注文住宅の外構で失敗しない7つのコツを解説【237名の調査で判明】
自分の理想通りの家を実現できる注文住宅ですが、実は外構で失敗してしまう人は少なくありません。
建物自体についてはこだわってよく考えるものの、外構はなりゆきでハウスメーカーに任せてしまうことで、予算や利便性といった点で思わぬ問題点が生じやすいのです。
安心で快適な暮らしを実現するためには、外構も非常に重要です。この記事では、外構の重要性や外構で失敗しないコツ、よくある失敗例を紹介します。
外構にまで多くの費用は使えないという場合でも、専門業者に依頼すれば費用を抑えつつ優れた外構を実現できます。
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注文住宅の外構費用を抑える3つの方法
外構とは、駐車スペースや門扉・門柱、アプローチ、フェンス、庭や植栽、塀などを指します。
注文住宅を建てる際には建物そのものに集中してしまい、外構まで気が回らないという人も多いですが、外構は家の顔ともいえる重要な部分です。
当社が237名に行ったアンケートでは、2人に1人が自宅の外構に「失敗・不便」を感じていると回答しています。
具体的には「柱が邪魔で車の出し入れにストレスを感じる」「駐車場が想定したより狭い」「ウッドデッキの劣化が想像以上に早い」など、生活の満足度・利便性に大きく影響する不満が多くなっています。
外構にまでこだわることは、注文住宅で理想の住まいを手に入れるために欠かせないポイントであるといえます。
注文住宅の外構で失敗しないための8つのコツ
失敗のない外構を考える際には、以下の8つのコツを押さえましょう。
- ①建物や街並みにマッチした統一感のあるデザインにする
- ②使い方をよくシミュレーションしておく
- ③セキュリティに対する考え方を整理しておく
- ④人通りなどの周辺環境をよく確認しておく
- ⑤メンテナンスしやすいように家の周囲にスペースを確保する
- ⑥植栽やフェンスが隣家とトラブルになるのを避ける
- ⑦駐車場は出し入れしやすい十分なスペースを確保する
- ⑧外構の予算が適切か把握しておく
それぞれを詳しく解説します。
①建物や街並みにマッチした統一感のあるデザインにする
駐車スペースや外壁などの外構は、建物や街並みにマッチした統一感のあるデザインにすることがポイントです。
建物と外構のデザインに統一感をもたせると、品があり洗練された印象になります。
また、個性を演出するために奇抜なデザイン・色を使うと悪目立ちするおそれもあるので、ある程度周りの住宅に合わせることも意識しましょう。
植栽にはリラックス効果があることもわかっているので、検討してみてください。
②使い方をよくシミュレーションしておく
外構を考える際は、デザインだけでなく使いやすさも考慮しましょう。
デザインだけを考えていると、下記のような失敗が起こってしまいます。
- ・見た目の点から門扉を付けたが出入りが多いため不便
- ・庭を広くしたが使い道がなくデッドスペースになってしまった
- ・ウッドデッキをつけたはいいが使い道がなかった
注文住宅のプランを立てる際にはトレンドを意識したり、業者からおすすめのプランを提案されたりすることもあるでしょう。
それらを参考にするのも良いですが、実際に住んだ時のことも想像して、家族にとって何が必要かしっかりシュミレーションしましょう。
③セキュリティに対する考え方を整理しておく
家族構成や地域性などを考慮して、セキュリティに対する考え方を整理しておくことも重要です。
たとえば子どもがいる場合は、塀やフェンスを設けて住宅前の車道への飛び出しを防止したいところです。
しかし、塀に高さがあると死角が多くなるため防犯性は低くなってしまいます。
また、周りからの視界を遮るために高い塀やフェンスを設置するとプライバシーの点で安心ですが、周囲に圧迫感を与えやすくなります。
家族にとってどのようなセキュリティが必要なのかを整理し、バランスをとるようにしましょう。
④人通りなどの周辺環境をよく確認しておく
外構プランを考える際には、人通りなどの周辺環境もよく確認しておきましょう。
たとえばバーベキューができる広い庭やウッドデッキを設けても、人通りが多いと人目が気になり楽しみにくいでしょう。
しかし、外構をどのように使いたいかといった希望と周辺環境をプロに相談すれば、適切なフェンスの高さや幅など調整してもらえます。
事前に確認し、外構に望む機能とともにプロに伝えてみましょう。
⑤メンテナンスしやすいように家の周囲にスペースを確保する
メンテナンスのしやすさを考慮することも、外構を考える際のポイントです。
建物の裏側にはエアコンの室外機などが置かれます。
あまりスペースがないと雑草の処理が難しかったり、外壁メンテナンスの際に足場を組みにくかったりするので、十分なスペースを確保しておきましょう。
ただし、メンテナンスにどれくらいのスペースが必要なのかはなかなか自分では判断しにくいところです。
外構工事の実績があるプロにもアドバイスを求めることがおすすめです。
⑥植栽やフェンスが隣家とトラブルになるのを避ける
敷地と外部の境目の外構を考える際には、隣家への配慮も意識しましょう。
隣家との境目に植栽やフェンスを設けることで、隣家の日当たりや風通りが悪くなることがあります。
光や風を遮らないフェンスや植栽を選ぶことはもちろん、設置時には隣家に声をかけておきましょう。
なお、目隠し代わりに背の高い植物や木を植えることもあるでしょう。
しかし、将来的に隣家の敷地内に葉が落ちたり、枝が隣家の方向に伸びたりすることもあります。
植物を植える際には、成長することも踏まえて検討することが必要です。
⑦駐車場は出し入れしやすい十分なスペースを確保する
駐車場は車の出し入れや乗り降りのしやすさなどを踏まえて考えましょう。
道路から駐車場までの導線、停車後のスペースなどを考慮することがポイントです。
他にも車がない時の見栄え、将来的な台数の変化も確認すると良いでしょう。
駐車場のスペースを別の用途で使う時のことや雨天時のこと、セキュリティのことなども考え、必要に応じてカーポートやシャッターなども検討してください。
⑧外構の予算が適切か把握しておく
外構の予算もしっかり把握しておきましょう。
ハウスメーカーに出してもらった見積もりでも、計算が甘く実際には予算オーバーになることがあります。
ハウスメーカーから外構の予算が100万円ほどで組まれている場合、注意が必要です。
当社が実施したアンケートでは、外構予算を100万円としていた人のうち5人に2人が予算オーバーしていることがわかっています。
予算内でできているとしても一部の工事に絞って工事をしているか、「地面をコンクリートにしたかったが予算がないから砂利にした」といった妥協している箇所がある可能性が高いです。
外構工事の専門業者からも見積もりを取ったり、どれくらいの予算でどの程度の外構工事ができるものなのか確認したりしておくと、適切な予算感をつかみやすくなるでしょう。
外構工事の費用を抑える3つの方法
外構も大切とはいっても、やはり建物そのものにこだわりたいため外構工事の費用は抑えたいと考えている人もいるでしょう。
外構工事の費用を抑える以下の3つの方法を詳しく紹介します。
- ①外構・エクステリアの専門業者に依頼する
- ②相見積もりをとる
- ③メリハリの効いたデザインにする
①外構・エクステリアの専門業者に依頼する
外構工事を専門業者に依頼すると、費用を抑えられることがあります。
実は、注文住宅の建設を担当しているハウスメーカーも外構工事は外注しているケースが多いのです。
この場合、中間マージンが生じるため費用が高くなってしまいます。
業者にもよりますが中間マージンは工事費用の15~30%であることが多いです。
150万円の外構工事の場合、20-45万円ほど手数料としてとられている計算です。
外構・エクステリアの専門業者に外構工事を依頼すれば中間マージンが不要になるため、その分費用を抑えられます。
さらに、専門業者には豊富な知識と経験があります。
希望の外構について直接打ち合わせをすることで、費用を抑えつつ、より満足度の高い外構工事が可能になるでしょう。
費用の面から見ても、仕上がりへの満足度の面から見ても、外構・エクステリアの専門業者に依頼するメリットは大きいといえます。
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②相見積もりをとる
外構・エクステリアの専門業者に外構工事を依頼する場合は、複数の業者にコンタクトを取って相見積もりを取ることがポイントです。
同じ外構工事であっても業者によって費用が異なる場合があるからです。
外構・エクステリアの専門業者でも得意な分野はそれぞれ異なります。
得意な工事は安く請け負うという業者もいるので、どのような外構工事を望むのか明確にしておくと、効率良く業者探しができるでしょう。
なお、外構・エクステリアの専門業者を選ぶ際には、費用だけでなく工事のクオリティも重視してください。
ホームページに載っている施工事例やこれまでの施工件数などを参考にすると良いでしょう。
③メリハリの効いたデザインにする
外構の中でも費用をかける部分、費用を抑える部分を区別し、メリハリの効いたデザインにすることもポイントです。
たとえばフェンスなら、人目につきやすい部分はデインにこだわり、家の裏側など人目につきにくい部分はシンプルにするといったことができるでしょう。
工事の優先順位によって費用に差をつけるのもおすすめです。
たとえばウッドデッキやテラスは、基本的には必要不可欠な工事ではないでしょう。
人目につく部分ではありますが、思い切ってかける費用を減らすのも1つの手です。
【外構費用が大きく変わる】注文住宅の外構の3つのタイプ
注文住宅の外構には3つのタイプがあり、それぞれで施工費用が異なります。
タイプ別の外構の施工費用
外構タイプ | 費用目安 |
---|---|
オープン外構 | 100万〜150万 |
セミクローズ外構 | 150万〜250万 |
クローズ外構 | 200万〜300万 |
各タイプの外構にはメリットもデメリットもあるため、それぞれの特徴も踏まえたうえでどれにするか選ぶことが重要です。
詳しく解説します。
オープン外構
オープン外構とは、敷地の周りに塀などを作らないタイプの外構を指します。
敷地と外部との境目に生け垣やフェンスなどを設けることもありますが、いずれにしても目隠しになるほどの高さではなく、簡単にまたげる程度です。
開放感があり敷地が広く感じられるうえ、死角がなく侵入犯が隠れる場所がないため防犯性にも優れています。
また、大きな塀やフェンスがない分、費用も抑えられるでしょう。
ただし、外からの視界を遮るものがないため、庭に干した洗濯物やカーテンを開けた部屋の中などが外部から見えやすくなります。
別途プライバシーを守る対策が必要になるでしょう。
また、小さな子どもがいる場合は、庭で遊んでいる時にボールが敷地外に出やすくなるなどのリスクもあります。
特に道路沿いの住宅では注意が必要です。
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セミクローズ外構
セミクローズ外構は、オープン外構のように開放的な部分と外からの目線を遮る部分とを組み合わせた外構です。
外から見えても良い部分には高いフェンスや塀を作らず、隠したい部分にはしっかりとした目隠しを設置するというようにメリハリをつけます。
これにより、オープン外構のような開放感がありながらもプライバシーが守られる安心感のある暮らしができるでしょう。
ウッドデッキやテラスに目隠しとなるフェンスをつけると、周りの目を気にせずバーベキューをしたりくつろいだりもできます。
このあと紹介するクローズ外構のように完全に周りと隔たりができるわけではないため、近隣の住宅と程良い距離感を保てる点もメリットです。
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クローズ外構
クローズ外構は、家と庭の周りをフェンスや生け垣、門扉で囲んだ外構です。
目隠し効果のある高さのフェンスなどで敷地を囲むため、外から中が見えなくなりプライバシーが守られます。
人の目を気にせずにガーデニングやバーベキューを楽しみたい人におすすめです。
家の周囲が囲われているため、不審者の侵入難易度も上がります。
一方、高さのあるフェンスや塀が多く必要になることからコストがかかりやすい点はデメリットです。
場所によってデザインを変えるなどして費用を抑えると良いでしょう。
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注文住宅の外構でよくある失敗例6選
当社の調査によると、注文住宅の外構で失敗したと感じる部分は駐車場、庭関係、アプローチの順に多くなっています。
具体的なよくある失敗例を知ることで、同じ失敗を避けられます。
実際の声も交えながら紹介していくので参考にしてみてください。
失敗例1.思った以上に人目が気になる
まず挙げられる失敗例が、オープン外構にしてみたら思った以上に人目が気になったということです。
家にいるのに人目が気になってリビングでくつろげなかったり、庭でガーデニングに集中できなかったりするのです。
特に玄関部分に目隠しがないと、家を出る時に近所の人や通りがかりの人と目が合うのが気になることもあるでしょう。
実際にオープン外構で失敗したと感じる人の声には、「隣地との境界に塀を作らなかったら、思ったより開放的で防犯が気になっている」というものもあります。
住宅完成後に新たにフェンスや植栽を設けるとなると費用がかかるため、オープン外構を検討している場合は今一度プライバシーについて考え、必要な部分のみ目隠しを付けることも検討してみてください。
失敗例2.夜に暗い部分があって不安
近くに街灯がないエリアでセミクローズ外構やクローズ外構にすると、死角が多くなるため夜間の帰宅時に暗くて怖いと感じることがあります。
人の動きを察知して灯りがつくライトを設置しておくと帰宅時も安心ですし、防犯対策としても効果があるでしょう。
なお、上から照らすライトを付けていても、足元が暗くなり段差につまづきやすいという失敗もあります。
屋外用コンセントがあれば後からライトをつけられるので、入居後に必要に応じて対応しやすくなりおすすめです。
失敗例3.立水栓がない・場所が使いにくい
よくある失敗例の3つ目は、立水栓がない、立水栓の場所が使いにくいということです。
屋外用の立水栓は、ガーデニングやバーベキュー、洗車をする際に役立ちます。
今はこうしたことをするつもりがなくても、将来子どもが成長したり、新しい趣味を作ったりして必要になることも考えられます。
改めて必要性を検討してみてください。
立水栓を設置する場合は、場所も重要です。
たとえば導線上に室外機があると立水栓までの行き来が面倒になるので、実際に使う時のことをシミュレーションして場所を決めましょう。
失敗例4.ウッドデッキを使う時期が短い
バーベキューをしたりくつろいだりできるウッドデッキは人気ですが、実際には思ったより使わなかったというケースも多いです。
実際に「夏は熱を持つので使いにくい」「ウッドデッキの劣化が想像以上に早い」という声もあります。
どのような時期にどのように使いたいのか改めて考え、必要に応じて日除けを用意したり腐食しにくい素材を選んだりしてください。
安全面で問題が出ることもあるので、ステップを設置するなどの対策も考えておくと良いでしょう。
失敗例5.自転車を置く場所がない
住宅完成後に困りやすいのが、自転車を置く場所です。
すでにきちんと計画している場合でも、今後家族や自転車を使う人数が増える可能性も含めて今一度見直してみましょう。
自転車置き場のスペースが狭いと、ごちゃごちゃとして見た目も良くありませんし、自転車を出す際に他の自転車や車を傷つけるおそれもあります。
雨が降った後や暑い日にはサドルが濡れていたり熱くなっていたりして、すぐに自転車に乗れないことも考えられます。
カーポートがあると、こうした問題を防ぐことができます。
失敗例6.芝生や植栽の管理が大変
ナチュラルな雰囲気が魅力の芝生や植栽については、管理が大変という失敗例が多くあります。
成長により高さにばらつきが出て見栄えが悪くなったり、隣家の敷地に枝や根が伸びてトラブルになったりすることも考えられます。
実際の声として「門扉をレールタイプのフェンスにしたが、落ち葉や土がたまり、定期的な清掃が必要となった。跳ね上げ式などレールのないタイプにすればよかった。」というものもあります。
植栽はメンテナンスや成長後のことも考え、専門家と相談して決めることがおすすめです。
注文住宅の外構についてよくある質問
外構は専門業者とハウスメーカーどちらに依頼したほうが良いですか?
外構工事の質・費用の両方から考えても、専門業者に依頼するほうがおすすめです。
専門業者は外構に関して豊富な知識と経験があるため、住宅の場所やライフスタイル、家族構成などから適切なアドバイスをしてもらえるでしょう。
また、ハウスメーカーを挟むことによる中間マージンも発生しないため、同じ工事内容でも費用を抑えられます。
専門業者に依頼したほうがコストパフォーマンスが高いといえます。
ただし、専門業者を選定したり、ハウスメーカーとは別に打ち合わせの時間を設けたりといった手間はかかります。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、自分たちに合った依頼先を考えることが重要です。
注文住宅の外構工事は建物の引き渡し前と後どちらにすると良いですか?
外構工事の失敗を避けることを優先するなら、建物の引き渡し後に工事をするほうがおすすめです。
実際に住んでみて「思ったよりも周りの目が気になる」「思っていたよりも夜が暗い」といった感触を確かめたうえで、どのような外構にするか考えられるからです。
いらないと思っていたが必要だった外構がわかるだけでなく、必要だと思っていたが実はなくても良い外構もわかるため、無駄を省くことにもつながります。
ただし、引渡し時にすべて完成していたほうが気持ち的にすっきりする、入居後に業者が敷地内に出入りするのが気になるという人は、引渡し前に工事したほうが良いでしょう。
注文住宅は外構にもこだわることで仕上がりの満足度が上がる
外構は住まいの顔であり、生活の質や安心感にも大きく影響する部分です。
つい建物のほうに集中しがちですが、外構もしっかり検討することで注文住宅での暮らしの満足度が上がるでしょう。
費用を抑えながらも質の高い外構工事を望むなら、専門業者に依頼することがおすすめです。
業者によって強みや費用が違うので、まずはいくつかの業者に問い合わせてみましょう。
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