味でしょう。
もし庭に菜園スペースがあるなら、ぜひ季節の野菜やハーブを育ててみてください。
採れたてのピーマン、茄子等をそのままグリルすれば、一味違った楽しみ方もできます。
家庭菜園は野菜を育てる過程自体も楽しみになりますし、小さなお子さんがいる家庭では食育にもつながります。
プランター栽培でも良いので、ぜひ庭の一角で育てた野菜をバーベキューに活用してみましょう。
バーベキューができる庭づくりにかかる費用はどのくらい?
バーベキューにあると便利な設備をここまで紹介させていただきました。
いずれもバーベキューのみでなく、他の用途も兼ね備えているものですが、ここまでに挙げた設備の相場金額は以下です。
- コンクリート舗装:10㎡(約6畳)で15~25万円
- 物置:20~50万円
- タイルデッキ:10㎡(約6畳)で20~50万円
- パーゴラシェード:25~40万円
- 立水栓:10万円前後
- ガーデンシンク:20~30万円
- 目隠しフェンス:15~20m設置で30~50万円
- ウッドデッキ:20~40万円
これらはあくまで商品+設置費用の目安で、土地や既存設備の条件による前後やリフォームならば撤去費用などが別途必要です。
目安程度に考えていただけますと良いです。
バーベキューを庭にしたいという方の施工事例

工 事 | 新築外構一式 |
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希望工事 |
【 目隠しフェンス 】 隣地との境界部分とお庭に設置希望。 子供が小さいため、お庭の既存のフェンスが低く、既存よりも高さのあるフェンスをご希望。 できれば横張が良い。高さは場所によって変えたい。 【 人工芝とウッドデッキ 】 【 インターロッキング】 プールやバーベキューができるようにしたいとのこと。 |
総 額 | 1,850,000円 |
庭バーベキューで迷惑をかけないための対策・注意点
煙の対策
煙の少ない燃料(オガ備長炭・ガス)を選び、油が炭へ落ちないようアルミトレーやグリルマットを使います。
風向きと強風を確認し、隣家から距離を取りましょう。
蓋付きグリルで火勢を調整し、事前に近隣へ一言伝えると安心です。
においの対策
脂の多い肉や強いタレは控えめにし、温度管理で焦げを防ぎます。
野菜や海鮮を織り交ぜると発臭を抑えられます。
洗濯日や窓の開閉に配慮し、終了後は灰・油を速やかに密閉処理。
生ごみは密封して屋内保管し、翌日まで外に出さないようにします。
バーベキューに適した庭デザインを見積比較しよう

ホームセンターでは手に入りにくいような素材や、こだわったデザインを求めている場合は業者に依頼することがおすすめです。
ただし、一部はDIY、そのほかは業者に依頼することで、費用を抑えることも可能です。
作業はもちろんのこと材料や道具の運搬も容易ではありませんので、まずは業者から見積もりをもらってみることをおすすめします。
見積書を見て、優先順位を決め、予算範囲内で業者に発注。
残りはDIYを検討してみてはいかがでしょうか。
外構・エクステリアパートナーズではバーベキューに適した庭作りを手掛けている会社もあるため、まずはお気軽にご相談ください。