外構工事はハウスメーカー以外に外注してもいい?どれだけ安くなるかも解説
新築の注文住宅では、家の建築とあわせて外構・エクステリアの工事をハウスメーカーに依頼する場合も多いでしょう。
まとめてハウスメーカーに依頼すれば手間はかかりませんが、工事の内容や品質を考えた場合、外構の専門業者に依頼するのがおすすめです。
実は、ハウスメーカーに依頼した場合でも、工事はハウスメーカーから外構の専門業者に発注するのが一般的です。
そのため基本的には中間マージンがかかりますが、施主から直接外構の専門業者に依頼するとマージンをなくすことができ、リーズナブルに高品質な施工ができる傾向にあります。
この記事では、外構の専門業者に依頼するメリットや、外構工事の費用を安く抑える方法を詳しく解説します。
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新築の外構工事をハウスメーカーに依頼するときの費用
まずは、注文住宅の外構・エクステリア工事をハウスメーカーに依頼する際の費用について、基本的な考え方や注意したいポイントを解説します。
費用自体が「高い」わけではない
「ハウスメーカーに外構工事を依頼すると費用が高い」というと、ハウスメーカーからの見積もりを見て、すぐに高額であることに気づくと思う方もいらっしゃるかもしれません。
もちろんその場合もあります。
実際、ご相談頂くのは「ハウスメーカーの見積が高い!」というケースが多いです。
これは、明らかに高ければ契約がとれなくなるためです。
実際の施工を行うのは外部の外構業者であり、そこに依頼してもハウスメーカー、外構業者に利益が出るように調整されているのが一般的です。
金額より内容に注意
注意したいのは、ハウスメーカーからの見積もりの金額というより、その内容です。
ハウスメーカーに外構工事を依頼する場合、ハウスメーカーから外構の専門業者に外注するため、中間マージンが発生します。
それでも見た目の金額が高くならないよう、以下の点から費用を抑えている可能性があります。
- 植栽の種類が限られている
- もともと費用の安い外構業者に依頼している
- ある程度規格化し、大量発注することで利益を確保している
上記のような点に当てはまる場合、個性豊かで質の高い外構にしたいという人にはおすすめできません。
ただ、初めて外構をつくる場合、打ち合わせ段階ではそこまで気が回らず、後になってから「もっとこうすればよかった」と後悔する人が多いのです。
外構の予算が「100万円」で提案されていたら危険
ハウスメーカーに最初に提示された予算よりも、実際の工事費のほうが高くなりやすいことも知っておく必要があります。
ハウスメーカーでは家の建築費と外構の予算をあわせて見積もるため、外構予算を概算として出していることも多いのです。
本来最低でも100~150万円ほど必要な工事内容にもかかわらず、ハウスメーカーさんの予算取りが甘く大幅に低い金額でローンに組み込んでいるご相談が多々あります😢予算取りについてもアドバイスが出来ますので、ぜひ早め早めにご連絡ください~!
— 折原太一@外構・エクステリアパートナーズ (@Gaikou_Exterior) August 7, 2022
当社のアンケートによると、外構予算で最も多いのは「200万円」で、46.5%を占めています。
このため、ハウスメーカーからの外構の予算が「100万円」で提示されていると、概算である可能性が高いと考えておきましょう。
参考:【調査結果】新築外構工事の予算はどれくらい?一番多い予算帯は「200万円」
100万円と考えておくと予算オーバーしてしまう可能性が高いです。
その予算に何が含まれているか、予算内でどこまでやってもらえるのか、「予算を組む前に」詳しく確認しておくのが大事です。
【効果的!】外構工事を安く抑える2つの方法
そもそも外構とは、塀や門、庭、植栽、アプローチ、車庫など、建物の周りのことを指し、エクステリアとも呼ばれています。
家の顔といえる重要な部分ですが、品質やデザインにこだわるほど費用がかかってしまいます。
そこで、ここでは外構工事を安く抑えるための以下2つの方法を解説します。
- 外構の専門業者に依頼する
- 相見積もりをとる
①外構の専門業者に依頼する
一つ目が、外構の専門業者に依頼するということです。
外構の専門業者なら、ハウスメーカーを通さないため、中間マージンがかからないことでコストカットできます。
また、外構の専門業者であれば、費用を抑えて見栄えを良くするノウハウを持っていることも見逃せないメリットです。
豊富な知識と経験を持っているため、予算内でどこまでできるか相談しながらメリハリをつけることで、全体費用を抑えることが可能です。
ハウスメーカーから普段受注している業者さんもあるため、新築外構の提案に慣れている業者さんに依頼するのがベストな選択と言えます。
②相見積もりをとる
外構の専門業者に依頼する際には、希望する内容で複数の業者に見積もりを依頼し、その中でコストと内容のバランスがよい業者を選ぶことが重要です。
外構・エクステリアの専門業者にも得意な分野がそれぞれあるため、特定の工事を安くできる会社が見つかる可能性があります。
つまり、同じ作業内容で見積もりをとったとしても、その業者の得意分野によって費用は変わってくることが少なくないのです。
相見積もりをとって比較するにも手間と時間がかかりますので、あまり多すぎても把握しづらくなります。
それぞれの工事内容と費用を把握しながら2~3社をじっくり比較すると、良い施工会社を探すことができるでしょう。
費用だけじゃない! 外構工事を専門業者に依頼する3つのメリット
費用面で外構・エクステリアの専門業者に依頼したほうがメリットが大きいことは、ここまで解説したとおりです。
ただし、外構の専門業者に依頼するメリットは費用だけではありません。
具体的なメリットには以下があります。
- こだわりの外構を実現できる
- スピーディーに工事ができる
- 臨機応変な対応が可能
それぞれについて解説します。
メリット①こだわりの外構を実現できる
外構・エクステリアの専門業者だからこそ、豊富な知識と経験を持っています。
提案の引き出しが多いため、施主の要望をくみ取りながらこだわりの外構を実現してくれます。
家を建てる前に、外構について十分な知識を持っている人は少ないでしょう。
要望を具体的な提案に落とし込んでくれる専門業者なら、イメージしている外構に近づけやすくなります。
外構で実現したいことや具体的なイメージがある人ほど、専門業者のメリットを感じやすいでしょう。
もちろんデザイン的にこだわりたいというだけでなく、家や土地にフィットしている、安全性に配慮している、などの点も専門業者ならではの安心感があります。
メリット②スピーディーに工事ができる
外構の専門業者に依頼すると、スピーディーに工事が進むのもメリットです。
ハウスメーカーに依頼する場合、同時に何件も進めているため進行が遅い場合が少なくありませんが、専門業者の場合は1件ごとの依頼となるため進行が早い傾向にあります。
一般的な一戸建ての住宅の外構工事であれば、工事期間は約2週間~2か月が目安です。もう少し早くしたい場合に、個別に相談に乗ってもらえるのも専門業者の強みと言えるでしょう。
メリット③臨機応変な対応が可能
外構業者がハウスメーカーの下請けとして仕事をする場合、マニュアルやハウスメーカーの規定に従って工事しなければならないケースも少なくありません。
その一方で、直接依頼を受けた専門業者であればもう少し柔軟な対応が期待できます。
外構は、土地の状況、現場の状況や施主の希望に応じて千差万別の個性があります。
その現場によって臨機応変な対応ができる点も、外構の専門業者に依頼するメリットです。
外構工事を専門業者に依頼する2つのデメリット
外構・エクステリアの専門業者に依頼することの代表的なデメリットは以下の2点です。
- 良い専門業者を見つけるのが大変
- 家とは別に外構の打ち合わせが必要
主に時間と労力の問題になりますので、費用面よりもできるだけ手間をかけたくない、という人はハウスメーカーや工務店に依頼することをおすすめします。
主に時間と労力の問題になりますので、費用面よりもできるだけ手間をかけたくない、という人はハウスメーカーや工務店に依頼することをおすすめします。
デメリット①良い専門業者を見つけるのが大変
ハウスメーカーは知名度やおおまかな評判から判断しやすいですが、外構・エクステリアの専門業者となると探すのに時間がかかってしまうのがデメリットです。
一般的な施主で、外構について十分な知識がある方は多くはありません。
そのため、専門業者をどのように探すべきか、どのように依頼すればいいのか迷った結果、多くの場合でハウスメーカーに依頼してしまう方が多いのです。
良い専門業者を見つけるためには、複数社への見積もりサービスを使ってみるのがおすすめです。
外構・エクステリアパートナーズは、施主と優良な専門業者をつなぐ見積もりサービスです。
相見積もりによって、予算内で相性の良い専門業者が見つけられます。
デメリット②家とは別に外構の打ち合わせが必要
外構をハウスメーカーに依頼する場合は建物と同時並行で打ち合わせを進められます。
ただし、外構・エクステリアの専門業者に依頼した場合は建物とは別に打ち合わせを設けなければならず、段取りが必要となります。
同じような時期に建物の打ち合わせはハウスメーカーと、外構の打ち合わせは専門業者と行うことになり、スケジュール管理の難易度が上がる可能性があります。
外構工事をハウスメーカーに依頼する3つのメリット
外構・エクステリアの工事をハウスメーカーに依頼することにもメリットとデメリットがあります。
ハウスメーカーに依頼する場合のメリットは以下の3つです。
- 建物と同時に完成する
- アフターサービスが充実している
- 専門業者に依頼する手間を省ける
メリット①建物と同時に完成する
外構・エクステリアの専門業者に依頼する場合、見積りから工事まで段取りやスケジュールを改めて調整しないといけないため引き渡しまでに間に合わない可能性があります。
一方、ハウスメーカーに依頼すると建物と同時に進められるため、引き渡し時には外構・エクステリアも完成しているのが一般的です。
もちろん、外構まで終わらせる分、引き渡しが遅くなることもありますが、スムーズに新生活を始められ、余分な駐車場代がかからないのはメリットと言えるでしょう。
また、建物と同時に進めるため、玄関まわりなど家と外構の境界となる部分の連携もスムーズです。
メリット②アフターサービスが充実している
ハウスメーカーに依頼すると、ハウスメーカーのアフターサービスを受けられることがあります。
例えばカーポートやブロック塀などに不具合が生じた場合も、定められた年数以内であれば無償で修理してくれる場合もあります。
もちろん外構・エクステリアの専門業者でもアフターサービスが用意されていますが、その内容や充実度は業者によって幅があります。
業者によっては充実していない場合もあるため、比較する際に十分に確認しておくことが必要です。
メリット③専門業者に依頼する手間を省ける
ハウスメーカーに依頼すれば、別途専門業者を探して依頼する必要がなく、ハウスメーカーの担当者に窓口を一元化できます。
忙しい家づくりの最中に、スケジュール管理や両方への連絡の手間を考えると大きなメリットと言えるでしょう。
費用面で一元化できるのも、見逃せないメリットです。
まとめて依頼することで総額の確認がしやすいほか、ローンを組む際にも外構まで含めて組めるため安心です。
専門業者に依頼しても外構と建物を合わせてローンでまかなうことができるケースもありますが、あらかじめハウスメーカーの担当者に確認しておく必要があります。
外構工事をハウスメーカーに依頼する2つのデメリット
ハウスメーカーに外構・エクステリアを依頼するデメリットについても、改めて整理しておきましょう。
- 外構のバリエーションが少ない
- 費用が高くなる
デメリット①外構のバリエーションが少ない
ハウスメーカーはあくまで外構・エクステリアの専門業者ではありませんので、提案できる内容が乏しい場合があります。
家づくりや建物の内装では的確な提案をしてくれたハウスメーカーでも、外構やエクステリアではほぼ規格どおりのバリエーションしか用意していない場合や、最低限の外構で提案を済ませてしまうことも少なくないのです。
業者によってはデザインの提案してほしいのに要望通りそのままにイメージ図を作ってしまう業者さんもいます。
「もっとプロ目線からの提案がほしかった・・」という方から毎日のようにご相談をいただきます。
外構は家の顔ともなる存在であり、家全体の印象を大きく左右します。
ハウスメーカーや提携の外構業者によっても異なりますが、提案が物足りない場合や、要望に十分に応えてもらえないケースもあり得る、と知っておきましょう。
デメリット②費用が高くなる
ハウスメーカーを通すことで、同じ仕様、同じ仕上がりで考えたときの費用が高くなる傾向があります。
同じ予算であれば、工事内容がシンプルになることもあります。
理由は、ハウスメーカーを通して外構業者に依頼することで中間マージンが発生するためです。
なるべくハウスメーカーに窓口を一本化したい、手間を省きたい、という要望があるなら別ですが、予算内でなるべく内容の充実をはかりたいなら、デメリットに感じる部分が大きいでしょう。
外構・エクステリアの専門業者に直接依頼するだけで、一定のコストが削減できます。
余った予算で外構・エクステリアにこだわることもできるでしょう。
外構工事のハウスメーカーへの依頼を検討する際のよくある質問
ハウスメーカーは外構工事でどのくらいのマージンをもらっている?
ハウスメーカーが外構・エクステリア業者に外注している場合、中間マージンとして外構費用に10~20%(高いと30%)程度が上乗せされています。
(当社が提携している外構業者から教えてもらいました)
例えば、200万円の外構であれば、220~260万円の請求となります。
20~60万円が追加予算としてあれば、より充実した外構プランも可能になります。
20~60万円あれば下記のどれかの工事は追加・グレードアップが可能です。
- ウッドデッキ
- カーポート
- 駐車場の土間コンクリート
そう考えると、やはり中間マージンの存在は大きいと言えるでしょう。
ハウスメーカーを通して依頼するとアフターサービスが充実しているなどのメリットもありますが、費用面ではハウスメーカーで外構・エクステリアの工事を依頼することのデメリットが大きいことがわかります。
ハウスメーカーの外構工事を断るタイミングを教えてください
外構・エクステリアの工事を直接専門業者に依頼する場合には、まず建物の打ち合わせ段階から、ハウスメーカーに専門業者へ直接依頼してもいいか確認しておくことが大切です。
ハウスメーカーの確認がとれたら早めに相見積もりをとって外構・エクステリアの専門業者を決め、工事の段取りを相談しておきましょう。
具体的には、基礎工事完成後~外壁工事終了までには見積もりを依頼したいところです。
この頃であれば建物の図面が確定しているため正確な見積りが出せるとともに、建物の打ち合わせが落ち着いているため外構・エクステリアに時間を割くことができます。
外構工事をハウスメーカーに依頼するメリットデメリットを知り、後悔のない判断をしよう
外構・エクステリアの工事は専門業者、ハウスメーカーそれぞれにメリット・デメリットがあります。
外構・エクステリアを専門業者に依頼することができることを知らないままハウスメーカーに依頼し、後から後悔してしまうケースもあります。
そうならないために、メリット・デメリットを正しく把握し、幅広く比較して後悔のない判断をしましょう。
建物だけでなく外構・エクステリアにもこだわることで、家づくりの満足度は格段に上がります。
ぜひ、納得のいく家づくりを進めてくださいね。
ハウスメーカー以外での新築外構のプラン比較をお考えの方は、下記のボタンよりお気軽にお問い合わせください。