宅配ボックスは戸建てにいらない?後付けで設置して4年間使ってみた結果

結論、戸建てでも宅配ボックスはいらないという話には全くなりません。
不在時でも荷物を受け取れる便利さは想像以上で、筆者自身も設置して「いらない」どころか手放せないと感じています。
実際、ポストメーカーのナスタの調査によると福岡市の戸建て住宅1,000件へのアンケートでも 約9割の人が「宅配ボックスは必要」と回答 しており、多くの家庭で必需品になりつつあります。
この記事では、三協アルミの宅配ボックス「フレムス」を新築時に設置して4年間使った経験から、メリット・デメリットや選び方のポイントを紹介します。
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宅配ボックスは本当にいらない?実際につけて4年使ってみたメリットとデメリット

「宅配ボックスは戸建てにはいらないのでは?」と悩む方もいるかもしれません。
しかし筆者は、新築時に宅配ボックスを設置してから4年間、つけて良かったと強く実感しています。
実際に使って分かったメリット・デメリットは下記にまとめてみました。
メリット | デメリット |
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良い面ばかりでなく気づいた欠点もありましたが、それでも総合的には設置して正解だったと感じています。
宅配ボックスの導入を迷っている方は、ぜひ筆者の体験談を参考にしてみてください。
なお、筆者が設置した宅配ボックスは三協アルミのフレムスという商品です。
商品概要 | |
---|---|
メーカー名 | 三協アルミ |
商品名 | フレムス Light |
材質 | ASA樹脂 |
設置タイプ | 据え置きタイプ |
商品URL | https://alumi.st-grp.co.jp/products/lp/flamus/ |
戸建てに宅配ボックスを設置するメリット
戸建てに宅配ボックスを設置するメリットは下記の5つです。
- 再配達の手間を減らせる
- 手が離せない時でも受け取ってもらえる
- インターホンの音に気付かなくても受け取れる
- 玄関横のちょっとしたスペースでも設置できる
- 使い方が簡単
再配達の手間を減らせる
宅配ボックス最大のメリットは、再配達の依頼を減らせることです。
不在時でも荷物を受け取れるため、配達業者さんに再配達をお願いする手間が大幅に減りました。
日本では宅配便の約1割が再配達になるとも言われ、時間や労力の損失が社会問題になっています。

宅配ボックスを設置すればこうした再配達の労力を減らせ、自分も配達する側も効率的です。
手が離せない時でも受け取ってもらえる
不在時のことはもちらん在宅中でも料理・入浴・テレワーク中などで手が離せない時は、宅配ボックスがあると助かります。
例えば赤ちゃんを抱っこしている時や料理の最中に宅配が来ても、宅配ボックスが荷物を受け取ってくれるので安心です。
時間に追われているときでも荷物を後でゆっくり受け取れるので、心理的な余裕が生まれます。
忙しいタイミングを気にせず荷物を受け取れるため、生活のリズムを崩さずに済みます。
インターホンの音に気付かなくても受け取れる
家の中や庭で過ごしていてインターホンの音に気付かない時でも、荷物を逃さず受け取れるのは大きな利点です。
宅配ボックスがあれば留守中だけでなく在宅中でも非対面受け取りが可能なので、お風呂に入っている間や睡眠中でも荷物をしっかり保管してもらえます。
チャイムに気付かず不在票が入る…という悔しい思いをせずに済みます。
このように、うっかり見逃しても荷物はちゃんと受け取れるので安心感があります。
玄関横のちょっとしたスペースでも設置できる

戸建て用の宅配ボックスには省スペース設置できる製品も多く、玄関わきのわずかな空きスペースがあれば設置可能です。
実際に、筆者が設置した三協アルミの「フレムス」はミドル・ハーフ・スリムの3サイズ展開で、最もコンパクトなスリムタイプでも宅配100サイズ(3辺合計100cm)の荷物に対応しています。
元々ここに、花壇スペースをどうでしょう?と提案された玄関横スペースで、特に何も設置していなかったデッドスペースにちょうど収まるサイズでちょうどよい収まり具合でした。
使い方が簡単
宅配ボックスは操作がシンプルで、機械が苦手な方でもすぐ使いこなせます。
多くは受取人側は鍵を回して開閉するだけ、配達員側も荷物を入れて施錠するだけの単純な構造です。
筆者の使用しているフレムスも機械式で電源不要なため特別な設定もなく、家族全員が直感的に使える手軽さでした。

戸建てに宅配ボックスを設置するデメリット
戸建てに宅配ボックスを設置するデメリットは下記の2つです。
- ボックスごと盗難リスクはゼロではない
- 屋外に置くので素材によっては質感が劣化する
ボックスごと盗難リスクはゼロではない
宅配ボックスは鍵付きとはいえ、箱ごと盗難されるリスクが完全に無いとは言えません。
思ってる以上に本体が軽量なため、ちゃんと据え置き措置をとらないとボックス事盗難されるリスクがあります。

特に三協アルミの「フレムス」はASA樹脂という素材を使っているため金属ではありません。
据え置き型タイプの場合、固定をしっかりしないと最悪ボックスごと持去られる可能性があります。
ただし実際には重量があったりアンカー固定できたりする製品も多いため、対策をすればリスクはかなり低減できます。
我が家では自転車のチェーンみたいなやつをちょうど隣にある柱に結んでいます。
屋外に置くので素材によっては質感が劣化する

宅配ボックスは常に屋外に置くため、素材によっては数年で色あせやサビなど劣化が見られます。
特に、樹脂製の材質は早ければ数年で色あせやサビが発生し、購入当初の質感が損なわれる場合があります。
筆者のフレムス(樹脂製)も4年使用で表面に小キズや色あせが生じました。
宅配ボックスを設置したほうが良い人
宅配ボックスの利便性が特に活きるのは、次のようなタイプのご家庭です。
- 置き配の場所が通り沿いからよくわかる人
- 家にいる時間が少ない人
- 受け取りが面倒な人
- リモートワークでミーティングが多い人
- 小さな子どもがいる人
- 玄関スペースに余裕がある人
置き配の場所が通り沿いからよくわかる人
玄関先が道路から見えやすいご家庭は、荷物の盗難や不在がわかりやすくなる心配から宅配ボックスの設置がおすすめです。
荷物を玄関前に置いておく「置き配」は便利な反面、「盗難されないか心配」「留守であることが分かってしまう」といった不安の声もあります。
宅配ボックスに鍵をかけて荷物を保管できれば、人目を気にせず安心して受け取りできます。
実際に、我が家では道路から玄関が直接見えてしまうためこのメリットは大きいと感じています。
家にいる時間が少ない人
日中ほとんど家にいない共働き世帯などは、宅配ボックスが荷物の受け取りストレスを大幅に軽減してくれます。
不在が多い家庭では、配達時間に合わせて在宅するのは難しく再配達も増えがちです。
宅配ボックスがあれば留守中でも荷物を受領できるため、仕事や外出で忙しい人ほど恩恵を感じるでしょう。
受け取りが面倒な人
対面で配達員さんとやり取りするのが煩わしい人にも、宅配ボックスは向いています。
非対面で受け取れる安心感は想像以上で、特に女性の一人暮らしや防犯上心配な方にも有効です。
また「部屋着のままでは玄関に出づらい」「朝早い時間に配達が来て慌てた」という場合でも、宅配ボックスがあれば好きなタイミングで荷物を取り出せるので気楽です。
リモートワークでミーティングが多い人
在宅勤務中にオンライン会議が続くような場合でも、宅配ボックスがあれば会議を中断せず荷物を受け取れます。
リモート会議中にインターホンが鳴ると集中が途切れてしまいますが、宅配ボックスに入れてもらえば後で自分の都合の良いときに回収すればOKです。
仕事中に配達時間を気にしなくて済むので、テレワークが主流の方にも重宝するでしょう。
小さな子どもがいる人
乳幼児のいる家庭では、お昼寝中のインターホン対策として宅配ボックスがあると便利です。
せっかく子どもが寝付いたのにピンポンの音で起きてしまい、泣き出して大変…という経験はありませんか。
実際に、「赤ちゃんが寝ています」「急用以外は押さないでください」といった内容のマグネットやステッカーも販売されており、インターホンで赤ちゃんが起きてしまうケースは少なくありません。
こうした問題も宅配ボックスを使えば静かに過ごしたい時間帯でも配達を気にせずに済み、赤ちゃんの睡眠を妨げません。
育児で手一杯の時期こそ、受取の手間を省ける宅配ボックスが心強い味方になります。
玄関スペースに余裕がある人
玄関先に宅配ボックスを置ける十分なスペースがある人は、導入を検討しても良いでしょう。
設置場所の心配がなければ、その分導入のハードルは下がります。
宅配ボックスを設置しなくてもいい人
一方で、以下のようなケースでは無理に宅配ボックスを設置しなくても良いかもしれません。
- 設置のスペースがない人
- 旗竿地や人目に付きにくいところに玄関がある人
- 置き配で不便していない人
設置のスペースがない人
そもそも宅配ボックスを置く物理的スペースがない場合は、設置を諦めざるを得ません。
玄関先に荷物サイズ以上の設置スペースが確保できないと、宅配ボックスの導入は難しいです。
無理に狭い通路に置くと生活動線を圧迫してしまうため、まずは設置場所の寸法を十分に確認しましょう。
旗竿地や人目に付きにくいところに玄関がある人
玄関が道路から離れていて人目に付きにくい立地であれば、宅配ボックスがなくても困らないケースがあります。
例えば、門扉から玄関まで距離がある旗竿地などでは、玄関前に荷物を置いておいても持ち去られるリスクは低く、配達員さんも不在時に置き配指定で対応してくれることが多いでしょう。
周囲の状況や通行人の少なさも考慮しつつ、必ずしも必要ない環境なら無理に設置しなくてもOKです。
置き配で不便していない人
現在、置き配で不自由を感じていない人は、宅配ボックスを導入してもメリットは少ないでしょう。
受け取り頻度が少なく、盗難被害や濡れる等のトラブルがないなら、今の方法のままでも十分でしょう。
宅配ボックスの選び方 4つのポイント
一口に宅配ボックスと言っても様々な種類があり、どれを選べばよいか迷うものです。
ここでは、宅配ボックスを選ぶ際に注目したい4つのポイントを解説します。
- サイズで選ぶ
- 設置方法で選ぶ
- 防犯性で選ぶ
- デザイン・素材で選ぶ
サイズで選ぶ
まず重視したいのは宅配ボックスのサイズ(容量)です。
受け取る荷物の大きさに見合ったサイズを選ばないと「箱に入らず結局受け取れない」という事態になりかねません。
宅配ボックスは外寸だけでなく内部に収容できる荷物の寸法(内寸)を必ず確認しましょう。
一般家庭で受け取る荷物は主に下記の3つのサイズがあります。
- 60サイズ(3辺合計60cm)
- 80サイズ(3辺合計80cm)
- 100サイズ(3辺合計100cm)
よく使う荷物の大きさに合わせつつ、少し余裕のある容量を選ぶのがポイントです。
例えば頻繁に80サイズの荷物を受け取るなら100サイズ対応のボックスにしておくと安心でしょう。
設置方法で選ぶ
宅配ボックスの設置方法(固定方法)も重要なポイントです。
大きく分けて、下記の4つのタイプがあります。
据え置き型は設置工事が不要で既存の家にも導入しやすい反面、ワイヤーや接着剤で固定しないと動かせてしまうため防犯性では劣ります。
一方、埋め込み型やポール建て型は工事費用がかかりますが、しっかり固定され見た目もすっきり馴染みやすい利点があります。
新築時にはポスト・表札・宅配ボックス・インターホンの4つが一緒になった機能門柱が選択肢として有力です。
防犯性で選ぶ
荷物の盗難を防ぐには、宅配ボックス自体の防犯性も要チェックです。
施錠方法には鍵式(シリンダー錠・ダイヤル錠など)や暗証番号式、スマートロック式など様々ありますが、いずれにせよ鍵付きでしっかり施錠できるタイプを選びたいところです。
簡易なボックスだと本体ごと動かせる懸念もあるため、なるべく重量がある金属製で地面固定できるものやワイヤーつきのものだと安心できます。
素材で選ぶ
宅配ボックスは下記4つの素材で作られています。
それぞれのメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
樹脂 | 強度が高く、防犯性に優れる比較的価格が手頃 | 素材の性質上サビが発生する恐れがある重量があるため設置に手間がかかる |
ステンレス | サビや腐食に非常に強い高級感があり見た目もスタイリッシュ | 素材価格が高く、本体価格も上がりやすい |
めっき鋼板 | ステンレスより安価スチールよりも長持ちしやすい | ステンレスほどの防錆性能はないめっき層が傷つくとサビが広がりやすい |
アルミ | 軽量で設置がしやすいサビに強く、雨や湿気に強い | 強度はスチールやステンレスに比べてやや弱い外部からの衝撃に弱く、凹みやすい |
玄関周りに置くものなので、家の外観に調和する色や形状のものを選ぶと良いでしょう。
また、素材に関しては複数の素材で作られているケースもあるため着眼点としては金属系がメインなのか、樹脂がメインなのかで把握するのが良いでしょう。

ユニソンのヴィコDB100の材質
重視するポイント(耐久性かコストか見た目か)を考え、自分の生活スタイルに合ったデザイン・素材の宅配ボックスを選びましょう。
宅配ボックスは戸建てでも設置すべきと思うぐらい便利!

1871年に郵便制度が日本でもスタートし、もちろん当初は届けられた手紙の手渡しでの配達でした。
しかしその普及とともに、各家庭に郵便ポストが配置されるようになり、再配達は減少していき、今や郵便の再配達率はゼロとなっています。
ネットショッピングが日本でも始まったのが1990年代後半。
今やネットでものを買い、家に届けてもらうスタイルは、特別な事ではなくなりました。
今後再配達問題を解決するために、置き配の義務化が始まると予想されており、既に自治体ごとには取り組みがスタートしています。
家に郵便ポストがあるように、宅配ボックスがある風景は遠からず日常の風景となります。
無駄な運送による宅配コストの増加、無駄な運送による排気ガスの排出を削減することができるだけでなく、在宅日を気にせず買い物ができる楽さも手に入れることができる宅配ボックスは、戸建てに住む上でのマストアイテムだと思います。(すでに新築マンションはとっくに宅配ボックスは標準装備が当たり前です)
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