手軽にできる玄関の目隠しアイデア5選!DIYをする際の注意点も解説
プライバシーの確保や防犯を強化するため、多くの方が取り入れている玄関の目隠しですが、どのような目隠しをすべきなのか自分だけで考えるのはなかなか難しいものです。
そこでこの記事では、他の人がどのような方法で玄関の目隠しをしているのか、具体的なアイデアをご紹介します。
「オシャレな玄関の目隠しを手軽に行うアイデアを知りたい」「玄関の目隠しをDIYで設置するときに注意すべきポイントを知りたい」と考える方はぜひ参考にしてみてください。
手軽に実現できる方法も。玄関の目隠しのアイデアと費用感
まず、玄関を目隠しする7つの施工アイデアをご紹介します。
それぞれの特徴(メリット・デメリット)も解説しますので、ご自身の要望に合った施工方法があるか。
また、導入できそうなアイデアがあるか、ぜひ参考にしてみてください。
玄関前の花壇にポールを刺したフェンス風目隠し
玄関前に花壇がある場合、そこにポールを指すことでフェンス風の目隠しになります。
ポールは80センチ角のスタイルポールを数本使えば、玄関の開口幅も隠せます。
こちらの方法は、材料をすべてネットでそろえられるため、トータルで必要となる費用も安いです。
また、花壇の植栽選び次第にはなりますが、目隠し要素だけでなく見た目のオシャレ感も演出できます。
DIYの難易度もそこまで高くなく、作業も2〜3時間程度あれば終了しますので、初心者の方でも挑戦しやすいです。
ただ、スタイルポールの土台部分は花壇に埋めることも考慮し、2m以上のものを選ぶことになるため、女性一人では設置作業に苦労するかもしれません。
費用としては80×80角のスタイルポールを8本使えば50,000円程度、土台になる庭木・植栽のセットで25,000円程度かかります。
その他ガーデンフェンスなど装飾品を使用する場合、別途数1,000円程度かかりますので費用相場は70,000円〜80,000円程度になります。
一番簡単!市販のパネルを置くだけで目隠しに
市販で売っているルーバータイプのパネルを設置することで目隠しする方法もあります。
素材はアルミや木材などさまざまありますが、ルーバー(細長い羽板を隙間をあけて平行に並べたもの)タイプのものはネットでも豊富に販売されており、その多くが自立式です。
自立式であれば地面の掘削や埋設作業なども不要となるため、設置もカンタンです。
自分で組み立てが必要なタイプであれば20,000円前後、安い物であれば5,000円前後で購入可能。
また、完成品として販売しているものであれば、30,000円〜40,000円程度で販売されているため、費用面の負担も抑えられます。
デメリットとしては、他で紹介する目隠しと比べると安定感が劣る点です。
立てかけるだけですので、台風などで強風が吹いた時に倒れるリスクもあります。
万が一倒れてしまったことも考えて、設置する箇所が歩道に面している場合、歩行者が怪我しないように注意を払うことも必要です。
ガーデニング好きにはラティスやガーデンパーテーションがおすすめ
ラティスとは格子状の柵のことで、プランターを吊り下げたり、つる植物を絡ませたりできるガーデニングパーテーションのひとつです。
遮蔽性は高くない形状でも、プランターや植物を装飾することで目隠しとして機能させることも可能なため、ガーデニング好きで植栽を多くしたい方にとってはおすすめです。
また、プランターと一体化したラティスを購入すれば、自身で飾り付けする手間も不要で、すぐに目隠しとして利用できます。
素材は木製のものも多いですが、雨などによる腐食を考慮すると樹脂製もののほうが耐久性は高いです。
形状としては、ルーバータイプのラティスもあるため、装飾性よりも遮蔽性を重視したい方はそちらを選択するとよいでしょう。
板張りフェンスを自作。家の色調に合わせた塗装で統一感もバッチリ
既製品ではなく、木材を加工して自分好みの色調・形状に仕上げる方法もあります。
スギの貫板やツーバイフォー材を目隠しのフェンスとしてやすりなどで加工し、ベースプレートを土台として地面にビスを売って固定して立ち上げる方法です。
外壁など家の色調に合わせた塗料を用意しておけば、木材に塗布することで自然に馴染ませられます。
木材やベースプレート、塗料などの材料は、特にこだわりがなければ5,000円程度で一式揃えられます。
その他釘やビス、釘打機などを新たに調達しても20,000円以内に抑えられるため、費用面の負担は小さいです。
デメリットとしては作業の難易度が高いことです。
釘打機を使って木材間を固定したり、必要に応じてノコギリで切り出したりと、DIYに慣れていないと時間もかかってしまいます。
また、土台を固定する際は、玄関のアプローチにあるレンガブロックなどにビス打ちすることになるため、撤去した際は跡が残ることも考えておく必要があります。
キャンプ用のタープを使うおしゃれな裏技も
タープとは、アウトドアで日よけや雨よけの役割を担う布幕のことですが、こちらを利用して目隠しをするテクニックもあります。
タープは遮光効果が高いため、2階ベランダから外構の柵やテラスにかけて吊るすことで、1階部屋の遮光や目隠しに活用されることはあります。
大きめのタープを広げることで、部屋の中から見える圧迫感も少ないため、導入している家も多いです。
ウッドデッキや玄関アプローチの導線が近い場合は、タープの広げる範囲を玄関先まで伸ばすことで、玄関の目隠しに使えます。
タープは販売されているデザインも豊富なため、オシャレな目隠しをカンタンに導入したい方にはオススメです。
また、費用も5,000円〜10,000円程度と安価で導入できることもメリットです。
ただ、固定できる箇所によってはタープで玄関の目隠しができないこともあるため、タープの大きさと固定箇所はあらかじめチェックしておく必要があります。
また、経年劣化で色が変わってしまうため、数年単位の買い替えも考えておいた方がいいでしょう。
道路に面する住宅は化粧ブロックや目隠し塀で歩行者の視線をシャットアウト
敷地が通行量の多い道路に面している場合、目隠しとあわせて侵入を防ぐ対策が必要となるため、敷地境界にコンクリート製の化粧ブロックを積むことが一般的です。
(化粧ブロックとは、あらかじめ着色されていたり、凹凸などの模様が入っているコンクリートブロックを指します)
化粧ブロックを目線の高さまで積み上げれば目隠しにもなりますが、それでは圧迫感も強くなってしまいます。
化粧ブロックの高さは1.2m程度に抑え、その上にルーバータイプの目隠し塀を設置することで、歩行者の視線もシャットアウトしつつ圧迫感も軽減できます。
化粧ブロックは倒壊防止のため、建築基準法で高さや厚みに制限があります。
導入には専門的な知識も必要なため、業者に依頼することが前提となる点には注意が必要です。
DIYで対応できる内容でもないため、外構の設計時に外周の状況とセットでしっかりと打ち合わせした上で決める必要があります。
一般的なコンクリートブロックを使う場合、1平米当たり約17,000円〜25,000円程度が費用相場です。
化粧ブロックの種類次第では若干上がる可能性もあります。
アルミフェンスは錆びにくく見た目もスタイリッシュ
上で紹介した埋め込み固定タイプのポールにもありますが、素材をアルミにすることで見た目がスタイリッシュになります。
玄関前のアプローチや土間が、コンクリートの打ちっぱなしになっているようなデザインの場合はとくに馴染みやすいです。
また、アルミフェンスはデザイン性だけでなく錆びにくく、強度が高いことも特徴です。
雨風にさらされる外構素材には適しており、台風や強風などの自然災害が多い地域でもよく選ばれています。
毎日の出入りで目にする玄関前の素材は、少しでも劣化を感じさせない素材がオススメです。
アルミのフェンスの費用相場は、1平米当たり10,000円〜60,000円程度です。
横向きや縦向き、格子タイプ、ルーバータイプなどデザインも豊富のため、フェンスによって価格も変わりますが、もっとも目につく外構箇所でもあるため慎重に選択する必要があります。
アルミフェンスであれば、コンクリートへ固定することもあるため、DIYで対応するよりも専門業者に施工してもらうほうがよいでしょう。
こんなとき、玄関の目隠しが必要になる
新築の設計段階で、まだ住んでいない場合では、玄関前に目隠しが必要かどうかはイメージするのが難しいです。
ここではどのような状況で目隠しが必要になるのか、目隠しがあることで得られるメリットについて5点まとめています。
プライバシーを確保したい
玄関の目隠しを設置する一番のメリットは「プライバシーを確保できる」という点でしょう。
玄関は扉の開閉があるたびに、外から宅内が見えてしまう場所です。
家の前面道路の人通りが多い場合や、正面の家の視線が届く間取りの場合、とくに気になってしまいます。
そのような時に目隠しがあることで、外からの視線を遮られるため、「見えているかもしれない」というストレスを軽減できます。
居住前の場合、他人からの視線をどの程度感じるかは実際に住んでみないとわからない点は多いです。
簡易的なものであれば後付けでも目隠しを設置できますが、なるべく周辺の人通りや建物の状況を現地で確認して、外構工事の設計をする段階から施工有無や内容まで決めておいた方がいいです。
防犯対策を強化したい
目隠しの設置は防犯の強化にもつながります。
窃盗や強盗など宅内へ侵入しようとする場合、事前に宅内状況を視察されているケースが多いです。
上で紹介した「プライバシーを確保する」と重なる部分でもありますが、目隠しがあることで宅内が見えずらくなり、悪意のある者からの監視を防げます。
また、コンクリートブロックやフェンス、ポールなど、どのような物であっても物理的な遮蔽があるのとないのでは敷地内への侵入ハードルが変わります。
また、人だけでなく、動物の侵入を防ぐ役割も担える点はメリットです。
さらに、水たまりを車などが通った時のしぶきや飛び石などが直接玄関口に入ってくることも防げるため、家の外壁や玄関の扉にキズや汚れがつくリスクも軽減できます。
小さな子どもやペットが外に飛び出すのを防ぎたい
玄関前の目隠しは、外から中への導線だけでなく、中から外への導線を制御することにも役立ちます。
小さな子どもやペットがいる場合、「突然玄関から外へ飛び出してしまう」なんて行動をとられてしまうことも。
玄関先から道路までの距離が短い場合は、勢いよく飛び出されるとすぐ道路に出られてしまいます。
もし人や自転車、車の交通量が多い道路だったらどうなってしまうだろう、などと想像するだけでも怖いです。
そのようなとき、玄関前に目隠しとなる遮蔽物があることで、飛び出しからの事故を防止することにもつながります。
遮蔽物である程度視界も遮られることで、道路の状況を確認するまで時間がかかるため、子どもにも慎重に道路へ出るクセをつけてもらえるようになります。
採光を量を抑えたい
玄関前に目隠しを設置することで、採光量をおさえることも可能です。
リビングなど、陽が入ってきてもいい場所はありますが、玄関にはそこまで採光は必要ありません。
しかし、間取りの問題で、方角次第では玄関口に強く陽が入ってきてしまう場合があります。
とくに朝であれば東、夕方であれば西に太陽が傾いているため、宅内から外へ出ようと玄関の扉を開けた際に眩しさを強く感じてしまうことも。
目隠しフェンスやスクリーンには、ある程度の採光は確保しつつ、過剰な採光はカットできる物もあります。
不透明なポリカーボネートパネルの目隠しフェンスであれば、製品によっては正面から見たときの透過率が約0%(人影が見える程度)となり、ほどよく明るさを確保できるものなどもあります。
外観をオシャレにしたい
玄関は外からもっとも見られる場所のひとつですので、少しでもオシャレに仕上げたいです。
そのような要望にも、目隠しを設置することでオシャレに演出できます。
さまざまなタイプの目隠しがありますが、家の外観や庭のイメージに合わせた色調やデザインのものを選ぶことで、外空の見え方はガラッと変わります。
コンクリートの打ちっぱなしや、ガルバリウム鋼板の外壁を採用した家であれば、目隠しにアルミ製のポールを採用することでスタイリッシュなデザインを際立たせられるでしょう。
また、庭で花などのガーデニングをしている場合、目隠しにラティスを設置してプランターを吊るしたり、植物を巻き付けて育てることで外回りのデザインに一体感を持たせられます。
玄関の目隠しをDIYで設置するときに注意すべきポイント
玄関前の目隠しには、DIYでも設置できるものがあります。
業者に頼む前に自分で対応したいと考えている方に向けて、DIYで設置するときに注意すべきポイントをまとめています。
業者に発注すべきかどうか迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
意外と費用が高くなってしまう場合がある
DIYで実施する場合、素材の調達もすべて自分で行う必要があります。
ホームセンターやネットなどで購入できる物も多いですが、商品によっては数が多く、販売価格もピンキリです。
適切な商品を選択できればよいですが、誤って必要以上に高価な素材を購入してしまうことや、安価な商品を購入することで失敗してしまい、結局買い直しになってしまうケースもありえます。
逆に、施工会社は一括で卸業者から素材や商品を仕入れているため、一般購入する場合よりも安価で仕入れることが可能です。
人件費などもあるため、トータルの支払い額では外注よりもDIYのほうが安くすむことが多いですが、上記理由から「思っていたよりも費用がかかってしまった」という状況はよくあることです。
安全面で不十分な場合がある
施工が必要な目隠しの場合、知識やスキルが不十分な方がDIYをすると、安全面に不安が残ってしまいます。
コンクリートブロックなどは、建築基準法で高さや厚みに制限があるため、施工できる技術があるかどうかだけでなく、専門的な知識も持っておく必要があります。
また、ビスなどで固定する物も、固定元の耐久性まで考えることが必要です。
不十分な知識で施工してしまった場合、安全性が欠けてしまうことで、地震や台風などの災害時に設置した外構が倒壊するリスクも高まります。
市販で売られている、立てかけるだけのパネルなどであれば誰が設置しても同じなため、DIYで済ませたい方は既製品で成立する物から選択することも検討しておいたほうがいいでしょう。
敷地の境界線を超えてしまうと苦情につながる場合がある
目隠しは玄関から道路までの敷地内スペースに設置することが基本です。
しかし、玄関までのアプローチが短い場合や、外周のブロック塀の上に目隠しを乗せるような施工をする場合、敷地の境界ラインに設置することになります。
隣の敷地や道路との区切りがわかりやすい場合は、問題も起こりにくいのですが、立地条件によっては境界線がわかりにくいこともありえます。
このとき、目隠しを設置する場所が、自身の敷地を超えて他人の敷地に入ってしまうといけません。
DIYで対応する場合、施工可能範囲をキチンと線引きできずに進めてしまうことで、お隣からクレームをもらってしまう可能性もあります。
施工後に解体の必要が生じてしまうと、またそこで手間も発生するため、可能な限りプロに判断を委ねることが無難でしょう。
定期的なメンテナンスが必要
施工した目隠しは定期的なメンテナンスが必要です。
どの施工であっても同じではありますが、経年劣化によって本来の目隠しの機能が損なわれていたり、汚れや色落ちなどしている場合は取り替えが必要です。
業者によっては、サービスの一環として保守点検まで行なってくれるところもあり、依頼していたい場合はメンドウなメンテナンス対応をプロが一括で対応してくれます。
しかし、DIYで実施した場合は、メンテナンス対応も自分で行う必要があります。
パネルの買い替えや取り替えなどで済む軽微なものもあるかとは思いますが、ブロック塀の崩れやビス固定箇所の破損などであれば、メンテナンス対応にも時間がかかってしまうでしょう。
外構工事で安全性とデザイン性を両立するには経験豊富な専門家に相談するのがベスト
玄関先の目隠しに使えるアイデアの紹介や、目隠しが必要になるケース、DIYで行う場合の注意点などについて解説しました。
さまざまな施工方法がありますが、安全面を重視する場合は、個人で対応するよりもプロに任せた方が確実です。
過去実施した調査では、外構工事を行った2人に1人が工事の失敗・不便さを感じているというデータもあります。
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