【外構】高低差のある土地はスロープ |1m,2m別の工事費用や設置のポイントを解説
高低差のある土地にスロープを設置する場合、費用目安は15万円〜です。
工事費用はスロープのサイズや上下の土地の高低差によっても変わります。
また、高低差のある土地を工事する際、抑えておきたい点は下記の2つです。
- 擁壁・盛土工事などが必要になること
- スロープの角度・安全性に気をつけなくてはならないこと
加えて高低差のある土地の外構工事で失敗をしないためには、新築外構のデザインの提案・施工が得意な会社に依頼をすることも、忘れないようにしましょう。
この記事では、高低差のある土地にスロープを設置する場合の費用目安やポイントについてご紹介します。
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高低差のある土地にスロープを設置する費用
高低差のある土地にスロープを設置する場合、必要となる費用目安は2万円/㎡とされています。
地面との高低差やスロープのサイズ・デザインや使用する素材によって総額は変わりますが、15万円以上かかることを踏まえておきましょう。
加えて、スロープの設置費用を算出する上で欠かせないのが、スロープの長さです。
スロープの長さを短くすれば費用は安くなりますが、その分、勾配が急になる可能性があります。
スロープを長くすれば緩やかな勾配が実現しますが、工事費用は高額になるでしょう。
車椅子を使用するスロープの場合、高低差×12mが安全な勾配角度を保てるスロープ長さとされています。
たとえば、50cmの高低差がある土地にスロープを設ける場合は、「高低差50cm×12m=必要なスロープの長さ6m」という式が算出されます。
下記に、土地の高低差でスロープに必要な長さと、工事費用目安をまとめました。
スロープの設置を検討している方は、参考にしてください。
スロープ設置に必要な費用目安(車椅子の使用目安) | ||
---|---|---|
高低差 | 必要なスロープの長さ×幅(車椅子を使用する場合) | 設置費用目安 |
50cm | 6m×1.2m | 7.2万円 |
1m | 12m×1.2m | 28.8万円 |
2m | 24m×1.2m | 57.6万円 |
また、スロープを設置するにあたって、擁壁という土が低い土地に流れるのを防ぐ壁の設置工事が必要になる可能性があります。その場合、さらに工事費用が加算されます。
土留め工事に必要な費用は、おおよそ30万円〜です。
こちらもスロープの設置工事と同様に、高低差や工事範囲などによって金額が左右されます。
高低差のある土地の外構で知っておきたいこと
高低差のある土地で外構工事をおこなう場合、次の内容を踏まえておくことで、プランニングがスムーズになります。
- 駐車場などを作る際に土留めが必要になる場合がある
- スロープや階段が必要になる場合がある
- 盛土を行う場合都道府県知事等の許可を取得する必要がある
それぞれの内容について、詳しく解説します。
駐車場などを作る際に土留めが必要になる場合がある
高低差のある土地の場合、雨によって高い土地から低い土地に土が流れてしまう可能性があります。
その結果、下の土地が泥まみれになってしまったり、上の土地の住まいや建築物の地盤が弱くなってしまったりすることも考えられるでしょう。
このようなことを防ぐために土留工事が必要なケースがあります。
土留工事とは、上の土地の土が流れてこないようにせき止める工事のことを指します。
コンクリートブロックや石で擁壁を用いて、土留をするのが一般的です。
土留工事がおこなわれることで、上下両方の土地を安全に利用できます。
ただし、土留め工事は土地の状態によっては地盤改良が必要であり、工事費用が高額になるケースが少なくありません。
高低差のある土地を安全に使う別の方法としては、低い方の土地に盛土を行うやり方もあります。
盛土工事の詳しい内容については、下記記事に記載しているため、気になる方は参考にしてください。
盛土を行う場合都道府県知事等の許可を取得する必要がある
盛土を行う場合は、宅地造成工事の許可が必要です。
宅地造成工事とは、簡単にいえば住まいを建てられない土地を、宅地用へと整えるための工事を指します。
そして宅地造成工事の一部である盛土は、「宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)」に基づいて、都道府県知事等の許可が必要になります。
盛土だけでなく、擁壁も同様の許可が必要です。
一般的には工事請負業者が申請をおこなうため、施主が心配する必要はありませんが、無許可での工事はできないことを記憶に留めておきましょう。
スロープや階段が必要になる場合がある
高低差がある土地では、スロープが必要になる可能性があります。
とくに車椅子の家族がいる場合、スロープの設置工事は欠かせません。
自転車での出入りが多い家庭も同様に、スロープを重宝するでしょう。
駐車場まで高低差がある住まいの場合も、スロープがあったほうが土地を有効活用できます。
移動手段は徒歩がメインの家庭や、高低差が少なく車椅子の家族もいない家庭の場合は、階段でも困ることは少ないでしょう。
しかし将来の暮らしを視野に入れると、スロープを用いてバリアフリー化を済ませておいたほうが、住まいにおける工事費用の負担を減らせます。
高低差のある土地の外構でスロープを設置する際のポイント
高低差のある土地の外構でスロープを設置する際、なるべく使いやすくて安全なスロープであることが大切です。
ここからは、外構のスロープを快適に使うために、押さえておきたいプランニングのポイントについてご紹介します。
勾配はなるべく緩やかにする
スロープの勾配は、なるべく緩やかにしたほうが安心です。
急勾配でも登り降りはできますが、自転車や車椅子の出し入れの際に危険が伴います。
また、冬はスロープ面が凍結する可能性もあります。
怪我や転倒のリスクも高まるため、安全な勾配でスロープを設置しましょう。
リスクが少ないスロープは、傾斜角度が約5度とされています。
約5度の勾配のスロープを作るには、高低差×12mのスロープ長さが必要です。
直線でスロープを設置するのが難しい場合は、コの字型やL字型のゆるやかなスロープを作ることもできます。
滑りにくさを重視した仕上げを取り入れる
スロープ設置にあたり、滑りにくさも忘れたくない点です。
スロープの仕上げはコンクリートでおこなうケースが多い傾向にあります。
しかしコンクリートのスロープは、雨の日は表面がツルツルになり、滑りやすくなることも。
高低差のある土地に関するよくある質問
高低差のある土地は、平らな土地よりも悩みや疑問を多く抱えてしまうかもしれません。
ここからは、高低差のある土地に関するよくある質問と回答について、ご紹介します。
高低差のある土地の外構費用の目安は?
高低差のある土地は、通常のエクステリアの設置工事に加えて、高低差を緩和する工事が必要になります。
「高低差のある土地にスロープを設置する費用」の項目でも解説しましたが、スロープを設置する場合は15万円〜、擁壁などの土留め工事は30万円〜の費用が必要になります。
外構にかかる工事費用を削減したい場合は、その他の外構部分の製品ランクを落としたり、工事の箇所を絞ったりするのがおすすめです。
高低差を埋める工事は暮らしやすさや安全性に直結するため、なるべく工事に妥協をしないほうが良いでしょう。
高低差のある土地のリスクは?
高低差のある土地は、平らな土地に比べて下記のようなリスクがあります。
- 土砂の流出などで地盤が弱くなりやすい
- 地面をならすための工事が必要で工事費用がかさむ
- 地盤の崩壊を防ぐため、擁壁(ようへき)と呼ばれる壁をつくらねばならないケースもある
たとえば、上の土地の土が下の土地に流れてしまうかもしれません。
そうなれば、下の土地が泥まみれになり掃除の手間が増えます。
泥まみれになる土地は、使い道も限られるでしょう。
また、上の土地は土が流れてしまうため、地盤の弱さが懸念されます。
これらの被害を食い止めるために、土留や盛土などの工事が必要です。
工事が必要になれば、その分、平らな土地に比べて費用もかかります。
高低差のある土地の外構費用はいくらですか?
高低差のある土地はスロープや階段が必要となる分、外構における工事費用の総額が平らな土地よりも高額になります。
50坪のクローズド外構の場合、150〜200万円ほどが工事費用の目安です。
オープン外構であれば、目隠しが必要ない分、もう少し安くなります。
また、駐車場に屋根を設置したり玄関までのアプローチのデザインを凝ったりすれば、その分材料費や工事費用も高くなるでしょう。
このように、外構費用は土地の広さや設置する設備によって左右されます。
満足できる外構を実現するにはどれほどの費用が必要になるのか、専門の会社にあらかじめ見積もってもらうと良いでしょう。
高低差のある土地はスロープを取り入れよう
まとめ
高低差のある土地の外構にスロープを設置する場合の費用:2万円/㎡・15万円〜が目安
- 滑りにくく登り・下りがしやすい素材や角度を考える
- スロープ工事以外に土留工事が必要になるケースも
- 高低差を埋める方法として盛土工事も検討をしてみよう
高低差のある外構にスロープを設置する場合、安全に活用できることが何よりも大切です。
滑りにくい素材と工事に工夫を取り入れて、角度や長さもしっかり計画をした上で、スロープの設置を検討しましょう。
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