新築外構工事の見積もりの出し方と必要な知識【完全ガイド】

新築の外構工事は着工前・着工タイミングで打合せや現地調査を開始し、要望に合う業者を比較検討することが成功の鍵です。
建物のプランが確定した段階から動き始めれば、余裕を持って最適な外構プランと業者を選べます。
外構工事の見積もりをスムーズに出す方法とそのために知っておきたいポイントを完全ガイドします。
見積依頼の手順や注意点、適切な依頼時期、費用相場から業者選びのコツまで、30代の新築施主の方にも分かりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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外構工事の見積もりの出し方
外構工事の見積もりを出す方法には、大きく2つの選択肢があります。
- ハウスメーカーに依頼する
- 外構業者に依頼する
それぞれ詳しく解説していきます。
ハウスメーカーに依頼する
家の建築を依頼したハウスメーカーにそのまま外構工事も任せる方法です。
同じ会社が建物と外構をまとめて対応するため、打ち合わせから施工まで段取りがスムーズで手間がかかりません。
また、建物の引渡しに合わせて工事が完成するのもメリットです。
ただし、ハウスメーカー経由では施工を下請け業者に発注する際の手数料(中間マージン)が上乗せされる傾向があり、直接依頼するより費用が割高になりやすい点がデメリットです。

外構業者に依頼する
自分で外構専門の業者を探して直接見積もりを依頼する方法です。
複数社に相見積もりを依頼して価格やプランを比較できるため、費用を抑えたり希望に合ったデザインを実現しやすいのが利点です。
実績や得意分野の異なる業者から提案を受けることで、新しいアイデアに出会えるメリットもあります。
その反面、信頼できる業者選びや建築工程との調整を自分で行う手間がかかります。
日程調整や連絡の手間は増えますが、その分納得のいく外構プランを選びやすくなるでしょう。
外構工事の見積もりの出し方の注意点
外構工事の見積もりを依頼する際には、失敗を防ぐために押さえておきたいポイントがあります。
- 見積もり比較をする
- 要望と施工実績がマッチする業者にする
- 適正な予算を確保しておく
それぞれ解説していきます。
見積もり比較をする
外構工事では1社だけで決めず、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
会社によって価格や提案内容に違いがあるため、相見積もりで比較することでプランのバリュエーションや適正な相場がわかり、より良い条件で依頼できます。
各社の対応や提案の質、工事期間やアフターサービスの違いも見極められるので、複数社の見積もり比較が後悔しない契約につながります。
なお、業者によって保証内容やメンテナンス体制も異なるため、それらも含めて比較すれば、より安心して任せられる業者を選べます。
要望と施工実績がマッチする業者にする
見積もり依頼の際には、自分の希望する外構のイメージや条件に合った施工実績を持つ業者を選びましょう。
まず新築外構の場合はデザインを作れる外構業者であることが必須と言えます。
デザインパースがないと完成像がわからず完成した後に思っていたものがちがうという失敗を招きかねません。
デザインできる業者の中で業者のホームページや施工事例集で過去の写真をチェックし、自分の理想に近い施工例があるか見てみましょう。
そうすればデザインの傾向や技術力も把握でき、要望と実績がマッチした業者であればイメージ通りの提案を受けやすく、仕上がりの満足度も高くなります。
適正な予算を確保しておく
外構工事に見合った適正な予算をあらかじめ確保しておくことも重要です。
新築外構には一般的に百万円単位の費用がかかるため、予算不足だと希望するプランを実現できなかったり、品質面で妥協せざるを得なくなります。
事前に資金計画を立て、外構にかけられる上限額を明確にしてから見積もり依頼を始めれば、予算内で最適な提案を受けられるでしょう。
また、予算がはっきりしていればプランの取捨選択もしやすく、無理のない外構計画を立てることができます。
新築外構の場合、100万円では殺風景な工事しかできないため注意しましょう。
新築外構の予算について下記の記事で解説しています。
外構工事の見積もりの出し方までの流れ

外構工事の見積もりの出し方までの流れは下記のお通りです。
- 業者を探す
- 業者に問い合わせる
- 要望を伝える
- 現地調査・打合せを行う
- 見積りを受け取る
新築外構の見積もり取得までのステップをそれぞれ解説します。
業者を探す
まずは外構工事を依頼する業者を探すことから始めます。
インターネット検索や口コミを利用して信頼できそうな候補を選定しましょう。
「外構・エクステリアパートナーズ」のような外構専門の見積もりマッチングサービスを活用して地域で評判業者を紹介してもらうのも手です。
ハウスメーカーに外構を任せる場合でも、念のため相見積もりのために他の専門業者も検討しておくと安心です。
費用感やプランを比較できるためよりよい提案をもらえるケースもあります。
業者に問い合わせる
候補の業者が見つかったら、実際に問い合わせて見積もりをお願いしましょう。
電話やメール、ウェブの見積もり依頼フォームなどから連絡し、新築住所や建物の概要、希望する外構工事の内容を伝えて見積もりを依頼します。
各社に同じ条件で依頼することで、後で提案内容や金額を比較しやすくなります。
なお、問い合わせ時におおよその予算感を伝えておくと、業者側も提案の方向性を掴みやすくなり予算に応じたプランを作成してくれます。
要望を伝える
見積もり依頼時や最初の打ち合わせでは、自分たちの外構に関する要望をできるだけ具体的に伝えます。
例えば、「駐車場に車を2台停めたい」「ウッドデッキでくつろげるスペースが欲しい」「通りからの目隠しフェンスを設置したい」など、希望する設備やデザインのイメージを共有しましょう。
さらに、フェンスであれば「木目調がいい」「高級感のあるデザインがいい」などの要望を伝えておくことでよりマッチ度の高いプランを作成してもらえます。
また、事前に考えておいた優先順位(絶対に実現したいもの、妥協できるもの)も合わせて伝えると費用調整の際に効果的です。
現地調査・打合せを行う
業者との日程調整ができたら、担当者による現地調査と打ち合わせを行います。
担当者が実際に新居の敷地を訪れ、土地の形状や高低差、排水や日当たりなどを確認しながら、希望内容のヒアリングや現場の採寸をしてくれます。
図面だけでは分からない詳細も現地で把握できるため、より正確な見積もりにつながります。
直接会って相談することで細かなニュアンスも伝えられるので、疑問点があればこの場で解消しておきましょう。
見積りを受け取る
打ち合わせ後、早ければ数日、通常は1~2週間ほどで業者から見積書が提示されます。
見積書を受け取ったら、内容をしっかり確認しましょう。
工事項目ごとの数量と単価、合計金額が明記されているか、こちらの要望漏れはないか、不明瞭な項目がないかをチェックします。
複数社に依頼した場合は、各社の見積もり金額や提案内容を比較し、総合的に判断します。
疑問点があれば遠慮せず業者に質問し、納得してから次のステップに進みましょう。
外構工事の見積もりを依頼するタイミング
工事検討のタイミング | おすすめ度 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
引き渡し1か月間に動き始める | × | ・業者が急いで見積りを出してくれる | ・打合せを重ねる時間が少ない ・施工トラブルが起きやすい ・予算不足で価格勝負をさせると手抜きにつながりやすい |
引き渡しが終わってから動き始める | △ | ・住み始めているため必要な工事を見つけやすい ・部位ごとにメリハリがつき節約につながる |
・住んでいるのに外構が終わっていない状態になる ・生活に不便が生じる |
着工が始まったぐらいから動き始める | 〇 | ・外構のイメージがしやすい ・図面や建物の確定事項が多いため内容の濃い打ち合わせができる。 ・工事期間が十分で施工ミスが起こりにくい |
・特になし |
新築外構の見積もり依頼は、できるだけ早めのタイミングで動き始めるのが理想です。
具体的には、建物の間取り・配置が確定した直後から、基礎工事が完了した段階~着工前後に期間がベストな時期といえます。
反対に、引き渡し直前になって依頼すると、十分に比較検討する時間がなくなり、希望のプランや予算に合う業者のスケジュールを確保できない恐れがあります。
一般的には着工から引き渡しまで残り3~6ヶ月前には見積もり取得を開始し、余裕を持って外構計画を進めるようにしましょう。
外構工事の見積もり依頼に必要なものと事前準備
外構の見積もりをスムーズに出してもらうには下記の事前準備をしておきましょう。
- 住宅の図面(配置図・平面図など)の用意
- 希望する外構デザインのイメージ共有
- 予算や優先したいポイントの整理
住宅の図面(配置図・平面図など)の用意
まず、建物に関する図面を用意しましょう。
- 配置図
- 敷地求積図
- 全フロアの平面図
- 立面図(東西南北の4方向)
- 新築先の場所がわかる資料
- 外観パース(なければイメージ写真など)
配置図

配置図とは敷地の形と建物の配置が記載された図面です。
前面の道路や境界線など、外構工事で必要不可欠な情報が記載されています。
敷地求積図

敷地求積図とは敷地の面積を求めるための図面です。
敷地が3角形に分割され、各辺の寸法が表示されています。
※敷地求積図は、配置図に一緒に書かれている場合があります。
その際は敷地求積図はなく、求積表のみ書かれている場合もあります。
全フロアの平面図

建物の間取りや窓の位置、壁の厚みなどを記載した図面です。
配置図だけでは読み取れない建物の正確な形や寸法の把握に使用します。
また、窓や間取りを考慮したエクステリア設計のためにも重要な図面です。
尚、平面図と似た図面で間取り図というものがありますが、縮尺が曖昧なことがあるため、もし、間取り図と平面図の両方をお持ちでしたら、平面図を共有ください。
立面図(東西南北の4方向)

建物を横から見た図面です。
主に吐き出し窓の位置や高さなどを確認するために使用します。
また、外構パース(イメージ図)の作成時に建物情報を入力するためにも使用します。
新築先の場所がわかる資料(現場案内図、グーグルマップのスクリーンショット等)

ご新築の場合、住所を入力してもヒットしないことが多いです。
お手数ですが現場案内図もしくはグーグルマップ等のインターネット地図サービスで、ご新築場所に目印をつけたスクリーンショットをご送付ください。
外観パース(なければイメージ写真など)

まだ、外観パースが出来上がっていなければ、現在外観でイメージしているものに近い写真(特に外壁の色が知りたいです)をいただけますと提案の参考になります。
図面を業者に共有することで、敷地の形状や建物の位置・玄関の向きなどを正確に把握してもらえます。
図面があれば、業者側も現況をイメージしやすく、適切なプランニングと見積もり算出につながります。
希望する外構デザインのイメージ共有
次に、希望する外構デザインのイメージを業者と共有する準備をします。
雑誌やインターネット・インスタグラム・ピンタレストなどを使って見つけた好みの外構の写真や、エクステリアカタログで見かけた素敵なデザインがあれば用意しましょう。
「南欧風の庭にしたい」「シンプルモダンな門柱にしたい」など、具体的なテイストや使いたい素材の希望を伝えると、業者はイメージを掴みやすくなります。
言葉だけでなく画像を見せることで、認識のズレを防ぎ、理想に近い提案を引き出せるでしょう。
予算や優先したいポイントの整理
外構にかけられる予算の目安や、絶対に実現したいポイントを整理しておきましょう。
予算上限を把握しておけば、業者もその範囲内で実現可能なプランを検討しやすくなります。
また、「駐車スペースを広く確保したい」「ウッドデッキは必須」など優先順位を明確にして伝えることで、不要な工事を省いたり、重視したい部分にコストを配分した提案を受けやすくなります。
事前準備として自分たちの希望と条件を整理しておくほど、見積もり依頼後の打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
外構工事の見積書の見方とチェックポイント
見積書に記載される主な項目と内容
外構工事の見積書には、工事の内容ごとに項目名と数量・単価、そして金額が記載されます。
主な項目としては、土地を整えるための「土工事」、塀やフェンスなどの「設備工事」、玄関までの通路を作る「アプローチ工事」、駐車場やカーポートの設置工事、庭の植栽工事などがあります。
それぞれ材料費と施工費が含まれ、項目ごとの小計が算出されています。
さらに見積書の末尾には、「諸経費」や消費税が加算された合計金額が示されます。
見積書をチェックする際は、自分が依頼した工事内容が漏れなく盛り込まれているか、不明瞭な「一式」表記ばかりでないかなどを確認しましょう。
諸経費の相場と注意点

見積書の項目にある「諸経費」は、工事全体にかかる雑多な経費を指し、相場は工事費用の約5~10%程度が目安です。
諸経費には会社の運営費や職人の人件費、機材の運搬費などが含まれており、どの業者に依頼しても基本的に発生する費用です。
注意したいのは、諸経費の割合が極端に高すぎたり、逆に不自然に低い場合です。
高すぎる場合は内訳を確認し、低い場合は他の項目に紛れていないか疑いましょう。
外構工事を相見積もりで業者を比較するメリット
複数の業者から相見積もりを取って比較することには、次のようなメリットがあります。
- 費用を節約できる
- 提案内容を比較できる
- 業者の信頼性を見極められる
- 相場感を把握できる
- 満足度が上がる
相見積もりで外構工事業者を比較することで、同じ工事内容でも価格差を見極め、費用を抑えられます。
また、各社のデザインや素材提案を比較でき、自分好みのプランを選びやすくなるほか、やり取りを通じて対応の丁寧さや相性を判断でき、信頼できる業者選びに役立ちます。

外構・エクステリアパートナーズの調査では見積比較をしたのほうが満足度が高く、不満と感じている方がすくない結果が出ているため見積比較することで満足度の高い工事ができるメリットがあります。
外構工事の見積もりでよくある質問
他社の外構の見積書を見せて交渉するのはあり?
基本的にはおすすめできません。
他社の見積書をそのまま見せて値下げ交渉をする行為は、マナー違反と捉えられることが多いです。
見積書には担当者名や会社独自の提案内容が記載されており、それを競合に開示するのは失礼にあたります。
交渉する際は、あくまで口頭で予算感を伝える程度に留め、見積書そのものの提示は避ける方が無難です。
また、強引な値下げ要求はトラブルの元になるため注意しましょう。
外構の見積もり期間はどれくらいかかる?
見積もり依頼をしてから見積書が出るまでの期間は、規模や時期によってさまざまですが、一般的には1~2週間程度が目安です。
内容が複雑な場合や春先・秋口など業者が忙しい時期には、見積もり作成に普段より時間がかかり2~4週間程度かかることもあります。
もしお引き渡し日などの関係で急ぎで見積もりが欲しい場合は、依頼時にその旨を伝えておくとよいでしょう。
外構業者は祝日やお盆休みをとる業者が多いため営業日にも注意しましょう。
外構工事の見積もりの平均は?
外構工事の費用はプラン内容によって大きく変わるため一概には言えませんが、新築外構一式の場合、平均的な総額は100万~300万円前後になることが多いです。
実際には、敷地の広さや工事範囲によって、50万円以下で収まるケースから300万円以上かかるケースまで様々です。
目安としては、一般的な新築戸建ての外構では150万前後の予算を確保する方が多い傾向です。
外構の見積もりを出すなら外構・エクステリアパートナーズ!

新築外構工事の見積もりを成功させるには、信頼できる複数の業者に依頼して比較検討することが重要です。
しかし自分で一から業者を探し、何社も連絡を取るのは大変です。
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見積もりのタイミングや業者選びで悩んだら、ぜひ 外構・エクステリアパートナーズ を活用して納得のいく外構プランを実現しましょう。