インターロッキングとは?外構のプロ208社に聞いた向いている場所・向かない場所を解説
インターロッキングとは、コンクリート製のブロックを互いにかみ合わせるように敷き詰める舗装工法のことです。「インターロッキング(interlocking)」という英語そのものに「かみ合わせる」という意味があります。
玄関アプローチや駐車場、公園の園路などで見かける、レンガのようなブロックが並んだ舗装がそれです。目地(ブロックのすき間)に細かい砂を詰めることでブロック同士が互いを押さえ合い、上に加わった荷重を周囲へ分散させるのが最大の特徴です。
ただし、「おしゃれだからとりあえずインターロッキング」という決め方は危険です。
外構・エクステリアパートナーズが加盟する外構業者248社に調査したところ、玄関アプローチにすすめやすいと答えた業者は85.6%にのぼった一方で、大型車が頻繁に出入りする場所にはすすめにくいという回答が80.3%にのぼりました。使う場所によって、プロの評価が大きく分かれる舗装材なのです。
この記事では、インターロッキングの仕組み・メリット・デメリット・費用相場・駐車場で失敗しないための条件を、実際に施工している外構業者208社のアンケート結果と、そこに寄せられた現場のコメントをもとに解説します。
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- 1 インターロッキングとは?「かみ合わせる」舗装ブロックのこと
- 2 【プロ208名に調査】外構のプロがインターロッキングをすすめやすい場所
- 3 【調査】プロが「すすめにくい」と答えた場所・条件
- 4 インターロッキングのメリット4つ
- 5 インターロッキングのデメリット4つ
- 6 インターロッキングの費用相場
- 7 インターロッキングを駐車場に使うなら押さえたい3つのポイント
- 8 メンテナンスはいつから必要?
- 9 インターロッキングはDIYできる?
- 10 商品選びで価格以外に見るべきポイント
- 11 インターロッキングブロックの商品例11選【当社でよく選ばれている商品】
- 11.1 舗装ブロックの4タイプ
- 11.2 パエリア(エスビック)|3サイズの組み合わせで石畳調から大判まで
- 11.3 アルテア(マチダコーポレーション)|白華を抑える仕様の透水ブロック
- 11.4 リビオ[ai]60・80(ユニソン)|駐車場対応の80mm厚が標準にある定番
- 11.5 ティーナ[ai](ユニソン)|疑似目地で乱形石張りを再現する
- 11.6 カッシア[ai](ユニソン)|並べるだけで小割り石の石畳になる
- 11.7 ミルドブリック60・ミニ60(ユニソン)|色のにじみで石の質感を出す
- 11.8 エクレル(東洋工業)|意図的な色ムラとゼロエッジのシャープな納まり
- 11.9 プラーガペイブ(東洋工業)|透水性とシリーズ複合施工が強み
- 11.10 グラスハイブリックボーダー(東洋工業)|駐車場に芝のラインを入れられる
- 11.11 パーシースリーパーⅡ(ユニソン)|腐らない枕木。ステップ設定もある
- 11.12 レイルスリーパーペイブ/ペイブライト(東洋工業)|3色を混ぜて古材感を出す
- 11.13 商品を選ぶ前に「使う場所」を決める
- 12 インターロッキングに関するよくある質問
- 13 インターロッキングの工事なら外構・エクステリアパートナーズにご相談ください!
インターロッキングとは?「かみ合わせる」舗装ブロックのこと

まずは言葉の意味と、なぜこの舗装が成り立っているのかという仕組みから確認しておきましょう。
「インターロッキング」は工法名、「インターロッキングブロック」が製品名
正確には、敷き詰めるブロック本体を「インターロッキングブロック(ILB)」、それを使った舗装を「インターロッキングブロック舗装」と呼びます。
住宅の外構では、これらをまとめて「インターロッキング」と略して呼ぶのが一般的です。この記事でも、以降は「インターロッキング」で統一します。
インターロッキングは歩道・公園・広場から大型車が走る車道まで幅広く使われており、国内の累計施工面積は2億㎡規模とされています。
特別な材料ではなく、私たちが日常的に目にしている舗装です。
目地砂がかみ合わせを生み、荷重を分散する

インターロッキングの特徴は面がひとつながりになっていない点です。
ブロックは接着されておらず、ただ並べられています。
それでもブロックがばらばらにならないのは、目地に詰めた細かい砂(珪砂・細目砂など)がブロック同士をすき間なく押さえ合う状態をつくり、上からの力を隣のブロックへ次々に伝えていくからです。
これが「かみ合わせ効果(荷重分散効果)」と呼ばれるものです。
裏を返せば、目地砂が減ったり、下の地面が沈んだりすると、接着が不安定になります。沈下・ガタつきが起こった場合、ほぼすべてここに原因があります。
そして、ここを誤解したままだとトラブルになります。調査でも、目地の仕様をめぐる生々しい体験談が寄せられました。
▼ 現場の声
- 「施工後に目地砂を入れることに対して、モルタルじゃなかったことに激怒されたことがあり、インターロッキングの目地は砂(珪砂)などで埋めるから消耗品とわかってほしい。またモルタル等で埋めるとインターロッキングの本来の役目が変わることも理解してもらいたい」
- 「目地砂は沈みますが、施工不良ではありません」
目地をモルタルで固めてしまうと、かみ合わせて力を逃がすという構造そのものが成立しなくなります。
目地砂は「埋めて終わりの部材」ではなく、減っていく前提の消耗品だと理解しておいてください。
インターロッキングとコンクリート・アスファルト・平板との違い

住宅外構で使われる主な舗装材との違いを整理すると、次のようになります。
| 舗装材 | デザイン性 | 水はけ | 雑草 | 部分補修 |
|---|---|---|---|---|
| インターロッキング | ◎ 色・形・敷き方の組み合わせが豊富 | ◎ 目地と透水性ブロックで浸透する | △ 目地から生えることがある | ◎ 傷んだ部分だけ外して交換できる |
| 土間コンクリート | △ 目地や仕上げで変化をつける程度 | △ 水勾配で流す設計が必要 | ◎ ほぼ生えない | × 一部だけのやり直しが難しい |
| アスファルト | × 基本的に黒一色 | △ 透水性タイプもあるが一般的でない | ◎ ほぼ生えない | △ 専用機械が必要 |
| コンクリート平板 | ○ サイズが大きく直線的な印象 | ○ 目地から浸透する | △ 目地から生えることがある | ◎ 1枚単位で交換できる |
※インターロッキングと平板は明確な線引きが難しく、厚みや形状で呼び分けられています。かみ合わせを前提に設計されているのがインターロッキングです。
土間コンクリートの費用と比較したい方は、【台数/坪数別】外構・駐車場のコンクリートの費用もあわせてご覧ください。
【プロ208名に調査】外構のプロがインターロッキングをすすめやすい場所
ここからは、当社が加盟外構業者に対して実施したアンケートの結果をご紹介します。カタログや一般論ではなく、実際に施工している業者が現場でどう判断しているかのデータです。
調査概要
- 調査対象:外構・エクステリアパートナーズの加盟外構業者
- 回答数:248社(うちインターロッキングの施工に対応可能と回答した208社を集計対象)
- 調査方法:インターネットによるアンケート(自社実施)
- 調査期間:2026年9月4日〜9月10日
※記事中の「現場の声」は、本アンケートの自由記述(施主に知っておいてほしいこと76件/印象的な事例68件)から抜粋したものです。原文のまま掲載しています(明らかな誤字のみ修正)。
まず前提として、インターロッキングの施工に「対応可能」と答えた業者は248社中208社(83.9%)でした。裏を返せば、6社に1社は対応していない工事だということです。外構業者はブロック屋・造園屋・左官屋など出自がさまざまなため、得意分野に差が出ます。
その208社に、すすめやすい場所を聞いた結果が以下です。
| すすめやすい場所 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 玄関アプローチ | 178 | 85.6% |
| 駐車場 | 140 | 67.3% |
| 駐車場の一部分・アクセント | 125 | 60.1% |
| 庭・テラス | 109 | 52.4% |
| 通路 | 91 | 43.8% |
| 門まわり | 64 | 30.8% |
| 公共施設・店舗など人通りの多い場所 | 50 | 24.0% |
| 建物まわり・犬走り | 26 | 12.5% |
| 特にすすめる場所はない | 10 | 4.8% |
※n=208/複数選択のため合計は100%を超えます
1位は玄関アプローチ(85.6%)
圧倒的1位が玄関アプローチでした。理由は、歩行が中心のため荷重が小さく、面積も小さいため費用が膨らまず、しかも家の第一印象を最も左右する場所だからです。
▼ 現場の声
- 「アプローチにインターロッキングを施工するだけで印象が大きく変わる」
- 「石のイメージのお客様に対し、コストを抑えタイルより石に近いイメージに仕上げられた時」
- 「それほど荷重がかからないアプローチや庭のアクセント的に用いるのであれば、安価な施工が可能なので、予算がない場合はそのような場面で使うことを推奨する」
- 「歩行用にお勧めします」
注目したいのは、「天然石やタイルの代わりに、予算内でそれらしく見せる材料」として評価されている点です。インターロッキングの長所がそのまま活き、短所がほとんど出ない場所が玄関アプローチだといえます。
2位は駐車場 だが「全面」と「アクセント」で意見が割れる
注目したいのは、駐車場(67.3%)と駐車場の一部分・アクセント(60.1%)の差がわずか15社しかない点です。
全面をインターロッキングにするのではなく、土間コンクリートを主役にして、車のタイヤが乗らない部分やライン状の部分だけインターロッキングを使うという提案が、現場では同じくらい支持されているということです。
▼ 現場の声
- 「当店は基本、インターロッキングは車の乗り入れがあります箇所にはご提案致しません。致します際は目地として土間コン内に施工する場合のみです。重量物が乗る箇所では下地のコンクリートを必ずお奨め致します」
- 「駐車場一面など広い範囲をインターでやるとカッコよくなる。色や形も色々選べるので○」
まったく逆の意見が並んでいますが、これが実態です。全面施工の見栄えを評価する業者と、土間コンクリートの目地として部分的に使うにとどめる業者に分かれています。
アクセント使いなら、デザイン性を確保しながら沈下のリスクと費用の両方を抑えられます。駐車場の舗装で迷っている方は、この「使い分け」も含めて業者に相談してみてください。
【調査】プロが「すすめにくい」と答えた場所・条件
同じ208社に、逆にすすめにくい場所・条件を聞いた結果です。ここが、検討前にいちばん知っておくべき部分です。
| すすめにくい場所・条件 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 大型車や重量のある車が頻繁に出入りする場所 | 167 | 80.3% |
| 地盤が弱い場所 | 150 | 72.1% |
| 初期費用をできるだけ抑えたい場合 | 91 | 43.8% |
| 勾配が大きい場所 | 80 | 38.5% |
| 日当たりが悪く、苔や汚れが発生しやすい場所 | 77 | 37.0% |
| 雑草対策を最優先したい場所 | 63 | 30.3% |
| メンテナンスの手間を極力減らしたい場合 | 32 | 15.4% |
| 特にない | 10 | 4.8% |
※n=208/複数選択のため合計は100%を超えます
大型車・重量車が出入りする場所(80.3%)
8割の業者が挙げた最大の懸念です。自由記述には、具体的な失敗事例が数多く寄せられました。
▼ 現場の声
- 「カット加工した際に幅が薄い箇所に車が乗り、何度も割れてしまった」
- 「大判を車両乗り入れに使い割れた」
- 「失敗事例として車両の乗入には適していない。下地コンクリートなど下層工事をしても、インターロッキング自体が耐荷重性が弱い」
- 「車の通るところは下地コンクリート必須」
ここで見落とされがちなのが「カットしたブロック」です。端部や柱まわりは必ず切って納めますが、細く切られたブロックは強度が落ち、そこにタイヤが乗ると割れます。完成写真では見えない部分なので、タイヤの通り道と割り付けの関係は施工前に確認しておきたいところです。
地盤が弱い場所(72.1%)
インターロッキングは、下の地面が動くとそのまま表面に出ます。造成したばかりの盛土や、埋め戻し部分の上は注意が必要です。
土間コンクリートであれば面全体で持ちこたえる場面でも、インターロッキングは局所的に沈んでしまう恐れがあります。
▼ 現場の声
- 「地中深くに切株有り、5年後に沈下した」
- 「桝周りの転圧不足により沈下。地盤の悪い所でのガタツキ」
- 「経年劣化、地震による地盤の変形、歪みにより、施工当時より形状が変化する場合があります」
特に注意したいのが雨水桝・汚水桝のまわりです。埋め戻した部分は締め固めが効きにくく、ピンポイントで沈みやすい場所です。
初期費用を抑えたい場合(43.8%)
意外に思われるかもしれませんが、4割超の業者が「安く仕上げたい人には向かない」と考えています。
ブロック単体の価格は安く見えますが、実際には掘削・路盤づくり・転圧・敷砂・ブロックの敷設とカット・目地砂・端部の見切りまで、手作業の工程が積み重なります。
▼ 現場の声
- 「インターロッキングは思いのほか費用は高いです」
- 「土間コン工事よりはるかに高額になる」
- 「昔はインターロックは多かった。見た目も綺麗。ただ工賃が割に合わなくなってきた」
- 「駐車場全面など施工すると高くつく点」
「コンクリートより安い舗装」と考えていると、見積もりを見て驚くことになります。ブロックそのものより、手間と下地に費用がかかる工事だと考えてください。
日当たりが悪く、苔や汚れが出やすい場所(37.0%)
見落とされがちですが、4割近い業者が挙げた条件です。目地に水分が残りやすく、日が当たらない場所では苔が定着します。
▼ 現場の声
- 「排水の問題、日当たりの問題。日があたりにくい場所は必ず苔が生えてくる。インターロッキングは場所を考えてする方が良いと思う」
北側の通路や、建物と塀に挟まれた細い動線は、この条件に当てはまりやすい場所です。同じ敷地内でも、南側のアプローチは向いていて、北側の通路は向いていないということが起こります。
「そもそもすすめない」という声も一定数ある
公平を期すために書いておくと、インターロッキング自体を積極的に提案しないという業者も存在します。
▼ 現場の声
- 「今は主流ではないので採用なし」
- 「よほどのお施主様のこだわりが無い限り、大きな面積では薦めないようにしている」
- 「インターロッキングに適切な場所がないため、個人の家では進めていない」
- 「公共施設のようなイメージになってしまう」
- 「土間などと比べて耐久性が劣り、荷重がかかる部分がどうしても沈下するので、数年後にはメンテナンスが必要となる。お客様目線からして積極的に提案したいと思う施工方法ではない」
一方で、こうした声のなかにも「ただし水勾配がどうしても取れない環境や、非常に広い範囲で施工が必要な場合は視野に入る」という条件付きの評価が含まれていました。使いどころを間違えなければ機能する材料だという点では、推す業者もすすめない業者も見方は一致しています。
インターロッキングのメリット4つ
1. デザインの自由度が高い

最大の強みです。色・形・サイズが豊富で、ヘリンボーン(矢羽根状)やサークル型といった敷き方のパターンを組み合わせれば、同じ材料でもまったく違う表情になります。
調査の自由記述でも、デザイン面の成功事例が最も多く(12件)寄せられました。
▼ 現場の声
- 「ヘリボーン貼りが綺麗に決まった」
- 「サークル型インターロッキング施工」
- 「色の配色で建築に合わせられる」
- 「今までは後々のメンテナンスを考慮して使用することがありませんでしたが、最近はデザイン性の高いインターロッキングがありますので使用することがあります」
- 「予算を度外視すれば格好良い」
ヘリンボーン(矢羽根貼り)は、ブロックが斜めにかみ合うため、直線的に並べるよりもズレに強いという機能面の利点もあります。ただし端部で切るブロックが増えるため、施工の手間と費用は上がります。
2. 水はけがよく、水たまりができにくい
目地から水が浸透するうえ、ブロック自体に透水性を持たせた製品もあります。調査でも商品選びで「透水性」を重視すべきと答えた業者が32.2%いました。
▼ 現場の声
- 「駐車場全面に透水性のインターロッキングを3台分の面積で施工しました。水はけが良く、満足いただけたことです」
- 「透水インターロックを使用すると、勾配をそこまで取らなくても施工できる」
- 「水勾配がどうしても取れない、あるいは取りたくない環境であれば、インターロッキングでの施工が妥当となる場合がある」
ここは土間コンクリートにはできない使い方です。コンクリートは水を流すために必ず勾配が必要で、玄関の高さと道路の高さが詰まっていて勾配が取りにくい敷地では設計に苦労します。
透水性のインターロッキングであれば、その場で地面に浸透させられるため、勾配を最小限にできます。「水勾配が取れない」と言われた場所がある方は、選択肢として覚えておいてください。
3. 傷んだ部分だけ外して補修できる
ここが土間コンクリートとの決定的な違いです。割れたブロックや沈んだ箇所だけを外し、下地を直して敷き直せます。コンクリートのように「一部の不具合で全面やり直し」にはなりません。
将来的に給排水管を通す可能性がある場所でも、掘り返して元に戻せるのは大きな利点です。
ただし、この「部分補修できる」というメリットには現場ならではの落とし穴があります。
▼ 現場の声
- 「広い駐車場の真ん中数箇所が沈下し、予算的にその部分のみやりかえるという依頼を受けた。最後の数枚がどうしても入らず、一部砂利での施工となり、景観が悪くなった。予算次第ではあるが、やりかえる場合は一部だけでなく、修繕が必要な箇所から終点までやりかえを実施して、終点で切り物を入れ調整する必要がある」
- 「色あせて補修時に色見が変わります」
- 「メンテナンス交換の際に、年数で廃盤になる可能性があるので、類似品での施工になります」
部分補修が「できる」ことと、「元どおりになる」ことは別です。
かみ合わせで成立している舗装のため、一度外すと最後の数枚がきれいに収まらないことがあります。さらに、既存部分は日焼けして色が変わっており、新しいブロックだけ色が浮く。加えて、10年も経てば同じ品番が廃盤になっている可能性もあります。
施工時に予備のブロックを数㎡分もらって保管しておくと、この問題をかなり回避できます。見積もり時に相談してみてください。
4. 熱や火に強く、遮熱タイプも選べる
コンクリート製のため、火気や熱に強いのも実用面の利点です。保水性・遮熱性を持たせたタイプもあり、夏場の路面温度上昇を抑える効果が期待できます。
▼ 現場の声
- 「人工芝の上ではBBQできないが、インター舗装ならできる」
人工芝は熱に弱く、コンロや花火の火の粉で溶けます。庭でバーベキューをしたい方にとって、この差は小さくありません。
ただし調査では、この点を重視すべきと答えた業者は2.4%(5社)にとどまりました。公共工事では重視される機能ですが、住宅の外構では優先順位が高くない、というのが現場の実感のようです。
インターロッキングのデメリット4つ
1. 目地から雑草が生える(7割超が「ある」と回答)
「目地から雑草が生えることはありますか」という質問への回答です。
| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| ときどきある | 92 | 44.2% |
| よくある | 59 | 28.4% |
| 施工方法によって大きく異なる | 28 | 13.5% |
| あまりない | 25 | 12.0% |
| ほとんどない | 4 | 1.9% |
※n=208/単一回答
「よくある」「ときどきある」を合わせると72.6%(151社)。7割を超える業者が、雑草は起こりうるものとして認識しています。
▼ 現場の声
- 「経年でインターの目地から草が出る事の、計画段階からの報告が必要。事後報告で失敗あり」
- 「隙間があれば雑草はどうしても発生する可能性があるので、ご理解の上で採用を願いたいと思います」
- 「目地から雑草が出てきたり、珪砂に蟻が巣を造ることがある」
- 「大きい目地の物はアリが巣を作った」
- 「雑草は止められない」
雑草だけでなく、蟻が目地砂に巣を作るという指摘が複数あった点も、あらかじめ知っておくと安心です。
雑草対策を最優先するなら、インターロッキングは第一候補にはなりません。実際、「雑草対策として使うなら白ビリ(砕石)+防草シートのほうが安い」と指摘する業者もいました。
2. 沈下・ガタつき・段差が起きることがある
施主から相談されることが多い内容を聞いたところ、1位が「ブロックの沈下・段差」(39.4%)、3位が「ブロックのガタつき」(27.9%)でした。
| 施主から相談が多い内容 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| ブロックの沈下・段差 | 82 | 39.4% |
| 目地から生える雑草 | 71 | 34.1% |
| ブロックのガタつき | 58 | 27.9% |
| 特に相談されることはない | 53 | 25.5% |
| 苔・黒ずみ・汚れ | 40 | 19.2% |
| ブロックの割れ・欠け | 34 | 16.3% |
| 目地砂の減少 | 31 | 14.9% |
| 水たまり・排水 | 26 | 12.5% |
| タイヤ痕 | 23 | 11.1% |
| 色褪せ | 15 | 7.2% |
※n=208/複数選択のため合計は100%を超えます
一方で「特に相談されることはない」も25.5%あり、きちんと施工されていればトラブルなく使えることも同時に示しています。原因については後ほど詳しく解説します。
3. 白華(エフロレッセンス)や色あせが出る
白華とは、コンクリート中のカルシウム分が雨水に溶け出して表面で固まり、白い汚れになる現象です。エフロ、エフロレッセンスとも呼ばれます。
「施主に事前に知っておいてほしいこと」の自由記述では、「経年劣化・色落ち・白華現象」が16件と2番目に多い回答でした。
▼ 現場の声
- 「白を選んだら太陽の照り返しで眩しいと言われたことがありました。なので、あまり白系はおすすめできない」
- 「ダークカラーはエフロが出やすい」
- 「経年劣化で汚れ、色落ちは承知していてください」
- 「コンクリート製品なので、経年変化として色は薄くなる」
- 「施工後に目地部分が白くなる白華現象が発生したケースがございます。気候や施工時の条件などにより起こる場合があります」
白系は照り返し、濃色系は白華。どちらを選んでも一長一短があるというのが現場の実感です。カタログの小さな色見本ではなく、必ず現物サンプルを屋外の明るさで確認してください。
知っておきたいのは、白華と沈下対策が「トレードオフ」の関係にあることです。
後述するように、沈下を防ぐために下地をコンクリートにする業者は少なくありません。ところが、その下地コンクリートが白華の発生源になるという指摘が複数寄せられました。
- 「下地にコンクリートを使用すると白華現象が起きやすい」
- 「強度を上げるために下地にコンクリートを打設してもいいが、灰汁が出やすくなる」
- 「白華によるクレーム(下地コンクリートから)」
沈下を取るか、白華のリスクを抑えるか。どちらを優先するかは施工業者の判断が分かれる部分なので、見積もり時に方針を聞いておくと納得感が変わります。
なお、白華は強度に影響するものではなく、半年〜2年程度で雨に流されて目立たなくなることが多いとされています。ただし完全に防ぐ方法は確立されていません。「新品の色がずっと続くわけではない」という前提で色を選ぶことが、後悔を防ぐいちばんの対策です。
4. 土間コンクリートより高くつくケースがある
前述のとおり、43.8%の業者が「初期費用を抑えたい場合には向かない」と回答しています。手作業の工程が多く、とくに駐車場では下地を強化する必要があるため、面積あたりの単価が土間コンクリートを上回ることもあります。
インターロッキングの費用相場
施工費の目安は、用途によって次のように変わります。
| 用途 | ㎡単価の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 玄関アプローチ・通路(歩行者用) | 約7,000〜9,000円/㎡ | 厚さ60mmのブロックが基本 |
| 駐車場・車が乗る場所(車両用) | 約10,000〜12,000円/㎡ | 厚さ80mm+路盤の強化が必要 |
| デザインブロック使用時 | 約12,000〜20,000円/㎡ | 複雑な敷き方・多色使いは加算 |
| (参考)土間コンクリート | 約10,000〜18,000円/㎡ | 当社の実績にもとづく総額単価 |
※一般的な相場をもとにした目安です。地域・面積・敷地条件・下地の状態によって大きく変動します。
面積の目安としては、玄関アプローチ(5〜10㎡程度)で5万〜15万円前後、駐車場1台分(15〜18㎡)で20万〜30万円前後が一つの目安になります。
注意したいのが、デザイン性の高い商品は「材料費だけ」で1万円/㎡を超えるものがあるという点です。たとえば後述のパエリア(エスビック)は本体価格が11,800円/㎡。ここに掘削・路盤・転圧・敷設・目地の施工費が加わります。「ブロック代は安い」という前提で予算を組むと、大きくずれます。
「下地コンクリート」の有無で金額が変わる
ここが、他の解説記事ではあまり触れられていない重要なポイントです。
教科書的な標準工法では、インターロッキングは砕石の路盤+敷砂の上に敷きます。コンクリートは使いません。
ところが今回の調査では、「施主に事前に知っておいてほしいこと」の第1位が「下地処理・下地コンクリートの重要性」(18件)でした。
▼ 現場の声
- 「車が通る所なら、下地はコンクリート100ミリ以上で施工してくれる業者に頼んだ方がいい」
- 「下地コンクリートを打設しない限り、必ず下がります」
- 「路盤の転圧を充分にしても後から緩むことがあるので、薄くても下地コンクリートをした方が良い」
- 「当社は生コン・砂・インターロッキングという施工順なので費用がかさむ」
- 「弊社は下地に捨てコンを打つことで沈下しない工夫をしている」
- 「インターロッキング施工は、インターロッキングだけではなく、下地処理にお金がかかる事」
- 「下地をちゃんとしないといけないので、下地への予算がかかること」
つまり、住宅の駐車場では「砕石路盤だけでは不安なのでコンクリートで下地をつくる」という判断をする業者が少なくない、ということです。
この場合、実質的に「土間コンクリートを打ったうえに、さらにブロックを敷く」工事になるため、当然ながら土間コンクリート単体より高くなります。
なかには、コンクリート下地の上に「カラトロ(砂とセメントを水少量で練った空練りモルタル)」を敷き、その上にブロックを据えるという、より手間をかけた工法を採用している業者もありました。当然ながら、砕石路盤だけの施工とは金額がまったく違います。
見積もりを取るときは、「下地はどうしますか?砕石路盤ですか、コンクリートですか」と必ず確認してください。ここが揃っていない見積もりは、金額を横に並べても比較になりません。
3社から見積もりを取るとき、揃えるべき条件
- 下地の仕様(砕石路盤のみ/下地コンクリートあり)
- ブロックの厚さ(60mm/80mm)
- 路盤の厚さ
- 目地材の種類(普通の砂/防草効果のあるもの)
この4点が違うだけで、同じ面積でも見積金額は数十万円単位で変わります。「A社が安い」と判断する前に、まず仕様を揃えてください。
舗装材ごとの費用感は駐車場をコンクリート以外にするとどれだけ安い?でも解説しています。
インターロッキングを駐車場に使うなら押さえたい3つのポイント

「駐車場にインターロッキングを施工するとき、特に重要だと思うポイント」を最大3つまで選んでもらった結果です。
| 重要なポイント | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 路盤・地盤の転圧 | 156 | 75.0% |
| 車両用に適したブロックの厚さ・強度 | 128 | 61.5% |
| 路盤の厚さ | 118 | 56.7% |
| 水勾配・排水計画 | 66 | 31.7% |
| 目地砂の施工 | 45 | 21.6% |
| タイヤが通る位置を考えた設計 | 38 | 18.3% |
| 周囲の縁石・見切りの施工 | 37 | 17.8% |
| ブロックの敷き方・かみ合わせ | 35 | 16.8% |
| そもそも駐車場にはすすめない | 22 | 10.6% |
※n=208/最大3つまで選択
上位3つのうち2つが「路盤」=目に見えない下地に関するものでした。仕上がった直後は下地の良し悪しがわかりません。だからこそ、業者選びが決定的に重要になります。
▼ 現場の声
- 「路盤の転圧はローラーでする。厚さは150以上取る。大体沈下しない」
- 「駐車場に使用するのであれば、下地やインターロックの厚みが大事」
- 「路盤の重要性」
- 「下地はしっかり作りましょう」
「路盤の厚さ150mm以上、ローラーで転圧」という具体的な数字が挙がっています。見積書や仕様書でこのあたりが明記されているかは、業者の姿勢を判断する一つの材料になります。
沈下・ガタつきの原因は「ブロック」ではなく「下地」
「沈下・ガタつき・段差が発生する主な原因」を聞いた結果です。
| 主な原因 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 地盤の締固め不足 | 166 | 79.8% |
| 路盤の転圧不足 | 146 | 70.2% |
| 路盤の厚さ不足 | 116 | 55.8% |
| 車両荷重に対してブロックが適していない | 109 | 52.4% |
| 敷砂の厚さ・施工不良 | 75 | 36.1% |
| 排水不良・雨水の影響 | 69 | 33.2% |
| 経年劣化 | 62 | 29.8% |
| 目地砂の不足・流出 | 51 | 24.5% |
| 周囲の見切り・端部処理が不十分 | 49 | 23.6% |
※n=208/複数選択のため合計は100%を超えます
上位3つがすべて下地の話です。「経年劣化」は29.8%にとどまり、沈下やガタつきは寿命ではなく施工品質の問題だと、プロの多くが考えていることがわかります。
▼ 現場の声
- 「他社施工の改修物件(部分沈下)だったが、下地施工が酷く、結局全面コンクリート打設になり、お施主様の負担が大きくなった」
- 「仕上の転圧が不十分でガタつきが出ていた」
- 「水勾配を充分に取っていても路盤に水は残るので、路盤が緩み部分沈下をおこした。(それ以降は)下地コンクリートをするようにしています」
- 「下地との圧着が弱い箇所がカタカタする」
1件目の事例が、この工事のリスクを端的に表しています。
下地の手抜きは引き渡し時には見えません。数年後に沈下として現れ、直そうとすると結局インターロッキングを全部めくって、全面コンクリートを打ち直すことになる。施主は、最初の工事費と作り直しの費用を二重に払うことになります。
安さだけで業者を決めるリスクが、最も高く出るタイプの工事だといえます。
ブロックの厚さは車が乗るなら80mmが基本
インターロッキングブロックの厚さには規格があり、用途によって使い分けます。
| 用途 | ブロック厚 | 敷砂厚 |
|---|---|---|
| 歩道・公園・広場(歩行者・自転車) | 60mm | 約30mm |
| 車道・駐車場(車が乗る場所) | 80mm | 約20mm |
| 重交通・コンテナヤードなど | 100mm以上 | ─ |
加えて、車が乗る場所では路盤(砕石層)を厚くし、しっかり転圧する必要があります。歩行者用の60mmを駐車場に流用すれば、割れやガタつきが起きて当然です。
また端部の処理も重要です。かみ合わせで成り立つ舗装のため、周囲が縁石やコンクリートで拘束されていないと、端からブロックが少しずつ外側へ逃げていきます。
見積もり時に確認したい5項目
- ブロックの厚さ(車が乗るなら80mm以上か)
- 路盤の厚さと転圧の方法
- 下地は砕石路盤か、コンクリートか
- 端部・見切りをどう納めるか
- 目地材の種類(普通の砂か、防草効果のあるものか)
メンテナンスはいつから必要?
「施工後、メンテナンスが必要になり始める時期」への回答です。
| 時期 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 使用環境によって大きく異なる | 90 | 43.3% |
| 5〜10年程度 | 52 | 25.0% |
| 1〜5年程度 | 26 | 12.5% |
| 10年以上 | 17 | 8.2% |
| 特に定期的なメンテナンスは必要ない | 13 | 6.3% |
| わからない | 7 | 3.4% |
| 1年未満 | 3 | 1.4% |
※n=208/単一回答
最も多い回答は「使用環境によって大きく異なる」(43.3%)でした。歩くだけのアプローチと、毎日車が出入りする駐車場とでは、傷み方がまったく違うためです。
時期を答えた業者のなかでは「5〜10年程度」(25.0%)が最多で、これが一つの目安になります。
雑草対策で有効な方法
雑草を抑えるために有効だと思う方法を聞いた結果です。
| 対策方法 | 回答数 |
|---|---|
| 定期的に除草する | 84 |
| 下地を適切に施工する | 79 |
| 防草効果のある目地材を使用する | 55 |
| 防草シートを使用する | 34 |
| 目地砂を適切に充填する | 32 |
| 定期的に目地砂を補充する | 13 |
| 特に対策はしていない | 15 |
※n=208/複数選択
注目したいのは、「下地を適切に施工する」(79件)が「防草シート」(34件)の2倍以上だという点です。あとから貼るシートや薬剤より、最初の施工品質のほうが効くというのが現場の答えでした。
あわせて、施工時に防草効果のある目地材(固まる目地砂など)を選ぶのも有効です。追加費用はかかりますが、数年後の手間を考えれば検討する価値があります。
もう一つ、自由記述から拾えた実践的なヒントがあります。
▼ 現場の声
- 「大きいインターは高級感、安定感もありますし、目地も少ない分、雑草メンテナンスは楽で良かったです」
雑草は目地から生えるのですから、目地の総延長が短いほど発生は減ります。小さなブロックを細かく敷き詰めるより、大判のブロックを使うほうが雑草の手間は減るという考え方です。デザインの好みと併せて検討してみてください。
目地砂は減るもの、と考えておく
目地砂は雨や高圧洗浄で少しずつ流出します。とくに施工から1〜2年は流れやすいため、減っていたら補充してください。
▼ 現場の声
- 「目地砂は少なくなっていくものなので、気になる方は自分で補充するくらいのつもりが良いと思います」
- 「目地砂は抜け落ち・流出する為、気になる際は随時充填補充をお願いします」
- 「経年や気候により、目地の隙間や色合いに変化が生じる場合があります。施工後は目地砂が落ち着くまで様子を見ていただき、必要に応じて目地砂を補充することで、きれいな状態を保ちやすくなります」
- 「目地が痩せる」
目地砂(珪砂)はホームセンターやネット通販で購入でき、ほうきで掃き入れるだけなので施主自身でも対応できます。業者に頼むほどの作業ではないため、気づいたときに補充する習慣をつけておくと長持ちします。
また、清掃時に高圧洗浄機を強い水圧で当てると目地砂が一気に飛びます。水圧は弱めにし、目地を直接狙わないのが基本です。
インターロッキングはDIYできる?
インターロッキングのDIYはできないと考えたほうがよいです。
実際に、「DIY施工とプロによる施工で、最も差が出やすいと思う工程」を聞いたところ、208社中「あまり差は出ない」と答えたのはわずか1社(0.5%)でした。
| 差が出やすい工程 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 砕石・路盤づくり | 154 | 74.0% |
| 転圧 | 135 | 64.9% |
| 地盤の高さ調整 | 113 | 54.3% |
| ブロックのカット加工 | 103 | 49.5% |
| 水勾配の調整 | 95 | 45.7% |
| 掘削・鋤取り | 91 | 43.8% |
| ブロックの配置・水平調整 | 77 | 37.0% |
| 端部・見切りの処理 | 76 | 36.5% |
| あまり差は出ない | 1 | 0.5% |
※n=208/最大3つまで選択
差が出るのはブロックを並べる作業ではなく、その前の下地づくりです。転圧にはプレートやランマーといった機械が必要で、レンタルしても素人が均一に締め固めるのは簡単ではありません。
また、カット加工(49.5%)も見落とされがちです。
▼ 現場の声
- 「透水系のインターはカットの際に崩れることがあるので、細かい切り物には適さない」
- 「インターロッキングの切り口が、割とスムーズには切れない」
- 「縁の割れ」
- 「直角を必ず見ること」
- 「発注個数が難しい。多すぎたり、少なすぎたりしてしまう」
ブロックのカットには湿式カッターが必要で、透水性タイプは空隙があるぶん切断時に欠けやすいという指摘もありました。また「直角を必ず見る」というのは、最初の1列がわずかに傾いていると、敷き進むうちにズレが蓄積して端で納まらなくなる、という意味です。
花壇まわりや小さな飛び石程度ならDIYでも可能です。ただし、車が乗る場所と、家の顔になる玄関アプローチは業者に依頼するのが現実的です。やり直しになれば撤去費用がかかり、結局は高くつきます。
商品選びで価格以外に見るべきポイント
「商品を選ぶ際、価格以外で特に重視すべきポイント」を最大3つ選んでもらった結果は下記のとおりです。
| 重視すべきポイント | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| デザイン | 120 | 57.7% |
| 耐荷重性・強度 | 77 | 37.0% |
| サイズ・形状 | 71 | 34.1% |
| 色 | 70 | 33.7% |
| 透水性 | 67 | 32.2% |
| 建物・外構全体との相性 | 65 | 31.3% |
| ブロックの厚さ | 56 | 26.9% |
| 滑りにくさ | 28 | 13.5% |
| 汚れの目立ちにくさ | 27 | 13.0% |
| 補修・交換のしやすさ | 12 | 5.8% |
| 保水性・遮熱性 | 5 | 2.4% |
※n=208/最大3つまで選択
1位はデザイン(57.7%)。色(33.7%)とサイズ・形状(34.1%)を合わせると、見た目に関する項目が上位を占めます。インターロッキングを選ぶ理由がデザインである以上、当然の結果といえます。
一方で、2位に耐荷重性・強度(37.0%)が入っている点は見逃せません。デザインだけで選んで駐車場に使ってしまうと、割れや沈下につながります。
自由記述には、商品選びに直結する指摘も寄せられています。
▼ 現場の声
- 「滑りにくいもの、透水性に優れたもの選び」
- 「製品により傷がつきやすいものがある点」
- 「多色施工の場合の色のバランス・配色」
- 「透水性のあるものがいい」
- 「商品によっては劣化が遅い商品もある」
前述のとおり、白系は照り返しがまぶしくなりやすく、濃色系は白華が目立ちやすいという傾向があります。カタログの小さな色見本ではなく、必ず現物サンプルを屋外で確認してください。多色を組み合わせる場合は、配色のバランスも実物で見たほうが安全です。
具体的にどんな商品があるのかは、次の章でメーカー別にご紹介します。あわせて、外構全体のデザインの考え方は外構エクステリアを「安く」「おしゃれ」にするコツもご覧ください。
インターロッキングブロックの商品例11選【当社でよく選ばれている商品】
ここまで「インターロッキング」とひとくくりに説明してきましたが、実際に選ぶ段階になると、メーカーごとに数多くの商品があります。ここでは外構・エクステリアパートナーズで施工いただくことが多い商品を、メーカー別にご紹介します。
住宅外構で使われる舗装ブロックは、大きく次の4タイプに分けられます。
舗装ブロックの4タイプ
- ① 天然石調:石畳や乱形石の風合いをコンクリートで再現したタイプ
- ② ベーシック:主張が少なく、広い面積のベース舗装に使いやすいタイプ
- ③ 枕木調:木製枕木の質感を再現した、園路・飛び石向きのタイプ
- ④ 緑化・機能系:芝生と組み合わせる、保水・透水性能を持たせたタイプ
まずは一覧でご確認ください。
| 商品名/メーカー | タイプ | 主なサイズ・厚み | 特徴 |
|---|---|---|---|
| パエリア エスビック |
天然石調 | 300×150/300×300/600×300(厚60mm) | 石畳調から大判までの3サイズ。透水性タイプあり |
| アルテア マチダコーポレーション |
天然石調/緑化 | 240×120(厚60・80mm)ほか | 砂岩調・透水仕様。白華を抑える仕様。緑化タイプあり |
| リビオ[ai]60・80 ユニソン |
ベーシック | 厚60mm・80mm | 定番のベース舗装。80mm厚があり駐車場にも展開しやすい |
| ティーナ[ai] ユニソン |
天然石調 | 疑似目地入り(幅5〜6mm) | 乱形石張りを再現。5意匠ランダムで繰り返し感を抑制 |
| カッシア[ai] ユニソン |
天然石調 | 230・115系ほか | 疑似目地で、並べるだけで小割り石の石畳表現に |
| ミルドブリック60・ミニ60 ユニソン |
天然石調 | 厚60mm | 踏みしめられた古石のような質感と色のにじみ |
| エクレル 東洋工業 |
天然石調 | 300×75/300×300/600×300(厚60mm) | 意図的な色ムラ。目地キープ付きでつき合わせ施工 |
| プラーガペイブ 東洋工業 |
天然石調/透水 | 300角系/600×300系(厚60mm) | 透水性。ブリック・ボーダー等と複合施工できる |
| グラスハイブリックボーダー 東洋工業 |
緑化 | ボーダー形状 | 駐車場に芝のラインを入れられる緑化舗装材 |
| パーシースリーパーⅡ ユニソン |
枕木調 | L400/L600/L800/L1200 | 「朽ちない枕木」。ステップ用の設定もあり |
| レイルスリーパーペイブ/ペイブライト 東洋工業 |
枕木調 | 300L/450L/600L/900L ほか | 古木調の5面テクスチャー。3色をランダムに混ぜられる |
※2026年9月時点で各メーカーの現行カタログに掲載されている商品です。サイズ・カラーは代表的なものを抜粋しています。
パエリア(エスビック)|3サイズの組み合わせで石畳調から大判まで
天然石のような表面の凹凸と色調を再現した舗装材です。
300×150mmは石畳調、300×300mmと600×300mmは大判石材の高級感を表現でき、3サイズを組み合わせて表情を作れます。
普通タイプに加えて透水性タイプも選べます。なお300×150mmは4種類の表面形状がランダム梱包され、意匠の指定はできません。
アルテア(マチダコーポレーション)|白華を抑える仕様の透水ブロック
砂岩特有の柔らかな風合いを再現した、透水タイプのシリーズです。Nタイプ(240×120×60/80mm)、Wタイプ(300角・600×300mm)、緑化用のGタイプ(緑化率55%)があります。
注目したいのは「アルティマテクノロジー」による白華抑制仕様。調査で2番目に多く挙がった白華の懸念に対して、材料側で対策された商品を選ぶという方法があることを示しています。
リビオ[ai]60・80(ユニソン)|駐車場対応の80mm厚が標準にある定番
主張しすぎない穏やかな表情の、定番ベース舗装材です。
「車が乗るなら厚さ80mm」という条件を、標準ラインナップで満たしているブロックです。
シリーズ派生も豊富で、駐車場・アプローチ・庭を同じシリーズで統一できます。
ティーナ[ai](ユニソン)|疑似目地で乱形石張りを再現する
石英岩の乱形張りをコンクリートで再現した商品です。幅約5〜6mm・深さ約10mmの疑似目地が入っており、並べるだけで乱形石張りの雰囲気が出せます。
5意匠がランダムで納品されるため、同じ柄の繰り返しも目立ちません。
▼ 現場の声
- 「アプローチは天然石の乱張りを希望されていましたが、ご予算の都合があり、ティーナをご提案したところ、気に入っていただき、ご契約いただけたことです」
カッシア[ai](ユニソン)|並べるだけで小割り石の石畳になる
古代ローマの「カッシア街道」をイメージした舗装材で、天然石の石畳の広がりと温かみを再現しています。
疑似目地が入っているため、小割り石を敷き詰めたような細かい石畳表現が、並べるだけで実現できます。2洋風だけでなく和モダンにも合わせやすい落ち着いた意匠です。
ミルドブリック60・ミニ60(ユニソン)|色のにじみで石の質感を出す
踏みしめられて経年変化した天然石のような質感と、単色では出せない自然な色のにじみを表現した商品です。
厚さ60mm系で、ミルドブリック60とミニ60の2タイプ。色ムラがあるため広い面積でも舗装面が単調になりにくく、ヴィンテージ調だけでなく黒やグレー系のモダン住宅にも合わせられます。
エクレル(東洋工業)|意図的な色ムラとゼロエッジのシャープな納まり
自然の土や樹木に調和する色調に、意図的な色ムラを加えた舗装材です。
カラーは6色、サイズは300×75mm(ボーダー)/300×300mm/600×300mm(厚60mm)で、細いボーダーから大判まで組み合わせられます。
目地キープが付いており、つき合わせで施工します。面取りを抑えたゼロエッジ仕様のためシャープな納まりになる反面、面取り品より角欠けには注意が必要です。
プラーガペイブ(東洋工業)|透水性とシリーズ複合施工が強み
石目調の表現と透水性能を併せ持つ、プラーガシリーズのスタンダード商品です。カラーは6色、サイズは300角系と600×300系。
表面意匠は3パターンで柄の指定はできず、サイズによって色差が生じる場合があります。ブリック・ストーン・ボーダーと同じ色系統で複合施工でき、駐車場からアプローチまで舗装デザインを統一したい場合に向きます。
グラスハイブリックボーダー(東洋工業)|駐車場に芝のラインを入れられる
コンクリート舗装と芝生を組み合わせられるボーダータイプの緑化舗装材で、天然芝だけでなく人工芝にも対応します。
プロの6割が「駐車場の一部分・アクセント」での使用をすすめていたとおり、全面コンクリートの無機質さを避けつつ車両動線を確保できる商品です。
パーシースリーパーⅡ(ユニソン)|腐らない枕木。ステップ設定もある
木製枕木の木目・色合い・経年感をコンクリートで再現した「朽ちない枕木」です。L400/L600/L800/L1200の4サイズに加え、L1200のステップ用設定もあります。
腐朽しないため、芝生や植栽の中に飛び石状の園路をつくりたい場合に適しています。
レイルスリーパーペイブ/ペイブライト(東洋工業)|3色を混ぜて古材感を出す
欧米の古い納屋や倉庫で使われていた硬木の古材をモチーフにした枕木調シリーズです。
カラーはオールド・リッチ・ビターの3色で、ランダムに混ぜると自然な古材感が出ます。ペイブライトは300L〜900Lの長さ展開と5面テクスチャー。スクエアなエッジのため、飛び石だけでなく敷き詰め施工にも対応できます。古木を再現する特性上、反りや歪み、最大2%程度の寸法公差、同じ色名でも色差が生じる場合があります。
商品を選ぶ前に「使う場所」を決める
商品カタログを眺めると、どれも魅力的に見えます。しかし今回の調査が示しているのは、商品選びより先に決めるべきことがあるという事実です。
・車が乗るか乗らないか(=厚さ60mmか80mmか)
・下地は砕石路盤か、コンクリートか
・透水性が必要か(=勾配をどこまで取れるか)
・雑草の手間をどこまで許容できるか(=目地材と目地の量)
この4点が決まれば、選べる商品は自然に絞り込まれます。逆に、ここが曖昧なまま見た目だけで商品を決めると、厚さが足りずに割れる、勾配が取れずに水が溜まる、といった失敗につながります。
インターロッキングに関するよくある質問
Q. インターロッキングの寿命はどのくらいですか?
A. ブロック自体はコンクリート製のため長持ちしますが、実際の寿命は下地の施工品質と使用環境で決まります。
当社の調査では、メンテナンスが必要になり始める時期について「使用環境によって大きく異なる」が43.3%と最多で、時期を答えた業者では「5〜10年程度」が25.0%で最多でした。傷んだ部分だけを外して補修できるため、適切に手を入れれば長く使えます。
Q. 駐車場にインターロッキングを使っても大丈夫ですか?
A. 普通乗用車であれば、厚さ80mm以上のブロックを使い、路盤を十分な厚さで転圧すれば問題ありません。ただし当社の調査では、大型車や重量のある車が頻繁に出入りする場所にはすすめにくいという回答が80.3%にのぼりました。また10.6%の業者は「そもそも駐車場にはすすめない」と回答しています。全面ではなく、タイヤが乗らない部分やライン状のアクセントとして使う方法も検討してください。
Q. 駐車場の下地はコンクリートにすべきですか?
A. 標準的な工法では砕石の路盤と敷砂の上に施工しますが、当社の調査では「車が通る場所は下地コンクリートが必須」「下地コンクリートを打設しない限り必ず下がります」といった声が多数寄せられました。一方で、下地にコンクリートを使うと白華現象が出やすくなるという指摘もあります。沈下対策と白華リスクはトレードオフの関係にあるため、業者によって方針が分かれます。見積もり時に下地の仕様を確認し、各社の考え方を聞いたうえで判断してください。
Q. インターロッキングとコンクリート平板の違いは何ですか?
A. 明確な線引きは難しいのですが、インターロッキングはブロック同士がかみ合って荷重を分散することを前提に設計されており、厚みがあって1個あたりのサイズが小さいのが特徴です。平板はサイズが大きく薄いものが多く、主に歩行用に使われます。
Q. どのメーカーの商品を選べばよいですか?
A. 住宅の外構では、エスビック、ユニソン、東洋工業、マチダコーポレーションなどの商品がよく使われます。ただしメーカーで選ぶより、先に「車が乗るか(厚さ60mmか80mmか)」「透水性が必要か」「緑化したいか」といった条件を決めるほうが確実です。条件が決まれば選べる商品は自然に絞り込まれます。白華を抑える仕様や、駐車場向けの80mm厚をラインナップしている商品もあるため、気になる点があれば業者に相談してください。
Q. 目地の雑草は防げますか?
A. 完全にゼロにするのは難しいのが実情です。当社の調査では72.6%の業者が「よくある」「ときどきある」と回答しています。有効な対策として最も多く挙げられたのは「下地を適切に施工する」で、防草シートの2倍以上の回答を集めました。あわせて防草効果のある目地材を選ぶと、発生を抑えやすくなります。
Q. インターロッキングは土間コンクリートより安いですか?
A. 面積あたりの単価では安くなるケースもありますが、必ずしも安いとは限りません。手作業の工程が多く、駐車場では下地を強化する必要があるためです。当社の調査でも43.8%の業者が「初期費用を抑えたい場合には向かない」と回答しています。
Q. DIYで施工できますか?
A. 花壇まわりなど荷重のかからない小面積であれば可能です。ただし当社の調査では、DIYとプロで「あまり差は出ない」と答えた業者は208社中1社のみでした。差が出やすい工程として砕石・路盤づくり(74.0%)と転圧(64.9%)が上位に挙がっており、いずれもブロックを並べる前の下地工程です。車が乗る場所は業者への依頼をおすすめします。
インターロッキングの工事なら外構・エクステリアパートナーズにご相談ください!
外構業者といっても、ブロック工事に強い左官屋、植栽に長けた造園屋、門柱などの構造物を得意とする業者など、会社ごとに得意分野が異なります。
今回の調査でも、インターロッキングの施工に対応できない業者が6社に1社ありました。
一般の方が、口コミや施工写真だけでご自身の工事に最適な業者を選ぶことは、ほとんど不可能だと私たちは考えています。
外構・エクステリアパートナーズでは、建築士などの資格を持つ専門アドバイザーが、ご要望と業者の専門性を踏まえてマッチングし、最大3社までご紹介します。面倒な価格交渉やお断りの連絡も代行いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
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![リビオ[ai]60・80(ユニソン)|駐車場対応の80mm厚が標準にある定番](/wp-content/uploads/post-contents-08.png)
|疑似目地で乱形石張りを再現する](/wp-content/uploads/post-contents-09.png)
|並べるだけで小割り石の石畳になる](/wp-content/uploads/post-contents-10.png)





