高級カーポートの工事費込み価格はいくら?代表的な商品や見積比較した際の事例を解説
高級カーポートの工事費込み価格は、60万円台から300万円近くまで幅があります。
同じ「高級」でも1台用のデザインカーポートと3台用のフルオプション仕様では総額が4倍以上変わります。
そして見落とされがちなのが、本体価格だけでは総額が決まらないという点です。高級カーポートは基礎が大きく施工費が上がるうえ、照明や土間コンクリートを含めると本体価格の倍近くに膨らむことも珍しくありません。
また、高級カーポートで後悔しないためには下の3つの点を必ず押さえておいてください。
- 照明は「後付け」ではなく設置時に同時施工する
- 2台用以上は建築確認申請の対象になる前提で計画する
- 値引率ではなく「総額」と「見積項目」で最低3社を比較する
高級カーポートは本体を大きく値引きしても、施工費や付帯工事で回収されているケースがあるためです。
この記事では高級カーポートの価格帯別ラインナップ、総額の内訳、後悔しやすい4つの落とし穴について、外構・エクステリアパートナーズの成約データと実際の見積書3件(相見積もり6社分)を公開しながら解説します。
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高級カーポートとは?工事費込み60万円からが目安
「高級カーポート」に明確な定義はありませんが、実務上はスタンダード品の2〜4倍の価格帯にある高意匠モデルを指します。
まずは価格帯ごとの位置づけを整理してみましょう。
| グレード | 工事費込みの目安 (1台用) |
主な特徴 |
|---|---|---|
| スタンダード | 15~25万円 | ポリカーボネート屋根、両側支持。ネスカ・カムフィエースなど |
| ミドル | 25~45万円 | フラット屋根・ブラックポリカ・木調カラーが選べる |
| 高級(ハイグレード) | 60~120万円 | アルミ屋根・後方支持・天井材・照明内蔵に対応 |
| 最高級 | 150~300万円 | 2~3台用の大型、フルオプション、シャッター対応 |
※本体(値引後)と標準工事費を含んだ総額の目安です。土間コンクリート工事は含みません。
一般的なカーポートとの3つの違い
価格差は見た目の好みだけで生まれているわけではありません。構造そのものが違います。
- 屋根材が違う……ポリカーボネートではなくアルミ形材や折板(ガルバリウム鋼板)を使用。透けないため一体感が出る
- 支持構造が違う……柱を後方に集約した「後方支持」「上吊り」構造で、前面に柱が立たない
- 屋根裏が違う……垂木・中桟・雨樋を隠した天井材仕様。ダウンライトを埋め込める
とくに雨樋や梁を見せない「ノイズレス設計」が高級カーポートに共通する思想です。
一般的なカーポートが「後付けの屋根」に見えるのに対し、建物の一部のように見えるのはこの違いによります。
【一次情報】8軒に1軒がカーポートSCを選んでいる
高級カーポートは特別な人の選択肢だと思われがちですが、実際の採用率はそうではありません。
外構・エクステリアパートナーズで成約したカーポート工事100件を集計した結果が下記です。
- 調査対象:外構・エクステリアパートナーズで設置した100件のカーポート情報
- 調査方法:成約したユーザーの見積り情報を収集
- 対象期間:2024年1月1日〜2024年12月31日(自社実施)
| 順位 | 商品名 | 採用件数 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ネスカF(LIXIL) | 30件 | スタンダード |
| 2位 | カーポートSC(LIXIL) | 13件 | 高級 |
| 3位 | エフルージュ(YKK AP) | 8件 | ミドル |
このデータから読み取れるポイントは次の3つです。
✓ 高級帯のカーポートSCが100件中13件で単独2位。およそ8軒に1軒がスタンダード品の3倍前後の価格帯を選んでいる
✓ メーカー別ではLIXILが56件、三協アルミが24件、YKK APが18件と上位3社で全体の97%を占める
✓ 高級カーポートは一部の愛好家だけの選択肢ではなく、新築外構の現実的な選択肢になっている
より詳しいメーカー別・商品別の内訳は下記の記事で解説しています。
【価格表】高級カーポートを価格帯別に解説
ここからは代表的な高級カーポートを本体の想定実売価格が安い順に紹介します。
下記はいずれも本体のみの価格で、工事費は含みません。総額の考え方は後述の「総額の内訳」で詳しく解説します。
本体40~90万円|1台用が中心の入門帯
| 商品名(メーカー) | 台数 | 本体の想定実売価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カーポートSC(LIXIL) | 1台用 | 約40万円~ | アルミ屋根の代表格。グッドデザイン賞受賞 |
| フォーグ(三協アルミ) | 1台用 | 約48万円~ | 後方支持で前面に柱なし。狭小地向き |
| ビームス(三協アルミ) | 1台用 | 65~90万円 | 梁のないクリアな天井。高天井で開放感がある |
| アーキフィールド(LIXIL) | 1台用 | 約70万円~ | 屋根に木調を選択できる意匠モデル |
| マイポート7(四国化成) | 1台用 | 約80万円~ | 斜めの2本柱とアール形状のサイドパネル |
| フォーグワイド(三協アルミ) | 2台用 | 約89万円~ | 後方支持で2台をカバー |
1台用なら本体40万円台から高級カーポートが射程に入ります。
工事費を含めても60~100万円台に収まり、スタンダード品との差額は40~70万円ほどです。外構全体の予算配分次第では十分に検討できるレンジといえます。
本体75~130万円|2~3台用の中心帯
| 商品名(メーカー) | 台数 | 本体の想定実売価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カーポートSC(LIXIL) | 2台用 | 約75~90万円 | 定価128万円台からの値引き後。最も採用例が多い |
| カーポートST(LIXIL) | 2台用 | 約80万円~ | 折板屋根で高強度。柱位置の自由度が高い |
| スカイリード(三協アルミ) | 3台用 | 約110万円~ | 骨組みが少ないオープン屋根。木目調も選択可 |
| ダブルフェース(三協アルミ) | 2台用 | 115~126万円 | 柱位置を側面/背面から選べる上吊りタイプ |
| ビームスS型(三協アルミ) | 2台用 | 約120万円~ | 折板屋根で耐積雪30cm。強度重視の高意匠 |
この価格帯から2台用が現実的な選択肢になります。
ただし2台用は屋根面積が25㎡前後に達するため、後述する建築確認申請の対象になる点に注意が必要です。
本体150万円~|大型・フルオプションの最高級帯
| 商品名(メーカー) | 台数 | 想定価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カーポートSC後方支持(LIXIL) | 2台用 | 総額150~180万円 | 片側支持で前面がフルオープン。基礎が非常に大きい |
| ジーポートPro(YKK AP) | 3台用 | 工事費込み163万円~ | 耐積雪100cm・耐風46m/s相当。ソーラー搭載も可 |
| M.シェードII(三協アルミ) | 2~4台用 | 最大約295万円 | 天井プレミアム+両サイドスクリーンのフル仕様 |
ここまで来ると、シャッター付きガレージと予算が重なります。判断基準は高級カーポートとガレージ、どちらを選ぶべきかで解説します。
高級カーポートの総額は本体価格の1.3~1.5倍になる
カタログや通販サイトで見かける金額は、多くの場合「本体+標準工事費」までです。
実際の請求額はここから膨らみます。総額の構成を分解してみましょう。
| 費用項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 定価の40~45%OFF | 業者の仕入れ条件で変動する |
| 組立・基礎工事費 | 本体価格の15~30% | 高級品ほど基礎が大きく割高になる |
| 土間コンクリート | 1.8~2.2万円/㎡ | 2台分(約30㎡)で54~66万円 |
| ハツリ工事 | 7,000~12,000円/箇所 | 既存コンクリートに柱を立てる場合 |
| 照明オプション | 定価の30%OFF (24~32万円) |
2台用のライン照明・ダウンライト6灯の場合 |
| 照明の施工・配線工事 | 1.5~5万円 | 埋設配管や柱内配線を含む |
| ユニック車(クレーン)費用 | 1.8~3.5万円 | 大型の屋根材を吊り上げるために必要 |
| サイドパネル | 10~20万円 | 1台用の片側・高さ1.0~1.6mの場合 |
※土間コンクリートの単価は当社の実績にもとづく諸経費込みの総額単価です。値引率は実際の見積書6社分から算出しています。
ここで注意したいのが、本体と照明オプションで値引率が違うという点です。
実際の見積書を見ると、本体は定価の45%OFFで提示されている一方、照明オプションの値引率は30%程度にとどまります。「本体が半額近い」からといって、オプションまで同じ率で下がるわけではありません。
また高級カーポートは屋根材が重いため、ユニック車(クレーン)の費用が別途計上されるのが一般的です。一般的なポリカーボネート製カーポートの見積書には出てこない項目ですので、抜けがないか確認しておきましょう。
高級カーポートは施工費そのものが高い
意外に知られていないのが施工費の差です。
一般的なポリカーボネート製2台用カーポートの工事費が8~14万円程度なのに対し、カーポートSC2台用は15~25万円が相場とされています。
さらに後方支持タイプは35~45万円まで上がります。2台分の屋根を片側の柱だけで支えるため、基礎の掘削量とコンクリート量が桁違いに増えるからです。
総額シミュレーション(カーポートSC 2台用の例)
実際の見積書の数字をもとに、照明の有無で総額がどう変わるかを比較しました。
| 項目 | 照明なし | ライン照明あり |
|---|---|---|
| 本体(定価195万円の45%OFF) | 約107万円 | 約107万円 |
| 照明オプション(定価35万円の30%OFF) | - | 約24万円 |
| 施工費・ユニック車・電気工事 | 約16万円 | 約20万円 |
| カーポート工事の小計 | 約123万円 | 約151万円 |
| 土間コンクリート(30㎡) | 約60万円 | 約60万円 |
| 総額 | 約183万円 | 約211万円 |
※税抜。梁延長・ロング柱仕様の実際の見積書を参考にした金額です。すでに土間コンクリートが打たれている場合は、上記から約60万円が不要になります。
照明を付けるかどうかだけで約28万円変わります。
また既存の地面の状態でも総額は大きく変わるため、必ず現地調査をしたうえでの見積りをもらいましょう。
【実例】高級カーポートの見積書3件を公開|業者で最大60万円の差
ここからは、外構・エクステリアパートナーズで実際に相見積もりを取った3件の見積書(業者6社分)を公開します。
いずれも高級カーポートを含む新築外構の案件で、同じお客様・同じ敷地に対して2社が提案した内容です。
- 調査対象:外構・エクステリアパートナーズで高級カーポートを含む外構工事を相見積もりした3件
- 調査方法:実際に提出された見積書から、カーポート工事の小計と外構全体の総額を抽出
- 備考:カーポート部分は税抜、外構全体は税込で表記(自社実施)
| 事例 | 提案された商品 | カーポート部分 (税抜) |
外構全体 (税込) |
|---|---|---|---|
| 事例①-業者1 | LIXIL カーポートSC 2台用 梁延長 | 約156万円 | 約354万円 |
| 事例①-業者2 | LIXIL カーポートSC 2台用 梁延長(木調色屋根) | 約151万円 | 約376万円 |
| 事例②-業者1 | 三協アルミ カーポートFⅡ 2台用 前梁延長・照明あり | 約163万円 | 約470万円 |
| 事例②-業者2 | 三協アルミ カーポートFⅡ(照明なし) | 約113万円 | 約339万円 |
| 事例③-業者1 | YKK AP プレーンルーフ 2台用・ダウンライト6灯 | 約171万円 | 約335万円 |
| 事例③-業者2 | 三協アルミ カーポートFⅡ 両側支持 2台用 | 約111万円 | 約274万円 |
このデータから読み取れるポイントは次の3つです。
✓ 高級カーポートの実際の成約帯は111万~171万円(税抜)で、2台用の目安レンジとほぼ一致する
✓ 同じ案件でも業者によってカーポート部分だけで最大60万円の差がついている
✓ カーポート部分が安い業者が、外構全体でも安いとは限らない(事例①)
それぞれの事例について、実際に提案されたパース図と見積書の内訳を並べて見ていきましょう。
事例①:カーポートは5万円安いのに、外構全体では22万円高い
2社ともLIXILカーポートSC 2台用・梁延長という同一グレードの提案でした。
| 項目 | 業者1 | 業者2 |
|---|---|---|
| 完成イメージ |
|
|
| 本体 | 約96.7万円 | 約107.5万円 (定価195.4万円の45%OFF) |
| 照明(ラインライト2本+人感センサ) | 約26.2万円 | 約24.4万円 (定価34.9万円の30%OFF) |
| 施工費・ユニック車・電気工事 | 33.0万円 | 20.1万円 (カット加工費2.5万円を含む) |
| カーポート部分の小計 | 約156万円 | 約151万円 |
| 外構全体(税込) | 約354万円 | 約376万円 |
▲事例①業者1の見積書(カーポート部分の小計 約156万円)
▲事例①業者2の見積書(本体45%OFF・照明30%OFF/小計 約151万円)
同じ商品であれば、業者間の価格差は5万円程度に収まります。本体の値引率が45%前後で横並びになるためです。
外構全体の価格に違いが出るのは業者によって提案の差があるためです。
事例②:照明の有無で50万円の差がつく
2社とも三協アルミのカーポートFⅡを提案しましたが、照明を含むかどうかで50万円の差がつきました。
| 項目 | 業者1(照明あり) | 業者2(照明なし) |
|---|---|---|
| 完成イメージ |
|
|
| 本体 | 125.0万円 (前面W9000 奥行5700 H2500) |
95.2万円 (定価136.0万円の30%OFF) |
| 照明(ラインライト+人感センサ) | 14.6万円 | - |
| 基礎工事費 | 3.3万円 (柱コンクリート巻き4ヶ所) |
- |
| 組立設置費 | 12.1万円 | 14.0万円 |
| 照明機器取付・埋設配管 | 5.1万円 | - |
| 浸透桝設置工事 | 3.8万円 (雨樋接続部品含む) |
- |
| 運搬費・ユニック車 | - | 4.2万円 |
| カーポート部分の小計 | 約163万円 | 約113万円 |
▲事例②業者1の見積書(浸透桝設置工事を含む/小計 約163万円)
▲事例②業者2の見積書(照明・排水工事なし/小計 約113万円)
ここで見落としてはいけないのが、業者1にだけ「浸透桝設置工事」が入っている点です。
高級カーポートは屋根面積が大きいぶん雨水の量も増えるため、雨樋から流れた水をどこに逃がすかを設計しておかないと、駐車場に水たまりができます。金額だけを見れば業者2が50万円安いですが、排水の手当てが見積もりに入っていない点は確認が必要です。
安い見積もりを見たときは、「入っていない項目は何か」を必ずチェックしましょう。
事例③:メーカーが変わると60万円の差になる
3件のなかで最も差が開いたのがこの事例です。提案されたメーカーそのものが違いました。
| 項目 | 業者1 | 業者2 |
|---|---|---|
| 完成イメージ |
|
|
| 商品 | YKK AP プレーンルーフ 2台用 50-60L H28柱 |
三協アルミ カーポートFⅡ 両側支持 2台用 5054 H28 |
| 本体 | 128.8万円 (定価234.2万円の45%OFF・木調色) |
95.2万円 (木調色) |
| 照明 | 31.6万円 (ダウンライト6灯・定価45.2万円の30%OFF) |
- |
| 施工費ほか | 11.6万円 (斜め切詰カット加工費1.5万円を含む) |
16.0万円 |
| カーポート部分の小計 | 約171万円 | 約111万円 |
| 外構全体(税込) | 約335万円 | 約274万円 |
▲事例③業者1の見積書(ダウンライト6灯 約31.6万円/小計 約171万円)
▲事例③業者2の見積書(照明なし/小計 約111万円)
差額60万円の内訳は、本体で33万円、照明で32万円です。つまり「メーカーの違い」よりも「ダウンライト6灯を付けたかどうか」が総額を動かしています。
パース図を見比べると違いは一目瞭然です。業者1は木調天井にダウンライトが埋め込まれているのに対し、業者2の天井には照明がありません。
どちらが正解ということではなく、夜のファサードを演出したいなら業者1、費用を優先するなら業者2という選択になります。
3件の見積書からわかった値引率の実勢
6社分の見積書には、定価と値引率が明記されていました。実勢は下記の通りです。
| 項目 | 値引率の実勢 |
|---|---|
| カーポート本体 | 30~45%OFF |
| 照明オプション | 30%OFF |
| 樋接続部品などの小物 | 45%OFF |
| 施工費・加工費 | 値引きなし(定額) |
ネット通販でよく見る「50~60%OFF」は、高級カーポートには当てはまりにくいのが実情です。とくに照明オプションは30%OFFが基本で、ここを本体と同じ感覚で計算すると予算が狂います。
また施工費・カット加工費・ユニック車費用は値引き対象外です。ここを削ろうとすると施工品質に跳ね返るため、値引き交渉は本体価格に絞るのが現実的です。
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高級カーポートで後悔しやすい4つの落とし穴
高級カーポートにはスタンダード品にはない固有の注意点があります。
いずれも契約前に決めておかないと取り返しがつかない項目ですので、必ず確認しておきましょう。
①照明は後付けにすると費用も仕上がりも悪化する
②2台用以上はほぼ確実に建築確認申請の対象になる
③完全遮光の屋根は駐車場も室内も暗くなる
④基礎が大きく、敷地条件によっては設置できない
①照明は後付けにすると費用も仕上がりも悪化する
アルミ屋根や天井材つきのカーポートは、屋根の内側に配線を通せるのが魅力です。ところがこれは、設置時に配線ルートを仕込んでおくことが前提になります。
完成後に照明を追加すると、配線管が天井に露出したり、仕上げたばかりの土間コンクリートを割って配線し直したりする必要が出てきます。
補修跡はどれだけ丁寧に直しても色が微妙に変わるため、美観を最優先で選んだ意味が薄れてしまいます。
| タイミング | 費用の目安 | 仕上がり |
|---|---|---|
| 同時施工 | 8~13万円 (2灯+人感センサー) |
配線が隠れる |
| 後付け | 1箇所あたり約3万円~ +斫り・補修費 |
配線管が露出する場合がある |
照明はオプションではなく必須装備として予算に組み込むことをおすすめします。
予算がどうしても足りない場合は、配線用の穴あけ加工と柱内の呼び線(将来配線を通すための紐)だけ先に仕込んでおくだけでも、後々のコストを大きく下げられます。
②2台用以上はほぼ確実に建築確認申請の対象になる
ここが高級カーポート特有の論点です。カーポートは10㎡を超えると、原則として建築確認申請が必要になります。
2台用カーポートの屋根面積は間口5m×奥行5mで25㎡前後あり、10㎡を大きく超えます。1台用でも間口3.3m×奥行5.7mなら約19㎡です。
つまり高級カーポートを検討する時点で、ほぼ確実に申請対象と考えておく必要があります。
| 確認事項 | 内容 |
|---|---|
| 建築確認申請 | 10㎡超で原則必要。防火・準防火地域では10㎡以下でも必要 |
| 建ぺい率 | 屋根面積は原則として建築面積に算入される |
| 緩和条件 | 外壁のない部分が連続4m以上/柱の間隔2m以上/天井高2.1m以上/階数1をすべて満たすと、端から1m分が不算入 |
申請を怠ると違法建築とみなされ、将来の売却時や住宅ローンの借り換え時に支障が出るおそれがあります。
また、サイドパネルで三方以上を囲うと開放性の条件を満たさなくなり、固定資産税の課税対象となる可能性もあります。
緩和条件の運用は自治体によって異なります。自己判断せず、必ず施工業者や自治体の窓口に確認してください。
③完全遮光の屋根は駐車場も室内も暗くなる
アルミ屋根や折板屋根は光を通しません。車内温度の上昇や色あせを抑えられる一方で、屋根の下は完全な日陰になります。
問題は、その影響が駐車場だけにとどまらない点です。リビングの掃き出し窓の前に設置すると、室内まで薄暗くなるケースがあります。
対策としては下記の3つが有効です。
✓ 窓から1m程度離して設置すれば、暗さはかなり軽減される
✓ 南面に設置する場合は、ダウンライトの同時施工を前提に計画する
✓ 明るさを優先するなら、光を透過するポリカーボネート屋根の高意匠モデルを検討する
なお、完全遮光は車内温度が上がりにくい・塗装の日焼けや色あせを防げる・屋根上の汚れが目立たないというメリットの裏返しでもあります。設置場所さえ間違えなければ、大きな武器になる特性です。
④基礎が大きく、敷地条件によっては設置できない
高級カーポートは柱が太く、基礎も一般品より大きく設計されています。そのため地中の埋設物と干渉するリスクが高まります。
水道管・汚水管・ガス管などが柱位置に通っていると、移設費用が発生するか、そもそも設置位置の変更が必要になります。
とくに後方支持タイプは2台分の屋根を片側で支えるため基礎が非常に大きく、隣地境界や既存の塀に近い場所では施工できないこともあります。
現地調査の際に柱を立てる予定地の地中に何が埋まっているかを必ず確認してもらいましょう。図面上は問題なくても、掘ってみて初めて分かるケースがあります。
高級カーポートとガレージ、どちらを選ぶべきか
総額150万円を超えてくると、シャッター付きガレージも選択肢に入ります。
迷ったときの判断材料を整理しました。
| 比較項目 | 高級カーポート | ガレージ(2台用) |
|---|---|---|
| 総額の目安 | 80~250万円 | 150~250万円(既製品) |
| 防犯性 | △(吹きさらし) | ◎(施錠可能) |
| 工期 | 1~2日(土間工事別) | 20日~4週間 |
| 固定資産税 | 原則対象外 | 課税対象 |
| 開放感・採光 | ◎ | △ |
| 向いている方 | 外観の一体感と使い勝手を重視する方 | 愛車の保管・作業スペースを重視する方 |
「見せたいならカーポート、しまいたいならガレージ」が基本的な考え方です。
なお、カーポートにカーゲートを組み合わせると、開放感を保ちながら防犯性を高めることも可能です。
高級カーポートを適正価格で設置する3つのポイント
高級カーポートは金額が大きいぶん、業者による価格差もそのまま大きくなります。
結論、高級カーポートを適正価格で設置する方法は次の3つです。
①最低3社から同じ条件で見積もりを取る
②外構全体と同時に発注する
③値引率ではなく総額と見積項目で比較する
①最低3社から同じ条件で見積もりを取る
前述の見積書3件のとおり、同じ案件でもカーポート部分だけで最大60万円の差がつきました。
差が生まれる要因は2つあります。
✓ 提案される商品そのものが変わる……メーカー・グレード・照明の有無で50~60万円動く
✓ 同じ商品でも値引率と施工費が変わる……ただしこちらの差は5万円程度に収まる
つまり価格差の大半は「何を提案されたか」で決まります。1社しか見ていないと、その商品が自分にとって最適かどうかを判断する材料がありません。
最低3社は同じ条件で見積もりを取り、金額だけでなく提案内容も並べて比較してください。
②外構全体と同時に発注する
カーポート単体で依頼するより、土間コンクリートやアプローチとまとめて依頼したほうが割安になります。重機の搬入や残土処分を1回にまとめられるためです。
また高級カーポートは外構全体との調和が前提の商品です。門柱やフェンスの色と揃えることで、はじめて価格に見合った印象になります。
③値引率ではなく総額と見積項目で比較する
「60%OFF」という表示だけで判断するのは危険です。実際の見積書でも、本体は45%OFFでも照明オプションは30%OFF、施工費は値引きなしという構成が一般的でした。
また事例②のように、安い見積もりには浸透桝や排水の工事が入っていないケースもあります。
見積書を比較する際は、下記の項目が明記されているかを確認しましょう。
✓ 本体・組立費・基礎工事費が分けて書かれているか
✓ 土間コンクリート、ハツリ、残土処分が計上されているか
✓ 照明を付ける場合、電気工事が含まれているか
✓ 建築確認申請が必要な場合、その費用と対応可否が明記されているか
費用を抑える具体的な方法は下記の記事で解説しています。
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高級カーポートの工事なら外構・エクステリアパートナーズが選ばれる4つの理由
ここまで価格相場や注意点をお伝えしてきましたが、最後に「結局、どこに頼めばいいのか」という一番の悩みについてお答えします。
| おすすめの理由 | お客様のメリット |
|---|---|
| ①加盟業者への企業訪問 | 人柄・対応力まで確認済みの業者と出会える |
| ②中間マージンカットと相見積もり | 余計な手数料がなく、比較でコストダウンできる |
| ③専門アドバイザーによるマッチング | 金物・基礎工事に強い業者を厳選してもらえる |
| ④あんしん完了保証 | 万一の倒産時も工事完了まで無料でサポート |
①加盟業者への企業訪問で人柄・対応力まで確認
見積もりサイトとしては珍しく、スタッフが実際に全国の業者へ足を運ぶ「企業訪問」を実施しています。
2024年から2025年にかけて100社以上の現場を訪問しており、過去の実績やオンライン面談だけではわからない部分まで確認しています。
②中間マージンカットと相見積もりによる「低価格」の実現
ハウスメーカーや工務店を通す場合、紹介料として見積もり金額に10%~20%程度の手数料が上乗せされるのが一般的です。
審査を通過したエクステリア専門業者から直接見積もりをもらう仕組みのため、この余計な中間マージンが発生しません。さらに最大3社の見積もりを同時に比較できるため、相見積もりによる大幅なコストダウンが期待できます。
③専門アドバイザーによる最適なマッチング
外構業者はブロック屋、造園屋、左官屋など母体が異なる業者が一括りにされています。
高級カーポートは金物工事と基礎工事の精度が仕上がりを左右する工事です。運営本部には建築士などの専門知識を持つアドバイザーが在籍し、建設業許可も取得しています。敷地条件やご希望の商品をうかがったうえで、お客様に合った業者を最大3社ご紹介します。
また、依頼しない業者へのお断り連絡は当社が代行しますので、気兼ねなく比較検討していただけます。
④無料の「あんしん完了保証」
万が一、工事前や工事中に紹介された施工店が倒産してしまった場合でも、本部が代替業者の手配を含めて工事完了まで無料でサポートする独自の「あんしん完了保証」がついています(事前申し込みが必要です)。
高級カーポートは着手金・中間金といった分割払いになることが多いため、こうしたリスクに備えられる点は大きな安心材料です。
高級カーポートに関するよくある質問
高級カーポートは何年くらいもちますか?
アルミ形材は錆びにくく、適切に施工されていれば20年以上使用できます。
ポリカーボネート屋根の耐用年数が10~15年程度とされるのに対し、屋根材の張り替えが不要な点は長期的なコストメリットになります。
後付けでも設置できますか?
設置可能です。すでに土間コンクリートが打たれている場合は、柱位置をハツって基礎を作ります。
ハツリ費用として1箇所あたり7,000~12,000円程度が加算されます。
高級カーポートは台風や大雪に強いですか?
商品によって大きく異なります。
デザイン重視のアルミ屋根モデルは耐積雪20cm程度が標準ですが、折板屋根のジーポートProやカーポートSTは耐積雪100cm以上・耐風46m/s相当の仕様も選べます。
お住まいの地域の基準風速と積雪量に合わせて選定してください。
木調カラーにすると、どのくらい高くなりますか?
商品によりますが、標準色に対して5~13%程度の加算が目安です。
三協アルミのスカイリードZではデラックスタイプのアルミ色で約9%、木目調で約13%上がります。四国化成のスマートポートでは5万円前後の加算例があります。
高級カーポートに固定資産税はかかりますか?
屋根と柱だけの構造であれば、三方以上を壁で囲われていないため原則として課税対象になりません。
ただしサイドパネルで囲いを増やすと判断が変わる可能性があります。建ぺい率への算入とあわせて、事前に自治体へご確認ください。
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繰り返しになりますが、高級カーポートの費用は本体価格だけでは決まりません。
施工費は本体の15~30%、土間コンクリートを含めると総額は本体の倍近くになります。工事費込みの目安は1台用で60~100万円、2台用で100~180万円、大型フルオプションで180~300万円です。
実際に当社で相見積もりを取った3件でも、カーポート部分は111万~171万円(税抜)で、業者によって最大60万円の差がついていました。
そして満足度を分けるのは、照明の同時施工・建築確認申請・遮光による暗さ・基礎まわりの敷地条件の4点です。いずれも契約前に決めておかないと、後から取り返すのが難しい項目になります。
とは言っても、人生で初めての外構・エクステリア工事。
「どの商品が自宅の外観に合うのか分からない…」
「この見積金額が適正なのか判断できない…」
なんて方も多いのではないでしょうか。
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●よくある質問
高級カーポートはいくらかかりますか?
工事費込みで1台用60~100万円、2台用100~180万円が目安です。土間コンクリートを含めると総額はさらに上がります。
価格帯別の商品と総額の内訳はこちらで詳しく解説しています。
高級カーポートに建築確認申請は必要ですか?
屋根面積が10㎡を超えると原則必要です。2台用は25㎡前後になるためほぼ確実に対象となります。
>建ぺい率・固定資産税の注意点はこちら
高級カーポートの照明は後から付けられますか?
後付けも可能ですが、配線管が露出したり土間の斫りが必要になったりするため、設置時の同時施工をおすすめします。
>後悔しやすい4つの落とし穴はこちら






