道路から玄関が近い外構を機能的でおしゃれに仕上げる8つの方法
道路から玄関が近い場合、外構に十分なスペースが取れないため、あまりデザインの選択肢がないように感じられるかもしれません。
しかし、目隠しや防犯の面から、スペース的には小さくても外構にはこだわる必要があります。
玄関まわりの外構は、家の第一印象を決める重要な部分です。
そこで本記事では、道路から玄関が近くても、安全性と機能性を兼ね備えた外構をつくるためのポイントを解説します。
外構専門業者なら、豊富な知識とノウハウを生かして、どんな敷地でも機能的でおしゃれに仕上げられます。
理想の外構デザインを実現するためにも、積極的に相談してプロの意見を取り入れてみましょう。
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道路から玄関までの距離はどのくらいあると良い?
前提として、計画中の自宅が、道路から玄関が近いといえるのかどうかわからない場合もあるでしょう。
一般的には、道路から玄関までの距離は1〜2mほどはとりたいところです。
1m以下だと、道路から玄関が近いと感じるでしょう。
道路から玄関までの距離をとってアプローチを設けると、道路から家の中が見えない、景観を損なわないなどのメリットがあります。
道路から玄関までの距離は土地によって変わってきますが、アプローチの幅は1.2m程度を確保するのがおすすめです。
人が通るには0.6mあれば十分ですが、傘をさすことや両手に荷物を持つことなどを想定すると、少なくとも1mはあったほうが良いでしょう。
ベビーカーや自転車の利用、人とすれ違う場合も1.2mほどあれば十分です。
幅が広すぎても間延びした印象となるため、距離とのバランスを見て幅を決めましょう。
道路から玄関が近い外構を機能的でおしゃれに仕上げる方法8つ
敷地が狭いと、どうしても道路と玄関が近くなってしまいます。
道路から玄関までの距離を1〜2m確保できなくても、機能的でおしゃれな外構に仕上げる方法はあります。
具体的には以下の8つです。
- 門柱で玄関に目隠しをする
- 目隠しフェンスをつける
- アプローチをサイドに設ける
- アプローチにカーブをつける
- 段差を取り入れる
- 植栽で彩りを添える
- シンボルツリーを植える
- 高低差を意識する
上記の方法で玄関まわりをデザインすれば、十分な距離が確保できなくても敷地と道路との境界線を明確にできます。
それでは、8つの方法を順番に詳しく解説します。
1.門柱で玄関に目隠しをする
玄関を開けたときに、できれば家の中を通行人に見られたくないですよね。
道路と玄関の距離が近くても、玄関前に門柱を立てると自然に視線を遮れます。
玄関前にはインターホンや郵便ポストが必要なので、それらを門柱に取り付けることで目隠しを兼ねることができます。
デザイン性の高い門柱を選べば、玄関まわりにぐっと高級感が生まれるのもメリットです。
2.目隠しフェンスをつける
玄関を開けたときに通行人と目が合うのを避けたいなら、高さのある目隠しスクリーンやフェンスがおすすめです。
スクリーンやフェンスには、格子や木目などさまざまなバリエーションがあります。
高さがあると面積も大きくなり、素材感がしっかり出てきます。
家の外壁との統一感を考えながら、質感の良いフェンスを選ぶと、おしゃれな雰囲気を演出できます。
3.アプローチをサイドに設ける
道路から玄関の距離が近い場合、アプローチをサイドに設けるのもひとつの方法です。
距離が短い玄関の正面からは降りず、サイドに設置した階段から出入りします。
玄関から道路にまっすぐ降りるアプローチだと、距離が短いことで子どもやペットが飛び出す危険性があります。
正面から出られないように手すりを付ければ、飛び出しリスクの軽減が可能です。
アプローチをサイドに設けることで、道路から玄関までの直線距離よりも長いアプローチを作れます。
4.アプローチにカーブをつける
直線にするのではなく、少しカーブを付けることでもアプローチの距離を伸ばせます。
道路と玄関の距離が近い場合、ドアを開けると家の中が見えてしまいやすくなりますが、アプローチにカーブをつけて玄関と門の位置をずらせば、目隠し効果も得られます。
アプローチを曲線にしたり角度を付けたりしたいなら、敷地に対して家や玄関を少し斜めに設けると良いでしょう。
ゆるいカーブでも、直線とは違う変化が出て印象が変わります。
5.段差を取り入れる
玄関アプローチが直線でも、段差を設けると家と道路との境界がより明確になります。
階段の素材や作り方で、おしゃれな印象の演出も可能です。
段差を作るときは、どれだけデザインに凝っても階段としての使いやすさはしっかり押さえておきましょう。
家の中の階段は蹴上23cm以下・踏面15cm以上と決まっていますが、靴で上り下りする外階段は、家の中よりも広く緩やかな段差が適しています。
また、途中で蹴上の高さを変えるとつまづきやすくなってしまいます。
蹴上の高さを変える場合は、踊り場を作ったり一段の面積を変えたりして、デザインにも変化を付けてみましょう。
6.植栽で彩りを添える
道路から玄関の距離が近いと、外構に塀やフェンスを張り巡らせると圧迫感を覚えやすくなります。
その点、植栽なら、家と道路の境界を緩やかに分けつつ彩りを添えられます。
外構はコンクリートや石などの硬質な印象になりがちですが、植栽によって柔らかさや温かみを加えられます。
目隠し代わりに樹木を植えたり、装飾性を出すために色とりどりの花壇を作ったりと、用途に合わせて好みの雰囲気を演出できるでしょう。
7.シンボルツリーを植える
植物の管理に不安がある場合は、シンボルツリーがおすすめです。
シンボルツリーは家を象徴する背の高い樹木のことで、新築・改築の際に記念樹として植えられることも多々あります。
シンボルツリーにどのような植物を選ぶかで、玄関まわりの雰囲気が大きく変わります。
1本なら管理しやすく、道路から玄関が近い場合もスペースをとりません。
自分の家にどのようなシンボルツリーが合うか、ぜひ考えてみてください。
8.高低差を意識する
道路から玄関が近い外構は、奥行きのなさも相まって、どうしても平坦な印象となってしまいがちです。
植栽や門柱などを組み合わせて高低差をつくると、一気におしゃれな印象に仕上がります。
同じ高さの門柱を並べるのではなく、高低差を意識してみましょう。
植栽も、高さのある樹木と花壇、芝生などを組み合わせると、奥行きを感じられるようになります。
道路から玄関が近い外構 | 目隠ししながらおしゃれに仕上げた事例
道路から玄関が近い外構で目隠し機能を強化しながらおしゃれに仕上げた事例をご紹介します。
- ブロック塀が高圧洗浄しても綺麗にならない
- 目隠し効果のないフェンスのため玄関を開けた時に通行人から室内が丸見えになってしまう
ブロック塀の汚れと外からの視線に悩んでおり、ブロック塀を新調しつつ目隠し機能を強化したい意向です。
工事費込み | 758,350円 |
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工 期 | 1 日 |
今回は、ブロック塀を撤去し、タカショーの「エバーアートボード」という製品で塀をリフォームしました。
目隠しという「機能」と外観がよくなるという「見栄え」以外に、自分が毎日その外構エクステリアを見てよい気分になっているとのことでした。
タカショーのエバーアートボードは88色のカラーバリュエーションがあり、見ているだけでワクワクするのが特徴です。
玄関から道路が近い方もおしゃれに仕上げたいという方は、おすすめできる商品です。
「外構・エクステリアパートナーズ」では現在タカショーとタイアップでプレゼントキャンペーンを行っています。
エバーアートボードやウッドデッキをご注文頂くと約2万円相当のエクステリア商品がもらえますのでお気軽にお問い合わせください。
道路から玄関が近い外構を作る際の5つの注意点
玄関アプローチは、多くの人の目に触れる場所であり、家と外とをつなぐ存在です。
そのため、デザイン性だけでなく、防犯性や安全性、利便性も考えておく必要があります。
道路から玄関が近い外構を作る際に押さえておきたい注意点は、以下の5つです。
- 滑りにくい素材を選ぶ
- 水はけを良くする
- 死角をつくらない
- 道路から家の中が見えないようにする
- 家族に合わせた安全性を確保する
それぞれ詳しく解説します。
注意点1.すべりにくい素材を選ぶ
道路から玄関が近い外構では、玄関を出た勢いで道路に飛び出さないよう注意が必要です。
そのため、アプローチにすべりやすい素材を使うことは避けなければなりません。
注意点2.水はけを良くする
水はけが悪い素材だと、アプローチに水たまりができてしまいます。
道路と玄関の距離が近いと、自然と歩くコースが決まってしまうため、水たまりが発生してもうまく避けられません。
水たまりがあると、泥が跳ねて服や靴が汚れてしまう可能性があります。
そして、アプローチの素材によっては水がたまって苔が生えることもあります。
苔は大変すべりやすいので注意が必要です。
水たまりや苔に悩まされることのない、水はけの良いアプローチ作りを心掛けましょう。
注意点3.死角をつくらない
玄関アプローチに死角を作らないことも大切です。
これは、道路から玄関が近い外構に限りません。
アプローチに死角ができると、侵入者が隠れる場所ができてしまいます。
防犯のために門柱や目隠しフェンスを用意する場合は、死角ができないように気を付けてください。
どうしても死角ができてしまう場合は、砂利をひいたり外灯を設置したりして対策しましょう。
踏んだときに音が鳴る砂利や人に反応するセンサーライトは、防犯効果を高められます。
注意点4.道路から家の中が見えないようにする
道路から玄関が近いと、たまたま玄関を開けたときに通行人に家の中が見られてしまうことがあります。
ご近所の目が気になったりお互い気まずかったりするため、家の中が見えないように注意してください。
おしゃれなデザインを考えることも大切ですが、前提として道路から家の中が丸見えにならないことを重視しましょう。
注意点5.家族に合わせた安全性を確保する
玄関アプローチで一番大切なのは安全性です。
玄関から道路の距離が近かったり周辺の車通りが多かったりする場合は、思いもよらぬ事故につながる可能性があります。
道路への飛び出しや転倒を防ぐアプローチを考えましょう。
また、今は大人だけであっても、将来的に子どもができたり高齢の両親と同居したりすることも考えられます。
小さい子どもがいる場合は、特に飛び出しに配慮したいところです。
高齢者の場合、段差を付けるよりもスロープのほうがいいかもしれません。
住む人に合わせた安全性を考慮しましょう。
道路から玄関が近い外構を作る際のよくある質問
最後に、道路から玄関が近い外構を作る際によくある質問に回答します。
気になる点を事前に解決して、外構デザインの参考にしてみてください。
アプローチは、門から玄関までが遠いときのみ考えるべきですか?
門から玄関をつなぐアプローチは、家の第一印象を決める重要な場所です。
それは道路から玄関までの距離が遠くても近くても同じです。
門から玄関までの距離がある場合、アプローチで実現できるデザインも多く、おしゃれさと機能性を両立できます。
一方、門から玄関までの距離がなくてもプライバシーを守り、装飾性の高いアプローチを作るには、敷地の形状や周辺環境に応じたきめ細やかな施工が必要です。
豊富な知識と経験を持つ外構専門業者に依頼してみましょう。
道路から玄関が近い場合、目隠しは必要でしょうか?
結論からいうと、必ずしも目隠しが必要というわけではありません。
玄関を開けたときに通行人と目が合うことを気まずいと思うかは人によるでしょう。
ただし、外構を計画した人が気にならなくても、家族や成長した子どもが一目を気にして、後からリフォームが必要になる場合もあります。
目隠しが必要かどうかは、人通りの多さやご近所との関係性、地域性なども考慮して、よく検討するようにしましょう。
目隠しフェンスはどのくらいの高さにするべきですか?
それだけの高さがあれば十分に視線を遮れます。
ただし、目隠しフェンスが高すぎると家の中が暗くなったり圧迫感を覚えたりすることがあります。
道路より敷地のほうが高い位置にあるなら、180cmのフェンスだと圧迫感があるかもしれません。
道路と玄関に高低差があるケースでは「180㎝-高低差」の高さがある目隠しフェンスを取り付ければ圧迫感を軽減できます。
道路から玄関が近い家も外構にこだわることで愛着の沸く外観に
一般的な外構でも、家の建築と同時期だと外構まで気が回らない人がたくさんいます。
さらに道路から玄関が近い敷地だと、ハウスメーカーや工務店から提案されたプランしかできないと思うかもしれません。
しかし、外構専門業者なら敷地や周辺環境に合わせた多彩なプランを提案できます。
豊富な知識とノウハウがあるため、敷地が限られていても、安全性と機能性を兼ね備えた外構を実現可能です。
理想の外構デザインを伝えて、ぜひプロの意見を聞いてみましょう。